見出し画像

中村佳穂にこれからハマる人のための"聴いてみてリスト"

好きな音楽やミュージシャンの魅力を誰かに教えたいとき、「何から聴けばいいの?」って聞かれたとき、もしかしたら相手は軽く尋ねただけかもしれないのについ熱っぽくなってしまって、長々と語りすぎたな、暑苦しかっただろうなと反省することが多いです。

でも代表曲を1曲だけ紹介して、というところで留まれないのです。あの曲が良くて、でもこの曲なんてそれとは全然違う魅力があって、それでこのライブ映像が最高で…!

僕が知るそのアーティストの魅力を目一杯伝えたくて、あれもこれもと一緒にYouTubeを巡ったりするのだけど、それはお互いの時間を奪ってしまうので、

もう、ここで書いてしまいます。

もしよかったらこの順番で、観て。聴いて。


・・・

「どんな音楽が好き?」「一番好きなアーティストって誰?」と聞かれたら、即答できる。

「中村佳穂という方が最高です」

業界の人には当然敵わないが、生活圏内で出会う人の中では僕は耳が早い方だと思う。だから「ああ、中村佳穂、いいよねえ」となることは10回に一度あればいい方だ。

先週末にあったオンラインライブも最高で、ただ身近に一緒に観ようといえる人や、興奮を伝えあえる人がいないので、Twitterで「#LIVEWIRE_中村佳穂」のタグをつけてツイートしまくることになった。


友人に「へー、聴いたことないや。どんな曲を歌う人なの?」なんて聞かれようものなら、その魅力をできる限り伝えたいと思ってしまう。

そのため、上で書いたような事態に度々陥るので、今後はこのnoteを送ってしまうことにする。


僕にこのnoteを送りつけられたあなた、そしてその名前を誰かから聞いて「中村佳穂」と検索ボックスに打ち込んだ結果、ここにたどり着いたあなた。

どうか自分のペースでいいので、ここで「中村佳穂」という”心から音楽を楽しむ鬼才”に出会い、ぜひその沼へとハマってください。

どうぞ、こちら側へ。

(以下、敬意を込めて「中村佳穂」と呼び捨てでいきます。)



・・・



①中村佳穂 "きっとね!" (Official Music Video)

まずはこれ。このMVが投稿された2019年の頭に、僕はこの音楽に出会ってしまったのです。

その名を広く知らしめたアルバム『AINOU』のリードトラックで、ライブでの盛り上がりも間違いない代表曲。「何度も触れる」の入りの瞬間から、グルーヴ感がすごい。力強い歌声と印象的なスキャット、ピアノの音とベース、それに終盤に加わるホーンが…

もういいや、とにかく聴いてください。この曲のジャンルはよくわかりませんが、僕はこれを聴きながら夜道を歩くのが好きです。これ聴いて「いいな」と思った人。早速ですがもうあと少し、その先に沼が待ってます。


・・・


気になるアーティストに出会うと、まずライブ映像を探すことが多いです。生感、即興性、それにどんな雰囲気の人なのかなというところ。ライブは本当にそのミュージシャンの魅力が溢れる瞬間だと思うので、とても気になる。

そして当時、最初に見つけたのがこのライブ映像でした。

②FUJIROCK Festival'16 ライブ映像


”きっとね!”を含むアルバムのリリースより2年半くらい前に、フジロックに出ていました。

こんな感じの人なんだっていうのと、すごく、すごく楽しそうだというのが伝わります。そして、”きっとね!”のMVだけではわからなかった「ピアノと歌の人なんだ」ということが知れます。

5:45辺りからの曲の切り替わり、6:50くらいからのスイッチがぐっと入るところ。初めて聴いたときに鳥肌が立ちました。とにかく自由で、そして幸せなのです。


・・・


さあ、次を聴くともう後戻りできないかもしれません。僕はそうでした。

沼へ頭から飛び込む準備はいいですか。

③アフター6ジャンクション スタジオライブ

アルバム『AINOU』のリリース後、ラジオ番組「アフター6ジャンクション」で披露したスタジオライブの音源がYouTubeにありました。

アルバムの制作から寝食を共にし、いま現在も中村佳穂BANDとしてともにステージに立つメンバーでのセッション。

細かいことは言わないので、聴いて、度肝を抜かれてください。ちなみに僕はこの動画に出会った頃、アルバムは既に手元にあって、このスタジオライブでのパフォーマンスに「ああ彼女は”生”の人なんだ」と思ったのです。

どこまでが予定通りでどこからが即興なのかわからない。なのに全部バシッと決まる。気持ちいい。

喋ってるのか歌っているのかわからない。語るように歌い、歌うように語っている。中村佳穂の音楽、じゃなくて、そもそも中村佳穂そのものが音楽なのかもしれない。

こんなの初めてです。そう思う人、きっとたくさんいると思います。

ライブは5:30から。(当時これで新人扱いなのも大変なことだ。)


・・・


ここから先を読むあなたはもうすでに中村佳穂にハマっている、そう思って続けますね。

それでは、ピアノを弾く中村佳穂をお楽しみください。もう一度言います。

「手は生き物、声は祈り」


④口うつしロマンス(突然うたいだした ver.)

時系列を全く気にせずに動画を並べています。これは、2016年のフジロック出演からさらに1年以上前。

まだ彼女が大学生の時(だと思う)の、撮影の合間の「遊び」。

落ち着かないカメラワークと音質、それから周囲の話し声が突然の出来事だということを表していて、その中で圧倒的な存在感に、その場の全員の集中力がそのピアノと歌に引き込まれていくことがわかります。

撮影の合間の、楽しい、「遊び」。



⑤SING US "忘れっぽい天使 / そのいのち" 

【動画概要より引用】
<会場内が全員共演者>をテーマに開催された中村佳穂のライブイベント<SING US>から「忘れっぽい天使」「そのいのち」の映像を公開。当日、事前に来場者には中村佳穂の「忘れっぽい天使」「そのいのち」の音源を送付し、来場者はこの2曲のコーラスパートを中村佳穂BandSetと共に「SING US」しました。

僕がまだ存在を知らなかった2018年6月のライブイベント。ここに集ったすべての人で作る奇跡。この時から彼女を追えているの、すごく羨ましい。

動画のコメント欄に、「晴れているのに雨が降っていて、きらきらしてて…」とあって、そうだ。そんな感じだ。

「人の形をした音楽」ともあった。僕が言いたかった事を先に言わないでほしい。


実は今回の再生リストはこういうしっとりした曲が少なめなんですが、やはり力強くて優しいピアノと歌声が心を震わせます。そして何より楽しそう。

2曲ともぜひ、歌詞とともに。

”生きてるだけで君が好きさ どこに行っても君が好きさ”


・・・


実は中村佳穂は様々なアーティストとコラボレーションをしていて、ライブ映像があるものもいくつか。どれほど魅力的なアーティストとコラボしたって、どうしても彼女が一番で存在感が圧倒的だって思ってしまうのですが、これはファンゆえのひいき目ですかね。歌う瞬間に空気が変わって、周りで音がキラキラして見えるような気がする。


⑥CHANCE feat. 中村佳穂 / 蓮沼執太 @SAKURA MUSIC NIGHT

美しい映像にも注目


⑦Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra feat. Kaho Nakamura / CHANCE

入りからすさまじいのだけど、後半のソロパートのエネルギーに圧倒される。


⑧『サヨナラCOLOR』中村佳穂&藤田悠治@SecondRooms(2013.9.21)

今回紹介する動画の中で一番古いもの。そもそも、YouTubeで「中村佳穂」と検索しても、ヒットする全部の動画を遡れてしまうくらいしか動画がない。

2013年の11月このに投稿されたこの動画、古い方から数えて10番以内のものだった。この時、大学1年生だってよ。信じられない。とても好きな曲、大好きなセッション。お二人とも素敵すぎる。


・・・

2019年、彼女のステージは加速度的に大きくなっていった。

僕の記憶が正しければ、3年ぶりとなったフジロック’19への出演まではWikipediaに記事がなかった。あの夏、これまでとは比べ物にならない数の人が、その音楽、もとい中村佳穂という存在に触れたのだと思う。

3年ぶりに、最強のアルバムとバンドを引っ提げて、中村佳穂がフジロックに帰ってきた。


⑨満を持してのフジロック’19、オープニングアクト

「フジロック2019、本祭の1音目が私だなんて、夢みたいだね」

そう語るように歌い出す彼女の「生」に、もしかするとこの気持ちを伝えたいがために用意された旋律に、息を飲むフィールドオブヘブン。


そして、口うつしロマンス。僕も本当に好き。3年前からのパワーアップがすごい。


こちらはライブで恒例になっている無茶ぶり佳穂さん。ここから『アイアム主人公』に入っていくのが定番。


YouTube上にあるアーカイブは『AINOU』。圧倒的。初日のオープニングアクトにして「今年のベストアクトかもしれない」という声が出るほど。




・・・


⑩ワンマンライブ”うたのげんざいち”

昨年末、『AINOU』からさらにいくつかの新曲を携えて、ワンマンライブが敢行され、その東京公演の聴衆には僕も含まれていました。忘れられない夜です。

▲こたにな々さんのライブレポート


そんな記憶に残る公演から、2曲。

まずはライブでの定番となっている『アイアム主人公』。即興性の塊みたいなスーパーアクト。もう、特に言うことはないです。ここまで一緒に観てきてくださった皆さんに言えるのは、とりあえず聴いて、気持ちよくなってください。それだけです。


そして熱が冷めやらぬ公演後2週間で公開された、文字通りのお祭り曲『LINDY』

「アルバムが売れて、そのお金で…、機材をたくさん買いました!!!」と高らかに宣言して登場させた太鼓を、スペシャルゲストの石若駿と一緒に楽しさが抑えられないとばかりに活き活きと鳴らす中村佳穂。そのまとう雰囲気に、会場の集中力が注がれるあの感覚、すごかった。本当に自由で楽しそうで幸せそうで、目が離せないのです。すごすぎるよ。わけが分からないよ。


・・・



⑪未発表曲 ”アイミル” ライブ配信(2021/06/02リリースにつき追記アリ)



3月のライブ配信時に演奏されたこの曲は、ファンの耳に強く残りました。何度だって言うけど、楽しそうだなあ、ほんとに。

↑本人のブログでもこの曲について触れています。ブログで綴られている文章も好きです。言葉とそこに漂う時間を大事にあつかう人だと思います。


(2021/06/02追記)

初披露から1年以上たって、リリースされました!!


この曲の好きなところを語ったnote


・・・


⑫圧巻のオンラインライブ "LIVEWIRE 中村佳穂"

先週末9/12に催されたオンラインライブ LIVEWIREは、音楽の「オンラインライブ」や「配信」というものを次のステージへと連れていくような、そんな1時間だった。言葉にするのが惜しいほど、素晴らしかった。

ピアノと歌は中村佳穂。映像は林響太朗。

↓予告編

LIVEの1シーンはTwitter上でも見られる。本編は見逃し配信が可能。ただし10日間のみで2020年9月22日まで。大事なことなので2回言います。見逃し配信があります。


今日はこのライブの感想をつらつらと書こうとも思ったのだが、「中村佳穂」とnoteで検索したらすでに素晴らしい記事があったので、それをシェアします。

強く感じるところは、一緒なように思える。

中村佳穂の音楽は、「中村佳穂そのものが音楽」であり、すなわち圧倒的で強烈な「生」がそこにある。「命」といってもいいかもしれない。

生きる、生きている、息を吸って、吐いて、踊るように手が動き、語るように歌い、笑っている。そして見た人に魔法をかけてしまう。

彼女の音楽は、「生」を強く感じざるを得ないのです。


画像3

画像3

画像3



観てください。聴いてください。感じてください。

ぼくはあなたと一緒に語り合いたいのです。


・・・

一緒に中村佳穂にハマってくださった皆さん、

ここまで読んでくれてありがとうございました。


そして中村佳穂さん、大好きです。


みんな、Love you!




いつもサポートありがとうございます…! いつかお会いしてお礼を伝えたい! いただいたお金でジュースで乾杯したり、一緒にコーヒーを飲んだり、お酒と一緒に熱く語り合うことを思い浮かべてます。ぜひお付き合いください(笑) そして、コメント付のシェアも最高です!なんと無料です!