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最近、書いたものが紙になっていまして

noteを始めてインターネットの海に書いた文章を垂れ流すようになってから、3年とちょっと。

純粋に「書く」ということであれば、それはもう小学生の頃から、ABCラジオの「おはようパーソナリティ道上洋三」のコーナーに作文を送り込んだり、捻りに捻った結果ほとんどあらすじに触れない読書感想文を夏休みに提出したり、高校入試では特色試験の小論文でサザエさんのイラストから核家族が増える社会について語り文字数に収まりきらず、残り15分で「サザエさんからみる環境問題」に論点をずらして書き切るという危ない橋を渡ったりと、抵抗感がないどころか好き好んで「書く」ことをしてきました。サザエさんから何を読み取って環境問題に行き着いたのかは覚えていません。

そんな僕ですが、ここ半年くらいで自分が書いた文章が紙になるということが起きていまして、自分でもびっくりしています。


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「ぽくない」動きをしすぎているのか、友達にもよく忘れられるんですが、サッカーコーチを本業としてJリーグに所属するサッカークラブで働いています。

その職場で、新しく月刊誌を作る(正確には出版元の会社からオファーがあり、クラブからは企画や素材の提供で協力する)という事業が始まるということで、その一部を担ってほしいという話があったのが1月末くらいの話。

社内でそういうポジションを求められるのは、こうやって文章を書いている自分としては嬉しい限りですが、(かなり上層部の)上司に「SNSとかnoteとかたまに見てて、どうかなと思って」と言われたのは少し怖いかもしれません。


そういうわけで、サッカーコーチなのか広報の人なのかよく分からんポジションになって、クラブの広報さんや出版元の会社の方と協力して発行できたのがこちらです。

月刊ホーリーホックFAMILIA

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▲最新の販売ページ


内容としてはインタビュー記事が多めの構成で、その中でもJリーグで戦うプロ選手の「トップチーム」、経営や営業といった「フロント」部門、様々な形で応援してくれる地域の方々に焦点を当てた「ホームタウン」、そしてクラブで成長していく子供たちとそれを支えるコーチ達の活躍の場である「アカデミー」の4つの部門に大きく分かれていまして、僕はアカデミーのスタッフということもあり、この「アカデミー」部門として毎月6〜12ページくらいを担当しています。

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このページ数を全て僕が書いてデザインして、というわけではなく、インタビュー企画を作り、出版元のインタビュアーの方と調整をしたり、出来上がってきた文章や紙面の修正や編集をしたり、素材になる写真をレタッチして提供したりということも多いです。

ただ、情報が世にたくさん出回っているトップチームよりも、現地で取材しないと記事にするのが難しいもの(イベントレポートなど)や、身内である僕が話を聞いた方が話を引き出しやすいなと感じた内容の対談企画などがアカデミー部門ではありがちで、そういったものは企画・ライティング・素材の撮影などをこちらでやってしまって、誌面の構成をお願いしている部分も多々あります。(上の写真にページは全て僕がライティングしたものですね。)


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▲創刊号で企画した「スクールコーチ座談会」は、僕自身も先輩コーチ達の想いが聞けて、書いていて非常に充実した気分でした。

▲アカデミー生がインタビューを受ける経験を積めるのもいい機会だと思っています




自分がせっせと書いたものが出版物の一部として世に出ている、それも値段がついて売られているという経験をさせていただいています。

自分の仕事が本当にサッカーコーチなのかは日に日に疑わしくなってきていますが、この職場じゃなかったらおそらくできなかった経験です。ちゃんと意味のあるもの、価値のあるものにしていきたい。




いつか「書くこと」が仕事のひとつになればいいなと考えています。持ち歩ける仕事を持っていたいという意味でも、自分の得意を活かすという意味でも。ただ、文字通りの「文章を書く人」というライターになりたいというわけではなく、それ自体は手段だと思っていて。

伝えたいことは、文章でも写真でも動画でも、なんだって使って表現できるのです。


自分や誰かが経験した物語や、想いを語りたいのです。
いま持っている想いやその背景を、それを「好きだ」という熱量を乗せて語りたい、そして伝わると嬉しい。

そういう「ストーリーテリング」ができるようになれば、きっと自分の軸の一つになってくれるだろうと思っています。


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