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何歳まで働く? 働ける?

著者: 六甲茂子(ロコモコ)

更年期? 中年特有の症状が!

ここしばらく右手に違和感があり、手を背中に回すとピリッと痛みが走るようになりました。

どうやら五十肩と言うものらしく… 

いつも若ぶって27歳ぐらいの気持ちでいましたが、身体は正直なのですね。

さらに朝起きた時など、手の強張りも感じます。

今まで健康には無頓着でしたが、どうやらこれらは中年特有の症状らしく、慌てて大豆イソフラボンのサプリなどを摂り始めました。

私の職場では、ステキな先輩たちが多数働いておられるので、まだまだ若輩者の気分ではあるのですが、実のところは煮ても焼いても食えない中年。

元気で働き続ける為にも体には気をつけなければいけませんよね。

ステキな先輩方に学ぶ

先程も書きましたが、私のオフィスの平均年齢は、他より高めだと思います。

法律事務所と言う職業柄、弁護士さんは頭脳が明晰でさえあれば、いつまでも現役でいられますし、そのアシスタントの皆さんも、息が合った弁護士さんに長年仕える傾向が。

アメリカではお互いの年齢を聞くと言う文化はほとんどないので、もちろん皆さんの年齢を正確に把握しているわけでは無いのですが、80代、70代の方々もおられます。

私の大ボスは60代の弁護士ですが、とても若々しくパワフルで、年齢を超越しています。好奇心旺盛で情に厚く、お茶目な部分も。大御所ながらも圧を全く感じさせないステキな女性です。

この大ボスのアシスタントには、なんとひ孫がいる年齢の女性がいます。一度現役を退いたものの、まだまだいけるということで、パートタイムとして復帰されたそうです。このコンビはなんと35年以上も一緒です!

彼女はスリムでキリッとしたショートカットが美しい人で、機知に富み動きも素早いです。

IT関係の部署で働く女性も、おそらく70代ではないかと思われるのですが、スーパースキルの持ち主で、若手の弁護士さん達から全幅の信頼を寄せられています。

男女問わず他にも多数のベテラン達が現役です。このように、ステキな先輩方に恵まれている為、私もできればずっと働ければと思っているのです。

最善策を見つける為のオープンドア・ポリシー

このようにたくさんの人々が長く働き続ける事ができるのは、オープンドア・ポリシーが徹底しているからだと思います。

今では、あらゆる国で推進されていると思いますが、オープンドア・ポリシーとは、発生した問題、誤解、アイデア、質問、心配事などについて、経営陣や上司、人事担当者などに風通し良く話しができるようにする為の方針の事です。

会社と従業員お互いのために最善の道を見つけることが目的で、従業員の権利であり責任でもあります。何か不都合が起きた場合など、まずは話し合う事が徹底されている為、およそ泣き寝入りという事態は発生しません。

いくら仕事が充実していても、働き続ける事の障壁はあるもの。やはり子育てや介護などの家庭の事情が多いものと思われます。しかし、おいそれと仕事を手放す事ができる人ばかりではありませんよね。

私の場合

転職前になりますが、実家の父が認知症になり、さらに身体も壊し、母が介護をしていたのですが、老老介護で大変な状態になった事があります。

有給を目一杯使って、約1ヵ月おきに日本に帰っていたのですが、さすがに厳しく、仕事の責任も有るし…ということで詰みかけたので、人事担当者に相談しました。

その結果、一時的に雇用形態を変更してもらい、かなりの時間を日本で過ごし、父の死後、無事に仕事に復帰する事ができました。

もちろん融通を聞いてもらう為の対価はきちんと話し合い、責任を果たすことが必要となりますけどね。

また今の会社でも、子育てや介護の為に、一時イレギュラーな形を取る事も可能です。私も義母が高齢という事もあり、コロナ後は週に一度の出勤と言う形態を取らせて貰っています。

インハウスの翻訳者と言う仕事柄、常にリモートは可能なのですが、やはり自分にとって都合が良いと言うだけではなく、双方が納得する形となる事が大前提ですので、よく話し合いました。

このように誠実に対応してくれる職場には感謝しかありませんので、できるだけ長く働ければと思うのです。

その為にも心身ともに健康で、明晰でいなければなりませんよね。そのあたりの自己責任は、ガッツリ引き受けねばなりますまい。

引退は華々しく!

昨年、ステキな先輩の一人が引退されました。いつも優しく、穏やかだった彼女は人望も篤く、オフィスを挙げての引退パーティーが行われました。

ハワイらしく、何十と言うレイが贈られ、南国の花の香りがオフィスからエレベーターホールまで充満。ケーキやマラサダ、軽食類がずらりと持ち寄られ、皆で写真を撮って賑やかに送り出しました。引退後はご家族の介護に集中されるそうです。

もちろん皆が皆、彼女の様に職務を全うして、惜しまれながら去っていくわけではありません。人の出入りはそれなりにあるし、揉めて辞めたり不祥事(!)だってあります。

ただ、こちらが誠実で、オフィスにキチンと貢献できてさえいれば、職務を全うして、良い気持ちでリタイアする事は可能かと思われます。

私もできればあと15年くらいは働きたいと思っています。何せハワイの物価は高いので。

その為にも健康でいなければ。

五十肩が早く治りますように!

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