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またも喪服が買えなかった

著者: 六甲もこ

たいへんご無沙汰しております。今、3泊5日で一人日本に来ており、朝早く目覚めたので、久しぶりにNoteを書くことにしました。

今回の旅の目的は、いつも通り母と会うことと墓参りです。祝日を組み合わせ、2日有給を取り、ささっと出かけることにしました。

着くのは夕方になりますので、実質的に動けるのは3日のみ。まずは母の施設を訪ねます。11月に母の誕生日があるので、プレゼントを届けがてら母と再会。ただし母の認知症はかなり進行しているようで、会話にはなりませんでした。

でも、やはり何かわかる部分はあったのでしょうね。気づくと母の両目には涙がいっぱい溜まっており、それを拭きつつ、私も熱い涙を飲み込みました。

その後すぐに母は寝入ってしまったので、施設の皆様にハワイのお土産を届けがてらご挨拶。皆様優しいのですが、施設長さんが特に素晴らしい方で、本当に良い施設に出会えたと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

翌日はお墓参りへ。家族の墓所は九州にあるので、新幹線でむかいます。私が日本にいた頃は、新大阪ー博多間は約4時間かかったものですが、今は2時間なのでびっくりです。父と妹が眠るお墓に手を合わせ、たっぷりと水を回しかけ、枯れた花を片付け、誰もいない墓地でしばしのんびり。これでこの旅の目的は果たしたので、あとは円安の日本でショッピングです(日本の皆様すみません)。

今回の旅で買うものを長いリストにして来たのですが、その殆どはすんなりゲット。でも一点だけ買えなかったものがあります。

それは喪服です。前回来た時、母ももう長くない気がして、日本でしか買えないちゃんとした喪服をそろそろ買わねばと思っていたのです。

なので、百貨店のブラックフォーマル売り場に行く予定だったのですが、母の顔を見た途端、なんだか「もっと生きていて欲しい」という気持ちが強まって、どうしても買う気が起きませんでした。なので、このミッションは当分先送りです。仕方ないですね。今回も喪服を買うことはありませんでした。

今夜の飛行機で、夫や義母の待つハワイへ帰ります。スーツケースにはお土産と思い出をパンパンに詰め込んで…

では来年また来ます。

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