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2021/08/09 戦い終わって途方に暮れて

 東京オリンピックが前夜、閉幕した。17日の戦いが終わって、日本は史上最多となる 金27、銀14、銅17の合計58個のメダルを獲得した。こんな緊急事態でなければ、さぞかし日本中は沸いただろう。しかし、祝祭感がないままに実施され、いつの間にか終わっていた。

閉会式も用事があったためリアルタイムでは視聴できなかった。舞台芸術関係のパフォーマンスを見たくて録画はしておいたけれども。

東京の街じゅうにあふれた「TOKYO2020」のフラッグやシール、ポスターを、地元民としてここ数年、毎日目にしてきた。良くも悪くも、日本は戦後の高度成長の夢よ、もう一度と、「TOKYO2020」を最大の関心事にしてひた走ってきた。インバウンドで経済が活性化し、浮上するきっかけになるはずだと。しかし、思い描いていたストーリーのもくろみは完全に外れた。深い失望と虚無感が漂っている。

破れた夢の続きを、どうすればいいのだろう…?

夢の骸(むくろ)のような東京・お台場の「オリンピック・プロムナード」を思い出している。「夢」が潰えて、残されたのは夢も希望もない現実だった。

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