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2018年8月の記事一覧
Stravinsky Symphony of Psalm 2nd Movt.
ストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」でありますが、第二楽章の冒頭部分のフーガっぽい入り。赤色の入りに対し、青色が5度上で、続いて喜遊部があって、赤色が主調でということで一応型どおりにはなってますが、音使いは伝統的ではない。ただ、統一感が取れているのが魅力ですね。気になるのは緑で枠をつけた部分で、Cが重なってるのがスタイル的にはいまひとつのような気がするのですが。この部分は3分12秒あたりからです。
2 songs by Isao Takahata from "The Story of the Princess Kaguya" 高畑勲 「かぐや姫の物語」から
「かぐや姫の物語」のTV放映があったので観ました。強力なfeministic storyだと思います。
劇中歌の「わらべうた」と「天女のうた」はいずれも高畑監督みずからの御作だということですね。「わらべうた」はどことなく「こきりこ節」を思わせます。音はこちら。
「天女のうた」の方は、h moll だと思わせて、突然のF! が効いていますね。
Stravinsky Choral from "L'Histoire du soldat"
ストラヴィンスキーの新古典主義の初期の代表作「兵士の物語」からのコラールである。ほぼダイアトニックに、調性的にかかれてはいるのだが、ほぼすべての拍で機能和声的には「間違って」いる。和声を習ったリムスキー=コルサコフへのあてつけじゃないかと思うくらいである。きっとそうだ。
二段目は多少なりとも規則に沿ったように直したものだが、こんなことやってもなんの意味もないよな。音はこちら。
Bill Evans-Style "Autumn Leaves" by David Magyel
古典中の古典です。Magyel氏が、"Portrait of Jazz"のスタイルで見事なプロトタイプを与えてくれていますので見てみます。音はこちら。
4小節目のコードワークはモーダルなアプローチですが、F/Gと見てもいいように思います。F/GでBb Major の代わりということですね。そのままダイアトニックに下がってEb Majorになります。12小節目、本来Bb MajorのところE7を持
"Dirty Chords" in "Neo-Soul" music?
YouTubeには大量の音楽関係のレッスンビデオがあって、大変参考になるのだが、中にはこれで客を釣って本編のビデオを売って商売にしようというものもある、あるいはそれが主なようだ。次のビデオの一部分を勉強のために書き起こしてみた。
ほんの一部分なので営業妨害にはならないだろうと、思う。音はこちら。
ビデオでは5-6小節目のように弾いているが、5小節目の二つ目の和音はいかにも響きが悪い。おそらくこ
Schumann Dichterliebe 1. "Im Wunderschönen Monat Mai"
5月ですな。日本のGWはいい時期に持ってきたものです。意図的なものかどうかわかりませんが、一番いい季節。風薫る五月であります。もっとも今年は異常気象で4月から暑かったですねぇ。地球温暖化のせいかどうかはわかりませんが、少なくとも東京はこの50年でたしかに暑くなっているように感じます。
さて、シューマンは歌曲集「詩人の恋」第一曲「美しき五月に」であります。
名曲ですね。シューマンのインスピレーシ
Michel Legrand "You must believe in spring"
もともとルグランが映画のために書いた曲で、サウンドトラックでは「マクサンスのうた」となっている。ジャズ好きにはビル・エヴァンスの名演の方が馴染み深いだろうと思うが、要はII-Vの繰り返しで、特にこれという工夫はない。
曲全体は(この譜面では)一応C minorということになってるが、前奏はC minor なんだが、歌は突然B minor から始まる。ワンフレーズを三度上の並行長調(D Major
General Purpose "Happy Birthday Fughetta for Celebration"
ハッピーバースデイの旋律が頭にこびりついて離れないので、フゲッタを作りました。適当にご活用ください(何に
音はこちら。
Ravel "Le tombeau de Couperin" No.2 Fugue
ラヴェルのクープランの墓はどこをとっても発見の泉なのだが、この2曲目のフーガはどうも影が薄い(当社比)。美しいのは間違いないのだが、「フーガ」といわれたときに「これ、フーガかぁ?」という気持ちがぬぐえない。実際、オーケストラ版には入ってない。やっぱり「こいつはちょっとな」という気がしたのではないかなぁ。
ゆる~く分析してみる。Sが主唱、Rが応唱、CSは対唱、変形されているもの、短縮されているもの
Mozart Piano Concerto No. 26 1st Movement
モーツァルトの26番のピアノコンチェルトの第一楽章の178小節目に、ちょっと変わった響きの処理がある。赤で囲んだ部分の、DとCの長二度でのぶつかりが面白いのだが、これはどう考えたらいいのか。
結論としては、ここは本来イ長調で、3拍目はB7で、これはイ長調のドッペルドミナントだが、これがdis が d に滑り込んで普通の2度の和音(Bm)になり、Cの音は並行短調のイ短調から借用してきた倚音ってこと
10 Miniature Canons
最後の9度の二声のカノンも完成しましたので、これで一応、ゴールトベルク変奏曲と形だけは同じ9個のカノンと、一つの螺旋カノンが完成しましたので、まとめました。
Jun Yamamoto's Written Music の一番上に、音と楽譜をアップロードしましたので、ご興味ございましたら、ダウンロードしてやってください。