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トム・クルーズの若さときたら!

著者: 六甲もこ

最後のバブル世代である私は、中年、または(考えたくはないけど)初老と言ってもよい世代なのですが、ハワイに住んでいると、他人の年齢を聞くということがまず無いためか、気持ちは27歳位で止まっているように思います。

まあ、27とは大げさですが。でも、ハワイ在住の40代〜60代位は、多かれ少なかれそんな感じではないかと思います。ですよね?

特に私たち夫婦には子供もおらず、オフィスでは大先輩方もまだまだ現役だし(こちらの記事をご参照ください)、ずっと若輩者っぽく振る舞ってきたのですが、最近周りからの扱いが丁重というか、年長者に対するものになってきたようで、いささか焦っているのです。

先日、やや治安が良くない場所で車にガソリンを入れていたら、ヤク中風の男に絡まれかけたのですが、キッパリと撃退したところ、「ごめんよ、アンティー」と捨て台詞を吐いて去って行ったではありませんか。アンティーとは、ハワイでよく使われる年上女性の呼称。前歯が無い年齢不詳のヤク中風にアンティー呼ばわりされるとは。

いやあ、中年って微妙な世代。いくら中身は若輩者のつもりでも、他人から見たら一人のアンティーなのですね。

気付けば、周りがどんどん歳下になってきているような。特にスポーツ選手などはいつのまにか子供世代が中心になっていて、そのうちには孫世代が台頭してくるのでしょうね。

でも、来年還暦のトム・クルーズは驚くほどの若さを保っています。昨日、映画「トップガン マーヴェリック」を見に行ったのですが、主役のトム・クルーズの若々しさに度肝を抜かれました。

もちろん年齢なりに皺はあるし、表情によってはしっかり中年顔の場面もあるものの、20代の筋肉モリモリの若者に混じっても何ら違和感なし。プロ中のプロですね。

相手役のジェニファー・コネリーも51歳だそうですが、30代ぐらいに見え、相当若かったです。よく見れば彼女も年齢なりの皺があるのですが、でも全体的に若いのです。

やはり若くあるには体を鍛えなければならないようです。お二人とも筋肉質で、カチッと硬そうな体型。体幹しっかりです。私とは正反対で、猛省。遅まきながら、少しは鍛えなければなりますまい。

あと、髪の毛ですね。これまたお二人とも黒々、フサフサしてます。歯は真っ白。こればかりは、ハリウッドの技術ならびに生まれ持った資質も大きいとは思うのですが、できる限り、カバーしていこう、と。

もちろん映画ではありますが、トム氏の有り余る体力にもビックリ。飛行機から命からがらパラシュートで飛び出して、着地したらすぐに猛ダッシュとか。彼は来年還暦なのに… 多分私だったら、飛行機から飛び出した時点で半死半生となり、回復には3ヵ月ほどかかるでしょう。

「トップガン マーヴェリック」、中弛みが全くない傑作で、アメリカの王道をこれでもかと感じられる気持ちの良い胸熱映画でした。が、私は専らトム・クルーズの若さに目が奪われっぱなし。なかなか入らなかったやる気スイッチが、いとも簡単に入った記念すべき映画となりました。

今まで「トムは何を演じてもトム」だとか、「カッコつけすぎ」とか、意地悪な意見を吐いていた事、心より謝ります。彼はプロの中のプロ。皆が期待するトム・クルーズ像を見事に再現してくれました。やる気スイッチが持続しているうちに、運動しようっと。


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