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2020年11月の記事一覧
犯人は誰だ!!? 〜調子悪い牛を探す旅〜
数日前から搾乳する機械のフィルターに細かく白いブツブツしたものがつき始めた。
ブツ=乳房炎の始まり乳房炎 という言葉、酪農に関わっている人達ならほぼ100%、毎日防ごうとしているけど、どうしても出てくる病気。
乳房炎に関してはこちらの資料がわかりやすいですね。
資料引用元(中央酪農会議)
https://www.dairy.co.jp/
「こいつかな?」と当たりをつけて調べるとんでもなく悪い
芸術か? 落ちそうで落ちないやつ
育成牛の牧草。
今にも倒れそうで倒れない。
牛は草の上に寝るスペースがたくさんあっても牛はコンクリではなく草や堆肥の上でゴロンとしている。
目の前にたくさんおとしてますが、寝藁みたいなもの。
あと数日したら崩れ落ちると思いますが、どこまでこのまま食べ続けるかちょっとだけ見るのが楽しみです。
耳標年の牛はいまどこ?
先日産まれたこの牛(F1♂)
ついてる耳標が2020!!
いいねー。このまま飼い続けてSNSにアップしよう!
と思ったけど、この牛はF1♂(泣)。
牧場はホルスタイン♀ だけの花園そう。牧場で飼えるのはホルスタイン♀だけ。搾れてナンボの経済動物です。
この仔牛は、一週間ほどで、牧場を離れる運命です。
肥育農家さんのところへ旅立ち、そこで約2歳ぐらいまで大きくしてから、”国産牛”として皆
わたし、立てなくなっちゃった・・・(泣)
朝、牧場に入ると奥さんがバタバタと動いてたのが目に入った。
(あ、なんかあった・・・)。
普段と違う動きが目についたり、牛の鳴き声が変に聞こえる時は大抵なにかある。
話を聞くと牛が1頭、自分でつなぎを外し、外に出て苦しんでいるので獣医さんを呼び、その一方で仔牛も産まれてた、と。
足が麻痺して立てない牛
取り急ぎ、仔牛をカウウォーマーに突っ込んで、温めておき、それから倒れてる牛の様子を見に
牧場の仕事、”決める”基準はただ1つ
今日は、以前別の牧場で働いていたNさんと一緒の仕事。
普段通りに仕事を進めつつ、ほぼ午前中の仕事を終えて、少し2人で話し込む時間があった。
(与える)草を減らしてくれ 別の従業員から、牧草が朝余っているから夜の給餌で減らしてくれ、と何度か話があったらしい。この話を聞いてNさんは、
「これ以上は減らせません!」と断固突っぱねた。
減らした為に牛が体調崩したりしたらどうするのか? 親方が決めたのなら
誰でもできるように標準化する
仕事は放っておくとついつい属人的になりがち。
牧場の仕事が人にくっついてしまうとその人は永遠に休めなくなる(笑)
それじゃ、いかんよねぇ。
ということで手順を標準化(=見える化)してみました。
口頭で最初はやりとりしていましたが、それだと、個人の理解度によっては、差がでてしまう。
牛にはできるだけ変化を与えないように、考えつつパターン化してあります。
スタッフなら、誰が見てもすぐに分か
牛を信頼しても信用しちゃダメ
毎朝搾ると、ちゃんと文句も言わずに大人しく搾れる日もあれば、急に足をあげてきて危うく踏まれそうになる時もある。
信頼できるのは牛の能力普段からちゃんと面倒をみて体調を維持することで牛は安定して牛乳を出してくれる。その能力・スペックは信頼している。
下手に信用すると事故に繋がる車でも相手の車や人の動きを「〜するだろう」って信用しているとそんなことはなくて突然思いがけない動きをされて事故に繋がる時
飼料設計、現場だとこうなる
普段はロールにした牧草を与えているのだけど、ことし、収穫が間に合わなくてやむなくコントラに依頼して収穫&スタックにしてもらったのでその分を使い始めることになった。
そこで、農協の方に飼料設計を依頼。
様々な栄養分や普段の給餌状況などを踏まえた新しい給餌方針を作ってもらった。
できあがってきた資料をみせていただくと、とても”ちゃんとした”内容。
おそらく、牛1頭に1日にあたえるべき給餌量を計算
押しつぶされるかと思った(汗)。
搾乳中は常に気を張って搾っているのだけど、それでもたまにはとんでもない目に遭うときがあります。
これは、出荷できない牛の場合ですが、こんな感じで2頭ずつつながっている間に入って行って搾る機械(=ミルカー)を交互につけます。
人がいるのを分かっていて圧迫してくるやつ一方を搾ろうとミルカーを持って間に入った途端、全力で横の牛に体を押し付けてきた。当然、間にいる僕は挟まれてしまって動けない(汗)。