手のひらの歌10
経験者は語る。二日酔いを防ぐには、茶さじ一杯のゴマが効く。腹が減っても胃液は分泌され、胃の壁は無防備で、そこへアルコールがやってきてはたまらない。
酒を飲む前に、コップ半分の牛乳、ひと切れのチーズ、茶さじ一杯の切りゴマやすりゴマを口にするとよい。それでも暴飲暴食はいけない。後で泣くのは自分である。
ゴマの栄養と効能
昔から、ゴマは栄養価の高い食品として知られ、生薬としても用いられた。種皮の色によって、黒ゴマ、白ゴマ、黄褐色のものは金ゴマなどの品種に分けられるが、栄養的にはほとんど差がない。
黒ゴマの皮の部分には、タンニン系ポリフェノール色素を多く含んでいる。すりゴマや切りゴマにすることで、かたい種皮が破られ、より風味が出て美味しく味わえるほかに、栄養の吸収効果を高めるメリットもある。
カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、亜鉛等のミネラルが多く含まれて、骨粗しょう症の予防や、貧血の改善に効果がある。
タンパク質、食物繊維、ナイアシン、ビタミンA・B1・B2・B6・Eや葉酸が豊富に含まれている。
ゴマには抗酸化物質として働くリグナンが含まれていて、ゴマの代表的なリグナンはセサミンである。
ゴマ自体も抗酸化作用を持ち、活性酸素が体内で生成されるのを抑え、肝臓機能を強化して、細胞の老化やガン化を抑制する作用がある。
種子にはオレイン酸、リノール酸、パルミチン酸などの脂肪油45 - 50%、蛋白質約20%、含水炭素10%、アデニン、コリンなどを含んでいる。
リノール酸は必須脂肪酸の1種で、コレステロールの血管への沈着を抑制して、動脈硬化の予防に役立つと言われている。
ただし、搾油したものは、そのまま空気に触れさせて放置すると過酸化脂質化して、癌や肝炎、動脈硬化の発病に関与してしまうとも言われている。
セサミンは、抗酸化作用によって動脈硬化予防して、老化防止や肝機能にもよいといわれている。
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