プロテインだけで筋肉はつく?

Q.筋肉をつけたいのですが、運動が苦手で、できればやりたくありません。筋トレなどをせず、食事コントロールだけで筋肉量を増やすことは可能ですか?
 
A.食事だけで筋肉量を増やすのは非常に難しいです。
 
筋肉をつける原理として『トレーニング(筋肉への刺激)→栄養補給(筋肉の材料補給)→休養(筋肉の修繕、回復)』が基本となります。この3要素のうち何かひとつでも抜けてしまっては、筋肉をつけるどころか体力の低下(病気の原因)にもつながります。
 さらに、人間の筋肉は20代がピークで、30歳以降は10歳年をとるごとに5〜10%ずつ筋肉は衰えていくとも言われています。よって、筋トレをしないで食事だけで筋肉量を増やすということは非常に困難であると考えられます。
毎日の生活に「ちょっと体を動かす」をとり入れる
 しかし、誰しもが筋トレ好き(運動好き)ではありません。そのような方に、運動が苦手でも筋肉をつけるためのポイントがあります。それは、日常生活での行動意識を変えることです。
 たとえば、普段エスカレーターを使っていたところを階段に変えてみたり、たまには一段飛ばしで登ってみる。または、寝る前に少しベッドで腹筋をしてみる。あるいは歩く速度を上げてみるなど。速い動きは筋肉の発達も見込めます。ちょっとした積み重ねが、筋肉をつけるための第一歩につながると考えられます。
 そして、運動に加え“食事を整える“ことも重要です。とくに、筋肉の材料であるたんぱく質は、柔軟性のある質のいい筋肉を育てるために不可欠です。日々の生活活動意識を筋肉発達につなげるためにも、たんぱく質は特に必須の栄養素です。
 
 

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