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「思いを形にする事業づくり。専業主婦を経て起業」多種多様な聴き手に話をきいてもらえるWEBサービス事業(HATSU起業家支援プログラム体験談)

チャレンジャー1期生で株式会社Lively代表取締役 岡えりさんにご参加いただき、起業までの経緯とその過程でHATSUをどのように活用したかについてお話をうかがいます。
「事業アイデアはあるけど、次に何をして良いか分からない」そんな方にぴったりの内容です。ぜひご覧ください!

<略歴>
|代表取締役 岡えり
沖縄県出身、3児の母。神奈川県立保健福祉大学卒業後、2009年から作業療法士として精神科病院や訪問看護ステーションにて勤務。出産後も職場復帰し仕事と子育ての両立に勤めるがワンオペ育児に疲労し一度退職し、専業主婦へ。働けない孤独に陥り社会復帰しようとするも働けない環境の壁に直面する。すがる思いでスタートさせた在宅で隙間時間にできるオンラインの仕事で「コミュニケーションの価値」を実感し、2020年株式会社Livelyを創業。2021年度KSAP(かながわ・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム)採択。2022年度SHINみなとみらいの利用メンバーとして採択。



岡えりさんの原体験

-- サービスの軸になった「聴くことの価値」。その価値に気づいたきっかけと目指す社会についてお聞きしました。

「話を聴くこと」の価値に気づく

人の話を聞くコミュニケーションの価値に気づいたのは、祖父が交通事故にあったことがきっかけです。事故の後、祖父はすごく落ち込んでしまいました。そんな時、自分に何ができるのだろうかと考え、自分も話を聞いてもらって楽になった経験があったので、ひたすら「話を聴く」ことをしました。すると、祖父は自信を取り戻し段々と元気になってくれたんです。話を聴くことは人を元気にする、そう実感した体験でした。
その経験があったこともあり、大学卒業後は作業療法士の仕事を選びました。精神疾患や訪問看護で人の悩みと向き合う中で、話を聴くことは、その人がどう生きたいか考えるサポートができることを実感しました。

見つけた課題と、目指す社会

結婚して産後は復職したものの、子育てと仕事との両立が難しくなり、作業療法士の仕事を一度退職しました。専業主婦になってからも「社会で働きたい、社会に何か価値を提供したい」という思いはずっと残り続けていたものの、子どもを育てながら好きな時間に働くことは難しく、悶々とした日々を過ごしていました。

そんな時、ふと周りを見渡してみると、同じような壁にぶつかっている人たちがたくさんいることに気がつきます。子育てや介護、持病、キャリアや資格がないなどそれぞれの事情があり、なかなか働きたくても働けない。そのような人たちが、自分らしく働ける選択肢を作りたいと思うようになりました。

私が元々感じていた「人の話を聴く」ことの価値を軸に、話をする側も、聴く側もどちらもハッピーになるようなサービスを作りたい。そう思い立ち、サービスを実現できる方法を模索し始めたのがLivelyの始まりです。

※岡えりさんこれまでについて深く知りたい方はこちら



HATSUとの出会いとそこで得たもの

HATSU鎌倉との出会い

それまでサービス開発をしたことはなかったので、何から始めて良いか全く分からず…TwitterでたまたまHATSUのメンターで起業支援をおこなっている成瀬さんを見つけて、メッセージを送りました。すぐに会ってお話しすることとなり、そこでHATSUチャレンジャーを紹介してもらったのがプログラムに参加したきっかけです。

チャレンジャー期間中とその後の葛藤

まずは廣川さんの起業家養成講座を受けました。当時事業開発について知らないことだらけだったので、頭の中に入れられることは全部入れようとひたすらインプットしました。講座を受けつつ、各メンターにメンタリングもしてもらい、事業案の壁打ちを行いました。
その時の同期は、私と同世代でお母さんで起業された方もいて、似た境遇だったので何かと心強かったです。他にも同じSHINみなとみらいの利用メンバーでHATSUのメンターにもなっている、Meglooの善積さんもHATSUチャレンジャーの同期です。

チャレンジャー期間中には、起業するかどうかはきめる事ができなかったです。そこから半年間は、
「どうすればやりたいことが実現できるのか」
「本当に自分のやりたいことなのか」
「365日24時間、誰よりも事業のことを考えられる自信があるか」
など自問自答の日々を過ごしました。
最終的には自分の人生において挑戦することの方が面白そうだと判断した結果、スタートアップを目指そうと決めました。

そこからエンジニアも入れて本格的にサービスの開発を始めたものの、当時はWEBの知識と経験がなかったため課題が山積みでした。初期の要件が定まらないなかで開発を進めたため、想定よりも長い時間がかかり、試行錯誤して2021年にα版をリリースしました。これまでたくさんの壁がありましたが、仲間や家族の存在で壁を乗り越えられたと思います。

Livelyのメンバー(2021)

事業をこれから作る人へのアドバイス

--0からサービス開発を始めた岡さん。経験したから語れる事業をこれから作る人に向けたアドバイスをお聞きしました。

事業アイデアをまず壁打ち

本格的に開発を始める前に、似たようなサービスをやっている人や、事業づくりに詳しい人にアイデアを相談して壁打ちするのがおすすめです。自分のやりたいことの目的を定めて、そのための検証に何が必要なのかを見極め、まずはアイデアの検証を始めると良いと思います。
そのためには、自分のやりたいことを明確にすることが重要です。何を作るか定まっていないと、必要以上に時間とお金がかかってしまいますので。実現のために必要なスキルを理解し、特に実際に開発するエンジニアはサービスの内容に合った人を探すというのがポイントです。
相談する相手はSNSなどオンラインだったり、HATSU鎌倉やSHINみなとみらいなどオフラインの場を活用していました。ありがたいことに皆さん本当に助けてくれるので、一人で悩まず困ったら相談してみてください。


Livelyのこれから

β版のリリースに向けホストの募集

これまでα版の運用を行い、基本的な機能の検証とシステムの改善に取り組んできました。
今はβ版のリリースに向けてストアのホストを募集をしています。全国の話を聴くのが好きな人は、ぜひ気軽に公式LINEに事前登録してもらえると嬉しいです。

これまで集客はホストにお任せしていたのですが、一方で集客が苦手という声も多くありました。これからは広くホストを募集しつつ、プラットフォームとして集客面を強化したいと考えています。

Livelyではどんな体験が生まれているか

先日ホストにすごく向いているなと強く感じた人と出会って、「ぜひ一緒にやってみませんか?」と声をかけたんです。当時その方はフォロワーはとても多いわけではなく、ご本人ははじめ遠慮気味に「週1回くらいで…」というお話だったのですが、今では週4回ほどストアを開いてくれています。大体朝の6時から6時半の朝早い時間にも関わらず、ほぼ毎日お客さんが入っていて、そのホストの方もすごく喜んでくれています。お客様も満足してリピートして来てくれていて、とても良い循環が生まれていることを実感しています。

Lively のサービスページはこちら

Livelyの目指すサービス像

ストアに来るお客さんには、落ち込んだとき、悲しいとき、嬉しいとき、日常的に安心して感情共有できる場所として「Lively」に行こうって思ってくれると嬉しいですね。ホストはお客さんの話を引き出して、気持ちを言語化してくれたり、共感し受け入れてくれる場を作ってくれています。お客さんにはその体験を通して、少しでも前向きになって欲しいです。そのホストのファンになってくれるのはもちろんのこと、Lively自体のファンにもなってくれることを目指しています。


【HATSU起業家支援プログラム募集|締切7/23】

“社会性と経済性の両立を目指す起業家支援プログラムに挑戦しませんか?——令和6年度「HATSU鎌倉(湘南・三浦半島エリア)」チャレンジャー募集

【イベントでぜひHATSUを知ってください】

【募集関連イベント】5週連続開催!起業家支援プログラム卒業生のAfter HATSU @オンライン

【HATSU起業家支援プログラム体験談(note)】

▶「起業するためにHATSUへの応募は必須のアクションだった」
データドリブンなライフログアプリ事業

「起業家もメンターもスタッフも社会課題解決マインドを持っている」
汚泥と合成洗剤を分解する浄化槽の開発事業

「HATSUで”グッドバイブス”な起業家になりたいと思えた」
三浦半島での地域資源と遊休クルーザーを活用した観光事業

「研究で失敗したときメンターに励ましてもらい新たな仮説発見につながった」
ペットの歯周病早期発見と予防事業

「心が踊る事業なら諦めない。HATSUのつながりから共同創業へ」
海のSNS型プラットフォームアプリ事業

「思いを形にする事業づくり。専業主婦を経て起業」
多種多様な聴き手に話をきいてもらえるWEBサービス事業

【お問い合わせ/SNSリンク】

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・HATSU鎌倉(湘南・三浦半島エリア)HP:https://hatsukamakura.com/
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