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「振り返り」と「ファシリテーション」
この社会人として最初の1年間、「自分がやりたいことって、ほんとのところなんなのだろう」という就活中の大学生かよと思うような問いに向きあう時間が多々あった。
いまの仕事はやりたいことだったはずで不満はそんなにないけれど、この仕事以外にもやりたいことがたくさんあって収拾がつかないという感じだ。
全部やるなんてことは不可能なんだろうか。そうだとして何を優先するのが、まずは自分にとって、望ましいことなんだろうか。
そんな風に頭の中がうつうつぐるぐるしていたある日、すんっと筋が通ったように見えた回答が生まれた。
「教育だなあ」
スポーツも、コーチングも、子供達との関わりの全部も、
まちづくりや場づくり、コミュニケーションのデザインも、
社会に対する課題感すらも、
全て、教育に行き着くような気がした。
それも学校の外での教育、地域や社会の中で生じる学び。
そういったものに関心があって、まずは身の回りからそういう環境を作ったり、誰かとコミュニケーションを取ったりしたいのだ。
では、その「学び」というやつはいつ生まれるのか。
どのタイミングで個々の中に起こりうるのか。
僕は2つあると思っていて、何かを体験した時と、その体験を振り返る時だ。
***
振り返りというのは、簡単にできそうで案外うまくできない。できていると思っても、実際はできていないという言い方がしっくりくることもある。
起きた出来事や体験したことを振り返って、きちんと自分やチームの学びにするためには、何が起きたのかを見る視点・視野・視座について考える必要があるかもしれないし、
振り返った結果、何を学びとして得られて、じゃあ次はどうするのかというすり合わせは、チームであればそれはチームビルディングだ。
自分ひとりでの振り返りだとしても、その時の内省は言わば“自分とのチームビルディング“かもしれない。
***
ようするに何が言いたいかというと、いい振り返りをするには相応のスキルが必要じゃないかということだ。
「振り返りって大事だよね」っていう人は多いけど、それをうまく機能させるにはどうすればいいのかってそこまで深く考えられてないように思うし、
振り返りが機能していない環境は、世の中にそこそこ多いと感じたりもする。
そういう場に、振り返り、そして学びを促進できる人がいれば…!と思った。
それはつまり、ファシリテーションというやつだろうか。
「ファシリテーション」というと書店でよく見かける本はだいたいミーティングをどううまく進めてみんなでアイデアをたくさん出しながら合意形成するか、みたいなのが多いような気がするが、そもそもfacilitationは「容易にすること」とかそこから「促進させること」といった意味の言葉だ。
『ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。』
(日本ファシリテーション協会)
そういうわけだから、人やチームの振り返りをファシリテーションするスキルがあれば、さまざまな場面での「良い振り返り」とそこから得られる「学び」を創っていけるのではないだろうか!
ファシリテーションする人のことをファシリテーターという。(何を突然)
お世話になっている(僕が大ファンの)組織開発ファシリテーターの方がいて、その方がポッドキャストの中で「ファシリテーションには宛て先がある」という話をしていた。
その方は「組織開発をファシリテーションする」のが仕事だし、さっき話したミーティングをどううまくやるかという書籍たちは「会議のファシリテーション」を扱っているわけだ。
では、僕が興味を持っているのは「振り返りファシリテーション」とでもなるだろうか。
悪くない響きな気がしている。
まだ全然わからないけれど、きっとファシリテーションってやつは奥深い。
自分をファシリテーションできたら、それはリーダーシップと言えるのかもしれない。
まだ全然わからないけれど。
来年は、「振り返り」と「ファシリテーション」について学んだり実践していって、自分の力にできることを、自分自身に期待したりしている。
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サッカーコーチ 隼の『仕事と生活のあいだ』
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