見出し画像

ハワイの旅の記録*2008年--Mauna Keaへ行く①-Saddle RoadとOnizuka Centerと銀剣草

【Hawaii Travelog-12】2008/8/10~18

マウナケアでサンセットと星空を見るツアーに参加しました。ツアーを催行している会社は何社かありましたが、前回体調不良で直前にキャンセルしてしまった「太公望ハワイ」に申し込みをしました。

この日、ツアーに参加したのはワイコロアエリアに滞在の5組12名。HGVCのフロントでツアーバンに乗り込んだのは、私たちの他にはお嬢さんが2人いるご家族。車にはすでに1組が乗っていました。オアフ滞在でこのツアーに参加するためにハワイ島へ飛んでこられたのだとか。なんでも前回はサンセットが見られなくてそのリベンジだそうです。次に向かったのはMauna Laniリゾート内のホテル。そこで2組を乗せて、マウナケアへ向かっていざ出発!

Saddle Road

ガイドはイケメン(あら、死語?笑)なKenさん。特注だというバンは座席が少し高くなっていたので、窓からの景色は見慣れたいつものそれとは違っていて新鮮でした。ワイメアを過ぎると、いよいよいつもは走れないサドルロード(Saddle Road)へ。

画像10

どんなに悪路かと思いきや、意外に舗装されていたので驚きました。米軍の演習場もあるからなのでしょうか?でもこんなきれいな道路は一部で、舗装されているとは言っても結構デコボコでアップダウンのある道でした。

画像11

途中、こんな溶岩台地にて休憩タイム。

画像12

ヘイアウも見えました。

画像13

画像4溶岩に飲みこまれてしまったこんな地にも生命の息吹は感じられます。これはビロードモウズイカ、葉の表面がビロードのようです。

Onizuka Center

サドルロードから今度はマウナケア・アクセスロードを車は走ります。

画像1

標高2800mのところにあるオニヅカ・センターで1時間ほど休憩です。

画像2

どのツアーに参加してもここで必ず休憩をとるのは、高地に体を慣らして高山病にならないようにするためです。午後4時を過ぎると、ツアー会社の車や個人の車などが続々と集まってきました。

画像3

センター内には小さなミュージアムと売店があります。

画像4

絵葉書やエコバッグ、宇宙食などの他フリースや手袋などの防寒具も売っていますので、ツアー会社で貸してくれるジャケットだけでは心許ないと言う人はここで買うのもいいかもしれません。記念にもなりますしね。

画像5

この休憩の間にお弁当を食べました。太公望のお弁当はカイルア・コナにある「寿司しおの」の和食のお弁当で、お味噌汁付き。これはツアー料金に含まれています。こんな景色を眺めながらのお弁当タイムはハワイ島ならではですね。

銀剣草(Silversword)

オニヅカ・センターでは、珍しい植物を見ることができます。

画像6

銀剣草(Silversword)、ハワイ語でAhinahina。見た目通りの名前ですね。この剣のような葉の細かい産毛が陽の光を反射して銀色に輝くのです。マウナケアの他、マウイ島のハレアカラ、そしてヒマラヤの山中にしか自生しない高山植物です。

画像7

この時はこんな珍しい植物にお目にかかれただけでなく、なんとその花が咲いているのも見ることができました。これがハワイの風景には思えません。宇宙的と言うか、なんとも不思議な光景でした。

画像8

銀剣草は数十年と言われている生涯で1度だけ花を咲かせ、花が咲くとあとは枯れるのみ‥なんとも儚い人生いや草生ですね。そして、もっと残念なことに、ここマウナケアの銀剣草は絶滅することが確定しているようなのです。受粉を助けている蜂がすでに絶滅してしまったとのこと。私たちは何もできずに、その生を終えていく銀剣草を見守るしかないのです。

見守ると言えば、この銀剣草は手で触れてはいけないそうです。触れたところが低温火傷の状態になり枯れてしまうとのこと。そしてその根もまたデリケートなので、根を踏まないようにまわりをガードされているのです。

画像9

ツアーに参加するメリットのひとつに、経験と知識が豊富なガイドさんの話を聞くことができるというのがあります。個人で気ままにあちこち出歩くのもそれはそれで自由で楽しいことなのですが、例えばこんな銀剣草の絶滅の話や、見学する際に気をつけなければならないことは教えてもらわないとわかりません。OPツアーの料金はちょっと高いんじゃない?なんて思ってしまいがちですが、実は物心両面でのガイドをしてもらえると言うことを考えたら、決して高くはないものだと改めて思ったのでした。

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?