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ひとりぼっちはさみしいよ

「結局きみは孤独が好きなんだろう」

何度言われたことだろう
わたしが助けてと嘆くたび
差し伸べた手を拳に変えて
彼等は言葉で殴ってくる

「好きで独りになった訳じゃない」

殴られたくないから
孤独の檻に閉じ込もる

孤独が好きなんじゃない
孤独の温かさの方が
拒絶される痛みに比べたら
ずっとずっと楽なだけ

本当は愛される暖かさに憧れるし
明るい場所にだって行ってみたいんだ

孤独以外の選択肢がなかったのに
好きなんだねって
そんなわけないでしょう

ひとりでいるのは嫌いじゃないけど
ひとりぼっちはさみしいよ

「寂しい」
(さみしい)

本当は知ってるよ
そうやって殴る貴方も
ひとりぼっちが怖いってこと

孤独で命を繋ぐ相手に
寄り添うことは簡単じゃない
寄り添うのには傷付く覚悟がいる

でも、ヤマアラシだって中身は柔らかい
本当はいつだって愛に飢えている

ヤマアラシの針に貫かれる覚悟で
強く抱きしめてくれたなら
その柔らかなやさしい手で
針にそっと触れてくれたなら

柔らかな中身を
愛で満たしてくれたなら
今度こそ貴方の手を取れるはずだから

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