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毎月の選歌

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毎月の短歌の中から会員たちがそれぞれ10首選び、最も投票数の多かった歌を発表します。
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記事一覧

2023年8月の選歌

裏庭にマンゴーの実の熟れゆくをマイナバードと競いて待ちぬ     筒井みさ子 途切れずに…

ハワイ短歌会
5か月前
2

2023年9月の選歌

黒焦げのバニヤンの木の声がする泣いてたまるか再び芽吹くさ 関本なつ 「気をつけて」車道の…

ハワイ短歌会
5か月前

2023年7月の選歌

梅雨晴れに四(よ)枚のシーツを干し上げてひときわ旨し今朝のコーヒー   鵜川登旨 デジタル…

ハワイ短歌会
9か月前
2

2023年6月の選歌

つづれ折の道を比叡へ登りおれば光る湖面の遠ざかりいく 筒井みさ子 カネオヘの海を見下ろす…

ハワイ短歌会
9か月前
2

2023年5月の選歌 

荷を運び匂い残れる娘(こ)の部屋に孫と遊んだパズルのひとかけ 伊藤美枝子 焼き立てのクッ…

ハワイ短歌会
10か月前
3

2023年3月の選歌    

床ずれにならぬようにと波うてるベッドに夫は海の夢見るやも  岡まなみ  純白の雄鶏庭に通…

1

2023年2月の選歌

目覚ましを止めて楽しむ温もりよチェーン付けたるバスの音聞こゆ    森田郁代 施設ではペットも飼えず物言わぬ母は煤けたぬいぐるみ抱く  六甲もこ 柔らかき光に溶けし雪だるま春を迎えに行ってしまった   小島夢子 庭からの菜の花摘みて御浸しをほろ苦い味の春の訪れ    伊藤美枝子 日本から島に戻りて夕凪の海にたっぷり抱かれて泳ぐ  大室やよい 太陽のシャワーたっぷり浴びながら一心不乱に猫毛づくろいす 藤代敏江 陽だまりに新聞読みいる夫の背が小刻みに震う訃報ペ

2023年1月の選歌

帰省せし子ら帰りたる家の中に時計の音がゆっくり響く 森田郁代 人気(ひとけ)なき実家をひと…

4

2022年11月の選歌

傘を手にぽつんと一人我を待つ母を照らしたバスの窓明かり 六甲もこ 返信を待つ親の気など知…

1

2022年10月の選歌

金色の午後の光を編み込めばなお温かい靴下となり 藤代敏江 幼子はあまたのおもちゃに目もく…

6

2022年9月の選歌

グラスにはルビー色した紫蘇ジュース香る宝石一気に飲み干す 山下ふみ子 宮詣りに眠りし孫は…

2022年8月の選歌

母逝きて残しし句帳に読み耽り我が知らぬ世界垣間見えたり 山下ふみ子 葬式には参列をせん四…

3

2022年7月の選歌

トマト苗まだまだ支えは要らないとうぶ毛の光る足でふんばる 藤代敏江 亡父(ちち)に似た翁…

3

2022年6月の選歌

探し物探す時には透明で見えぬものらしひょいと現る    藤代敏江 隣り街に『笛吹童子』を観に行きてヒャラリヒャラリコ野道を帰りぬ 岡まなみ 砂浜におじさん顔(がお)のアザラシがどってり寝そべる平和なハワイ  大室やよい 霞みゆく吾あの青春の幾齣こまか見ゆるがごとき『ローマの休日』 楽満眞美 右、左、飛び散りぬぎたる子の靴もいとしく揃えて我が老いの春    柴田和子 スコールの激しき音にジョギングの夫を案じてタオル出しおく 筒井みさ子 パタパタと走り回れる孫怪獣 高