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2021/06/02 Zoomの背景に映る本棚

Zoomの背景に映る本棚が気になったことはないだろうか? 最近、テレビでは、テレビ会議システム「Zoom」を使ってリモート出演するコメンテーターが多くなっている。本棚に並ぶ背表紙には、その人の嗜好や世界観が如実に反映される。内面をのぞいているようで実に興味深い。

とはいっても、すべてがリアルではないだろう。テレビに映るため、いくらか演出はされているはずだ。見られてはマズい本―例えば、エロ本など―は除外されていると思う。

背景用に本棚一式を購入する客が増えている―。そんなニュースを、今年はじめ、BBCが報じていた。リモートワークの増加に伴い、バーチャル画像では飽き足らず、かといって一から本を揃えるのは手間がかかる―といった需要が生まれているらしい。英国ブリストルに拠点を置く書籍販売会社は元々、テレビドラマや映画のセット用に供給していたが、思わぬ商機を得た形だ。

どんなオーダーがあるのだろう?。ラーメン店風に妄想してみた。

「意識高い系に見えるように哲学の本多めで」

「実は気さくな人物と思われたいから、タレント本も少々」

「自己啓発本はくれぐれも入れないように」

「ハーレクインは勘弁してくれ」

本棚で目に触れる「背(せ)」のデザインも、気になってくる。フォントの大きさやレイアウト、余白をどうするのか。表紙や裏表紙と違い、面積も限られているので、デザインも難しいのでは。 高級志向だと、金属箔をつけて型押しする「箔押」(はくおし)加工というのもあるらしい。自分の本棚を見渡してみても、いろいろなデザインがある。アルファベットだけではなく、ひらがな、カタカナ、漢字も使う日本語の本は、多種多様だ。リモートワークによって、本の「背」が脚光を浴びている。

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