チームづくりのために全員で2行日記リレーをした話【ひとり議事録 vol.8】

前回のひとり議事録では、チームづくりで上手くいかなかったことからの気づきを書きました。

今回は反対に、「思い返せば、あれは上手くいったのかもなあ」ということを振り返ってみます。

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【ひとり議事録（仮） vol.1】 何を売れるだろうか。

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僕らを「チーム」に近づけた2行日記とは

昨年度、ヘッドコーチとして指揮を取らせてもらった筑波大学サッカー部のB2チーム（4軍）では、4月のシーズン開幕の前からチームビルディングプログラムを実施していました。

ただ部の仕組み上、新入生のチーム合流が6月頃だったり、上下のカテゴリー（3軍や5軍）との選手の昇格・降格によるメンバー変更があったりと難しいところがあって、全部が全部上手くいって「最高のチームになった！」とは言えないかもしれません。

しかし、その中でこれは絶対にチームを成長させていくのに役立ったなと思えるのがチームメンバーで毎日行った「2行日記」でした。

2行日記のルールはいたってシンプル。

・LINEグループのノートに毎日ひとり、日記を投稿する。
・2行以上は書く。長いのは構わん。
・日記の最後に次の人を指名する。

さらにルールではないけど言い出しっぺからの要望として、「みんなが知らなさそうなこと」を書いてくれると嬉しいと伝えました。

別に翌日がリーグ戦だから、「がんばりましょう！」って言わなきゃいけないことはない。そんなのはみんな分かってるんだから、むしろ全然関係ない「この前○○に出かけたらこんなことがありました」みたいなものでも大丈夫な感じにしたかった。（もちろん意気込みを語ってくれるのもいい。）

チームの上級生にもフレンドリーな子たちが多かったので、そういう空気感をつくれたのもあったと思います。

2行でいいよって言ってるのに、みんな結構書いてくれました。

▲このあとラッパーキャラになりました

▲ツッコミどころを出してくる

▲上級生がまじめな話をしたりする

▲たまに文才発揮してくるやつがいる

ここに出せないくらい傑作なやつ、エモいやつ、いろいろあるんですが、無許可なので、ある程度当たり障りのないものを選んでます…

狙いは、前回のひとり議事録でも書いたチームの成長ステージの第1ステージ、フォーミング（形成期）の加速です。

出身も学年も、もちろん性格も違う30人ちょっとのメンバー。同じ目標のもと頑張っていきたいという中で、お互いの理解を進めていくツールのひとつになればと思っていました。

よく組織の話では「雑談が大事」なんて言うし、練習の前後での些細なコミュニケーションはフォーミングにとても重要なんですが、毎日全員と雑談できるわけではありません。

オンラインツールで、自分のできる範囲で自己開示や自己紹介をして、それに対してコメントをしたり、いいねを押したり、そしてグランドであった時にそれを話題にしたり。

コミュニケーションのタネとして機能してくれればと思っていたところ、その役割は十分に果たしてくれました。

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2行日記が勝手に育っていった