白蔵主

ヲベロン太と呼ばれていたこともあります。

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白蔵主天狗ことわたくしが、別媒体とかで発表していた思索の跡とかそういったものをピックアップして再掲していくものです。 フレンド限定とか会員限定、MENSAの人限定で書いていたものなどを、個人情報に気を付けながら出していきます。 たぶん当面尽きることはないんだけど、週一で更新していきます。ざっくり2000~3000字/回くらいはある予定です。 自分でいうのもあんぽんたんだけど、わたしの書く文章が好きなら納得の分量と内容になっております。

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    実在の人物の言動を含むセンシティブな内容になります。 もうほとぼり冷めたしいいだろ、というスタンスで書いてます。 本編と同じくらい味がするオマケ部分はメンバーシップに入ると読めます。(個人を特定されそうなので課金コンテンツにしてます)

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最近の記事

中村天風氏のこと(2015年5月19日採集)

うちの社長が結構アレな人で、割と僕は好き。 そんな社長が傾倒している人があり、なかなか面白い本を書くというので読んでみたら面白かったのでご紹介。 とっくに死んでしまった人で、中村天風氏というのですが、まあ、この人の来歴をwikiで調べたら面白いこと面白いこと。 http://ja.m.wikipedia.org/wiki/中村天風 思想本というか自己啓発本なのだけど、基本的に面白いのは作者の半生ですね。著作ではなく、述作なので、ほぼすべて口語。口語なれど古い時代の人らし

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    • 映画「JOKER」感想(2019年10月20日収録)

      パンフレット中で、アーサーが「一体いつ」ジョーカーになったのか、という疑問について監督のコメントが載っていた。明言はされていなかった。しかし、判断は観客に委ねる、というのではなく、単に上手く言語化できていないだけの気がした。 もともと、わたしはジョーカーというキャラクターについては強い思い入れがある。彼は完全なる「愉快犯」だ。自身の愉悦というよりも、人類種の根源的な欲望である「矛盾」を晴らす、ということ、答のない問いを投げるということに特化した道化だ。 さまざまな矛盾を抱え

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      • 教養とは何の役に立つか(2020年の再録)

        暫く考えていたのですが、「教養」という得体の知れないものを記述するためには、逆説的ではありますが、この形の問いが一番いいような気がしてます。 教養が役に立つ瞬間。 これはね、確実に「ある」んですよ。そしてそれは、傷ついた人に寄り添う場面でも、意中のあの人から振り向いてもらえるチャンスでもないです。深く傷ついた時でも、何かを見極める場面でもないです。 それは隠さずに言ってしまえば「オメー、教養足りてねえな」という痛烈な一撃を、品のないやつに食らわす瞬間です。 何かのために

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        • 名前に引きずられる呪いの話。2018/2/9再録)

          「芸術作品の『質』の高低の正体は何か」 質についてのトピックはとても面白いので考えていたんだけど、頭空っぽにして眺めていると、人それぞれが美や価値というものと質をあんまり区別しておらず、あるいは同一視しているのが如実で興味深かったです。けっこうドロップキックを恐れない人多い。 英語で問い直してみると少し整理できそう、という考察の通り、quality 、出来不出来の問題なのであれば明らかに、同じモチーフのものを見比べると「よい」「わるい」がある程度直感的に判別できるというのは

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        中村天風氏のこと(2015年5月19日採集)

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        メンバー特典記事

          中村天風氏のこと(2015年5月19日採集)

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          うちの社長が結構アレな人で、割と僕は好き。 そんな社長が傾倒している人があり、なかなか面白い本を書くというので読んでみたら面白かったのでご紹介。 とっくに死んでしまった人で、中村天風氏というのですが、まあ、この人の来歴をwikiで調べたら面白いこと面白いこと。 http://ja.m.wikipedia.org/wiki/中村天風 思想本というか自己啓発本なのだけど、基本的に面白いのは作者の半生ですね。著作ではなく、述作なので、ほぼすべて口語。口語なれど古い時代の人らし

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          中村天風氏のこと(2015年5月19日採集)

          映画「JOKER」感想(2019年10月20日収録)

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          パンフレット中で、アーサーが「一体いつ」ジョーカーになったのか、という疑問について監督のコメントが載っていた。明言はされていなかった。しかし、判断は観客に委ねる、というのではなく、単に上手く言語化できていないだけの気がした。 もともと、わたしはジョーカーというキャラクターについては強い思い入れがある。彼は完全なる「愉快犯」だ。自身の愉悦というよりも、人類種の根源的な欲望である「矛盾」を晴らす、ということ、答のない問いを投げるということに特化した道化だ。 さまざまな矛盾を抱え

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          映画「JOKER」感想(2019年10月20日収録)

          ぶっこんで始めたコミュニティについての話(2019-08-06収録)

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          和やかな雰囲気なのでぶっ込んで書くが、僕はあらゆる敵対行為のうちもっとも攻撃的で圧倒的で反撃不能の最上級が「許した」だと思っている。 謝る前に許されてしまっては何もできない。あらかじめ許されてしまっては謝罪すらさせてもらえない。 そんでもって、関係ないように見えるかもしれないけど、コミュニティの死と死をもたらすものについては、中心の座にあるものなのだと思う。 最近、主に僕が顧みていないせいでちょっと停滞しているけどまんが部なんかはまさにそんな感じなのかなと思っている。 ま

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          ぶっこんで始めたコミュニティについての話(2019-08-06収録)

          コミュニティ論(2016年6月7日)

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          コミュニティには寿命がある。 正確に言うと、名前を持ったコミュニティの、「名前」には寿命がある。 ワイワイやって、仲間を増やして、楽しくなって、これが永遠に続けばいいなあ、と思った頃、大概はめんどくさいやつとかつまらないやつが入ってきて、唐突に終わる。 めんどくさいやつ、つまらないやつを排しても変わらない。場合によっては排するその行為自体が同じ結果を生む。 多くの場合、コミュニティは、名前が存続すること自体を目的にとっていない。名前を保持することに求心力は働かない。 多く

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          全フリ人間のこと

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          揉めるつもりもなければ他所でやるのもちょっと気がひけるので、自分のところで引き取る話題。 芸術について。 繰り返すけど、これは揉める意図ではない。 よく人間をステータス値で例えるが、芸術に全振り、という人間は果たしてあり得るんだろうかと昨日からずっと考えている。 この話題は多分、努力と才能の関係の問題に近い予感がある。努力全振りvs才能全振りという、想像上の生き物の対決のどっちが勝つかというウルトラファイトになりがちである。それを避けるためには、論の冒頭で「全振りなんてね

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          肉親が死んだときのこと(2020年収録)

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           なんとなく電車の道すがら、ぼーっと書く。  今日はひとり。  親子関係とかそういうものについて。ごちゃごちゃしているようでシンプルで、そしてデリケートな話。 僕は他人の親子関係、特に「愛してる」の方には踏み込まないようにしている。  でも「愛されてた」については時々口を挟む。挟むようになった。 そのひと、別にあなたを愛してたわけじゃないですよ。そう思っていた方が思い出には都合がいいかも知れないけど、それは全部ただの願望ですよ。 たぶん、人の親になったからだという言い訳もいい

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          肉親が死んだときのこと(2020年収録)

        記事

          ぶっこんで始めたコミュニティについての話(2019-08-06収録)

          和やかな雰囲気なのでぶっ込んで書くが、僕はあらゆる敵対行為のうちもっとも攻撃的で圧倒的で反撃不能の最上級が「許した」だと思っている。 謝る前に許されてしまっては何もできない。あらかじめ許されてしまっては謝罪すらさせてもらえない。 そんでもって、関係ないように見えるかもしれないけど、コミュニティの死と死をもたらすものについては、中心の座にあるものなのだと思う。 最近、主に僕が顧みていないせいでちょっと停滞しているけどまんが部なんかはまさにそんな感じなのかなと思っている。 ま

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          ぶっこんで始めたコミュニティについての話(2019-08-06収…

          コミュニティ論(2016年6月7日)

          コミュニティには寿命がある。 正確に言うと、名前を持ったコミュニティの、「名前」には寿命がある。 ワイワイやって、仲間を増やして、楽しくなって、これが永遠に続けばいいなあ、と思った頃、大概はめんどくさいやつとかつまらないやつが入ってきて、唐突に終わる。 めんどくさいやつ、つまらないやつを排しても変わらない。場合によっては排するその行為自体が同じ結果を生む。 多くの場合、コミュニティは、名前が存続すること自体を目的にとっていない。名前を保持することに求心力は働かない。 多く

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          コミュニティ論(2016年6月7日)

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          揉めるつもりもなければ他所でやるのもちょっと気がひけるので、自分のところで引き取る話題。 芸術について。 繰り返すけど、これは揉める意図ではない。 よく人間をステータス値で例えるが、芸術に全振り、という人間は果たしてあり得るんだろうかと昨日からずっと考えている。 この話題は多分、努力と才能の関係の問題に近い予感がある。努力全振りvs才能全振りという、想像上の生き物の対決のどっちが勝つかというウルトラファイトになりがちである。それを避けるためには、論の冒頭で「全振りなんてね

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          18回 呑みながら描きました

          たこ焼きをね、焼いてます。だから忙しいわけ。携帯で書いてるので予測変換でのミスが怖いわけ。 たこやきやくときに大事なのはペットボトル。1リットルのやつに粉入れて、水と卵入れて、シェイクしてやるとpちゃクチャラクチンなわけ。これは必須級のテクニックなので素人の皆さんはぜひおぼえてかえってほしいわけ。やったことない人はざひやってほい。 今週は逆噴出の有志の800系があって、ハッピー、発表。発表があって、まあムッヒッヒ、コロナ届いてないけどわたしが王だぞって書こうかなと思ってた

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          心の豊かさについて(2018年12月収録)

          心が豊かだ…ということは果たしてどういうことなんだろうかって考えてる。 豊かであるの語義通りに取れば、豊か=人から奪わないでもいられる=少々の略奪にも動じない、みたいな感じかなあとも思えるけど、じゃあそれをどのタイミングで実感するのかって話。まさか試しに略奪かけて、怒らないから豊かだなあというサイコパス判定っちゅわけでもないだろうし、何なのかしらね。 また、心が貧しい、の対義語として語義通りに取ればタヨーセーに満ち溢れてるとも取れるのだけど、流石に拷問の真髄や詭弁術に通暁

          心の豊かさについて(2018年12月収録)

          肉親が死んだときのこと(2020年収録)

           なんとなく電車の道すがら、ぼーっと書く。  今日はひとり。  親子関係とかそういうものについて。ごちゃごちゃしているようでシンプルで、そしてデリケートな話。 僕は他人の親子関係、特に「愛してる」の方には踏み込まないようにしている。  でも「愛されてた」については時々口を挟む。挟むようになった。 そのひと、別にあなたを愛してたわけじゃないですよ。そう思っていた方が思い出には都合がいいかも知れないけど、それは全部ただの願望ですよ。 たぶん、人の親になったからだという言い訳もいい

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          話がわかんねえやつだな、と思った相手と意思疎通するためのツール(2016年02月02日収録)

          [提案]話法について(詳細6項目) (あ)センテンスひとつにつきひとつの箇条書きとする (い)各センテンスの意図タグを[意見][反論][指摘]など明確にして冒頭につける。同時につける個数に制限はない。返答を要する場合は[質問>haxose]のように明確な指名をする。 (う)話題の優先順に箇条書きとする (え)回答は、箇条書きの若いものから返答する。止むを得ず前後する場合は理由を明記する。 (お)未解決の、返答を要するセンテンス投稿はツリーにつき同時に3個までとし、投

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          影を書き留めること(2016年7月6日採集)

          表現、あるいは声なき声、というものについて考えています。 ねえみんな聞いてよ聞いてよ、というほどのことではないので相変わらずひっそりやるんですが、声なき声は、声なき声である間だけ、美しく価値のあるものだと思います。 その人のうちにあり、誰にも見せぬ思いである間だけ、その人の原動力になったり、倫理規範になったり、力強い杖になったり、とにかく重要な「何か」であるのではないかと思います。 それが衆目に引きずり出されて、陽の下に晒されてしまうと、急に、それまで多方向へ輝いていた

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          たくさんの喪失をあつめる。(小牧幸助文学賞応募作)

          こちらの企画です。 https://note.com/komaki_kousuke/n/n7dc59a22a089 続けていくつも20文字を書くの、ひとりで連歌やるみたいで楽しかった。いや、喪失についてずっと考えてたから楽しくはなかったけど、物語とはなにか、というものを考えるヒントにはなったきがする。

          たくさんの喪失をあつめる。(小牧幸助文学賞応募作)

          「そうだったらよかったのに」 小牧幸助文学賞応募作

          こちらの企画です。 面白い試み。17文字じゃなくて20文字ってとこ、割と重要なレギュレーションだと思う。後でまたやってみようかなという感じ。

          「そうだったらよかったのに」 小牧幸助文学賞応募作

          「推敲」ってなんだっけ?の話(1)

          チャオ、諸兄。 毎度お馴染み、耳にうるさいことばかり言う白蔵主天狗です。 掲題、しゃらくさい話ではありますが、これは推敲というものを、薄ぼんやりと「見直して」「良くする」くらいの解像度で理解しているうえで、現状なんとなく「やれてる人」向けの記事です。 最近小説を書き始めた、とか、推敲ってよくわかんないんだよな、という人が読むとむしろあんまり良くないのでは?ということを書く予定です。 そんなわけで途中のキリがいいとこから先、有料になります。 でもちなみに、わたしのメンバーシ

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          割引あり

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          2023年 逆噴射小説大賞ライナーノーツ

          チャオ、諸兄! ご存じの方はご存じ、ご存じでない方はご存じない、でお馴染み、白蔵主天狗です。知っている方はお気軽にハクゾースチャンとお呼びください。知らない人でも「あのガバ天狗」って呼んでもらって大丈夫。 逆鱗みたいなものが存在していますが、基本的にはドMなので雑に言及されたり蹴飛ばされたりするのが大好きです。逆鱗といってもカジュアルなやつなので一度目は大丈夫です。二度同じのに触れたら殺す。 ともあれ、今回も2作つくりました。今年は、開催前に「いつも投稿してる人たち」のオフ

          2023年 逆噴射小説大賞ライナーノーツ