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シャーマンと神々の祟り1(葉脈盆地8)

大陸の王朝交代は往々にしてジェノサイド(倒された前王朝は皆殺し)となり、大量の血が外側に流れる。日本、倭国、大和朝廷の場合は、同じように陰惨大量の血が内側に流れ、数百年数千年に及ぶ深刻な内出血となる。天変地異、大疫病、飢饉、王家内の殺戮の嵐。事例としてわかりやすいのは●古墳時代、崇神天皇の頃、国中の民が疫病で死に絶えかけ、天皇の夢に現れた大物主神が自分の子孫に自分を祀らせよと告げる。大物主神はおそらく、天皇家の別の系統か又は滅ぼされた王国の部族神で、王朝の神祀りが絶やされていた。●平安朝、藤原氏と菅原道真公の事例。藤原氏の謀略誣告による官位剥奪左遷、道真公窮死後、疫病、日照り、飢饉、大雨洪水。藤原系の親王連続薨去、藤原氏関係者連続不審死、落雷溺死等。堂々と正規戦で滅ぼされても、平将門のような千年単位の神祟となる。これが謀略、呪術などによる邪な乗っ取り、歴史改変を伴う陰惨な殲滅戦であり、自分の名前、一族、民、信仰まで略奪され、死後まで呪術で神たる働きを強制されるとすると、いかばかりであろうか。古墳時代から大和朝廷初期にかけて、まさに神話級のシャーマンが連続する。卑弥呼、大日霊貴神、ヤマトトトモモソヒメ、倭姫、神宮皇后。彼女達はどのようにシャーマンとして、対したのだろうか?

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