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感染者の窓

暗い中、部屋にいたミキオは、お風呂に入ってすっきりしたし、幼馴染のユウダイに会えたから、凄く嬉しくて気持ちが舞い上がっていた。
家族のマリエが「今日、ユウダイ君に会ったんだって?どうだった?」と声を掛けられて、ミキオが「あ、ユウダイ今までと変わらず、俺のことを優しく出迎えてくれたよ」と嬉しそうにしていた。
ユウダイも「今日、ミキオに会えて良かった。またあとでゆっくり話そう」とミキオにメールが届いて居た。
そんな矢先のことだった。
ある日ユキトが、咳をし始めたのだ。
だるいと言って、医者に行くと風邪薬を処方されて、とうとう自分の部屋で隔離生活が始まってしまった。
濃厚接触者は、外に出ないことと言われて居るが仕方なし買い物には、母親のキヌコがユキトの食べる食事まで部屋に持って来て食事を食べる生活が始まった。
ミキオが「へ、ざまぁみろ。お前が悪口を俺に散々言ったからだ」と鼻の下を高くしてユキトがメールをして来ても無視することにした。
そんな毎日が続いて居たある日、ミカンは「ミキオ君、元気になって良かったね。ただ、ユキト君の事を無視しないであげて欲しい。」と優しく、ユキトをかばう言葉がメールに書き込まれて居た。
ミキオが「何で、ユキトをかばうの?」と尋ねたら、ミカンが「だって、ミキオ君だって、ユキト君の様にコロナだったでしょう?優しい言葉の一つや二つ掛けてあげないと可哀想だよ」とミキオにメールが返信されてきた。
ミキオが「そうか。無視して悪かったな?」と少し相手の気持ちに立って、言動を慎む様にとミカンからの注意だったのだ。
それからは、ミカンの優しさも、ミキオや、ユキトの仲を取り持つ様な形で仲直りをしたのだった。
ミキオが「ごめん。俺が悪かった。ユキト」と返事を返すと、ユキトも「ごめんな。オレの方こそミキオの気持ちに立ってものを考えられず、病原菌扱いして悪かった」と素直な気持ちが長文としてメールで返って来た。
そして、二人は友情の絆をまた強く強固にして固く結ばれたに違いない。

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