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2019年2月の記事一覧
Manuel Ponce "Estrellita" Heifetz version
先日の三毛子のテルミンライブ「旅するテルミン 南アメリカ~帰国編」で取り上げた、メキシコの作曲家、ポンセ作曲の「エストレリータ(小さな星)」であります。
楽譜はimslpに上がっているので最初の部分だけ示します。
この曲は、ハイフェッツによる編曲と演奏で有名になったということで、このハイフェッツの編曲が相当なものなのですよ。
下に示したのは、曲の一部を原曲とハイフェッツ版との比較で示したもの
Messiaen "modes à transpositions limitées" メシアンの移調の限られた旋法について
オリヴィエ・メシアンの「移調の限られた旋法」modes à transpositions limitéesは、メシアン自身の著書「わが音楽語法」Technique de mon Langage Musical(1944)(新訳では「音楽言語の技法」)で紹介され、広く知られている。
長音階(あるいは自然短音階)は一オクターブ中7つの音が、半音を単位として2-2-1-2-2-2-1 (2-1-2-2
Retrograde Canon a 2
逆行カノンは、同じ旋律を順行で演奏したものと逆行で演奏したものが2声の曲として成立する、というものである。バッハの音楽の捧げ物にあるものが有名である。
この逆行カノンは同度で18小節。ほとんど例の王様の主題によっているのでかなり和声進行には制限がある。もちろん期待される掛留は生かされている。同度のカノンなので、両声を交差することを上手く利用している。
鏡像になる(第1声の前半と第2声の後半をつ
Stravinsky "The Rite of Spring" R.N. 91 Divided Violas
「春の祭典」の練習番号91では、ヴィオラが6 Vle. solo と指定されている。妙なのはここだけ調号(H dur)が指定されていることだ。ヴィオラのソリ以外はチェロとコントラバスのハーモニクスを伴うオスティナート(e fis cis h)でここは曲の他の部分同様調号なしである。
ここだけH durを感じて演奏せよということだろうか。しかし、スコアは全くストレートではない。ヴィオラ3つはト音記