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日々の仕事はまるでRPG

著者:六甲茂子(ロコモコ)

今日のブログ、関係者諸氏からは、「ふざけてるのか!」とお叱りの声もあるかと存じます。そんな意図はさらさらないのですが、前もってお詫び申し上げます。

子供の頃からゲーム大好き

子どもの頃からゲームが大好きでした。特に思春期以降はロールプレイングゲーム(RPG)が大好きで、細かいところまでやり込んだものです。

何もなさそうなところにお宝たっぷりのダンジョンを見つけた時の興奮。

雑魚敵を根気よく倒しつつ、時間をかけて装備を整えた時の達成感。

町の人々との会話からヒントを得て冒険を続けていくと言うワクワク感。

戦うごとに成長していくものの、出てくる敵もどんどん強くなると言うもどかしさ。

そしてなんと言っても、難攻不落のボスキャラを、パーティーの皆で力を合わせて遂に倒した時の、胸熱なやり遂げた感と圧倒的なカタルシス。

年を重ねるごとに、次第とゲームをする頻度も減り、ゲームへの興味も希薄になって来た私ですが、最近ふと気付いた事があるんです。

私の仕事、RPGに似ている…って。

町の掲示板に寄せられる依頼

私は某法律事務所でインハウスの翻訳者として働いている訳ですが、日々の仕事は冒険物のRPGにとてもよく似ていると思います。

もちろん現実の方が遥かに複雑で厳しいのは承知の上ですが、あくまでも例え話と言うことで。

事務所はまさに町の宿屋。冒険者や助けを求める人々の声が掲示板に寄せられます。

それを冒険者達(弁護士達)が、報酬や利益相反の有無などをよく吟味した後、パーティーを組んで解決の旅に出かけると言うわけです。

軽い依頼なら、レベル3ぐらいの新人冒険者でもOK。

案件によっては、レベル100越えの大ベテランが陣頭指揮を取ります。

依頼のタイプによって、戦士タイプだけで洞窟に向かったり、井戸の底に向かったりもします。

または魔導士数人で遠方から攻撃する事も。

隣の街まで馬車で護衛する事もあります。

錬金術師が担ぎ出される事もあれば、より強いボスが召喚される事もあります。他国と同盟を結ぶ事も。

戦士と魔導士で多方面から攻撃

訴訟担当弁護士は、グイグイと前に出る剣士タイプ。新人からベテランまで、剣と盾を装備して、相手と対峙します。

大ベテランになればなるほど装備が強大で、レベル100越えのベテランは、幻のオリハルコンの剣などを装備していたりします。

それを後方で援護するのは魔導士達。回復魔法をかけたり、思わぬ方向から攻撃魔法を投げつけ、敵の動きを止めたりします。

巨大なカタパルトをゴロゴロ押し出して、大きな石を難攻不落の城壁に向かって投げつけたり、火の矢を放ったりもします。

戦士と魔導士のコンビネーション攻撃がスパ〜ンと決まれば、大ボーナスをゲット!ラスボスに勝てば祝杯を!

敵のお城に白旗が翻れば、完勝です。

せっせとサポート、後方部隊

戦士や魔導士達が前線で戦っている間、後方部隊は、全面的なサポート体制で参戦します。

薬屋は黙々と回復用のポーションを作成。武器屋や鍛冶屋は武器を揃えたり修復したり。

馬の世話をしたり、伝書鳩(Eメール)の伝令を受け取る人も。商人達は、冒険のお金の流れを管理しています。

私の仕事はさしずめ吟遊詩人か琵琶法師? 異国からの伝令を自国の言葉で伝えるのが役目です。

吟遊詩人といえば、パーティーにはなかなか組み入れられないのが常。皆が戦っている中、「うたう」コマンドで、パーティーの士気を高めたりする事はできるものの、攻撃力、防御力共に非常に貧弱で、あっという間に弓で打たれたりして退却を余儀なくされます。だって武器が竪琴なんですから。鎧はいつまで経ってもペラペラなローブのまま。

なんだか自分で言いながら切なくなって来ましたが。

ただ、ダンジョンによっては、吟遊詩人が歌う事で秘密の近道が現れたりもするので、たまにはパーティーのお役に立てたりもするのです。たまにだけどね。

勝ったり負けたり、されど冒険の日々は続く

そんなこんなでパーティーはズンズンと進み、勝つ事もあれば、負ける事もあり、されど宿屋の掲示板には日々、助けを求める人々の声が寄せられ続けます。

たまに何も案件がない時は、少しのんびりしながらも、訓練に従事したり、新しい装備を整えたり、薬草探しの旅に出たり。

吟遊詩人の私はと言えば、依頼を運んでくれる伝書鳩のお世話をしたり、仲間の琵琶法師達と情報交換したり、と地味に英気を養うのでした。

子どもの頃から大好きだったRPGに、日々参戦できるなんてラッキーですよね。たとえ、最弱の吟遊詩人としてでもね。泣。

…なんて考えると、毎日がとても色鮮やかなものに思えるから不思議です。

事あるごとにセーブはしてますが、ここまで来たからにはリセットするつもりは今のところありません。

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