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科学者たちが教えてくれた「お金のいらない世界に生きるということ」後編

初のシリーズものに挑戦をしています。前回の記事では、お金が世界からなくなる理由を説明しました。常識はずれ。でも、どこか納得感も感じていただけたのではないでしょうか。後編の今日は、科学者たちが語った、「お金をなくさなくてはならない理由」をお伝えします。

前編はこちら!


自動化されたら働かなくてよくなる問題

AIに仕事が奪われる!

そんな話題が出て久しいですね。

AIに負けない人間の能力ってなんだろう?

各メディアでこの問題が議論されてます。


もし、全ての物事が自動化されたのなら、私たちは働かなくてよくなるのです。

どうですか?最高ですか?


働かないでお金がもらえる仕組み

もしも、仕事をしなくなったら、どうやって生きていくためのお金を稼いでいけばいいのでしょう?

これを解決するのがベーシックインカムという考え方です。

ベーシックインカムとは、私たちが生きていくための最小限度の収入を政府が用意してくれるという仕組み。

寝てるだけでも、毎月、食費や衣料費、居住費など、生活をしていくために必要なものにかかるお金は政府が用意してくれるのです。

どうですか?やっぱり最高じゃないです?


ベーシックインカムは天使か悪魔か

ベーシックインカム。夢のような仕組みですね!

ところがどっこい。

今回のイベントでは、全く逆の考えが登場しました。

ベーシックインカムの導入だけは、避けなくてはならない未来なのだそうです。


働かなくて良くなる問題。あらゆるものが自動化したら、仕事がなくなる。だから、ベーシックインカム。でも、だれも働いてないから、娯楽はだれが作り出すの?全て政府からの提供頼み。これは避けたいシナリオ。


本来、ベーシックインカムは、生活費の保証です。

ですから、もっとリッチな生活をしたいと思ったら、自身でお金を稼がなくてはなりません。

でも、必要最低限の収入が保証されているのです。

それでもなお、あなたは働きますか?

がんばらなくても生きていけるのならば

生活のために働く意欲を失う人も出てくるでしょう。


きっと、働くことが馬鹿らしくなってしまいます。

一人、またひとりと、働くことをやめる人が出てきます。


働くことには、お金以外にも目的があることはわかっています。

しかし、働いても働かなくても、生きるための金額は支給される。

そんな状況であれば、圧倒的多数の人が働かなくなるでしょう。


しかし、


忘れてはいけません。

私たちは、生きるためだけに仕事をしているわけでないのです。

誰かに楽しみを提供したり、

誰かの役に立ったりすることで、

自分も嬉しくなるのです。

生の喜びを得られるのです。


でも、ベーシックインカムの世界では、誰も働かなくなるのです。

何が楽しみで生きていくのでしょう。

娯楽産業を営む人もいません。

政府がいくつかの娯楽を用意するかもしれませんが、私たちはその中から選ぶしかなくなる。

この状況をイベントのパネラーは、政府の奴隷と表現していました。

ちょっと端的な表現にも思えますが。

政府がお金を渡す。

政府が衣食住を整える。

政府が娯楽を提供する。

ベーシックインカムがある世界でも

テクノロジーの発展は止まりません。

あらゆるものは無料に近づいています。

お金がたまっていったとしても、使えるのは政府がつくった娯楽くらいなのです。


お金のある世界ではお金を得ることが労働意欲

お金のある世界では、

多かれ少なかれ、お金を得ることが労働意欲となります。

だから、働く必要がなくなってしまえば、当然働く人は少なくなります。

労働をしなくなった人たちは、どんな末路をたどるのでしょうか。

生きがい。楽しみ。成長。

ベーシックインカムは、そんな人間としての喜びを奪ってしまうかもしれないのです。


お金のいらない世界は人のために働く世界

物やサービスが無料化する流れは止められない。でも、ベーシックインカムは避けたい未来。お金をなくす勇気が必要になる論理。『お金のいらない国』では、自分が本当に貢献したい仕事を選ぶことができる。

では、いっそのことお金というものを完全になくしてしまったらどうでしょうか。やはり、人は、働かなくなるでしょうか。

いえ、そうではないようです。長島龍人氏の『お金のいらない国』では、人はお金のために働くのではありません。人は人のために働くのでした。

花が好きなら花屋をする。料理が好きならレストランを開く。


全てのものが無料です。


彼らは、なんのために働いているのでしょうか?

それは、人に尽くすことで生まれる喜びなのです。


誰かサボってしまう人が出てくるんじゃないか?

そんな風に疑ってしまうのは無理もありません。

なぜなら、お金の国の住人である私たちは、心のどこかで、楽して稼ぎたいと思う心があるからです。

でも、お金のいらない国ではどうでしょうか?その人はサボったら何も得られないのです。人に尽くす喜びも、感謝も、信用も。何も得られないのです。

では、もう一度考えましょう。

お金のいらない世界では、サボる人は出てくるのでしょうか?


お金のいらない世界では、スーパーはいつも品物でいっぱいです。

なぜなら、みんなのために働いて品物を仕入れ、並べる人がいるからです。

彼の喜びは、もちろんお金を得ることではありません。

みんなに喜んでもらうことです。

そのスーパーでは、あらゆるものが無料です。

誰か必要以上に持っていってしまう人がいるんじゃないか?

そんな風に疑ってしまうのも無理はありません。

なぜなら、お金の国の住人である私たちは、できるだけ安く物を買いたいという思いがあるからです。

でも、お金のいらない国ではどうでしょう?一気にたくさんの品物を持っていってしまったら、生活ができない人が出てきてしまいます。それはもしかしたらスーパーの経営者かもしれません。品物がなく自分の食料を手に入れられなくなると、スーパーを経営する人がいなくなってしまいます。結局は、自分自身が生活ができなくなります。だから、お金のいらない国のお客は、必要な分を超えるものは、持っていかないのです。


お金のいらない世界は実現する

私たちは、まだ心のどこかで、お金のいらない世界なんてやってこないと思っているかもしれません。

しかし、これは現実となります。

お金のいらない世界は、やってくる。
正確に言えば、局所的なものかもしれないが。
超企業が、都市をつくる。都市ごとにお金を使うところもあれば、使わないところも出てくる。どの都市に住むかを選べる時代がやってくる。

強大な経済力を持つ超企業たち。

先日、トヨタはこんな発表をしました。

あの企業のトヨタが、ゼロから都市をつくっていく。

企業の経済力や影響力は時々、しばしば国を大きく超えることがあります。

Facebookは世界中で使える暗号資産を開発しました。実装まで少し時間はかかるが、きっと実現されるでしょう。

AmazonもGoogleも政府以上に情報を持っている。

こんな企業は、まだまだこれから出てくるかもしれない。

企業が都市をつくる時代。

そして、しばしばそれは国をも上回る影響力を持つ。

都市の中では、独自の経済活動が行われる。

法定通貨を使う都市もあれば、暗号資産を使う都市もある。

そして、ベーシックインカムを取り入れる都市もあるかもしれないし、

お金自体が存在しない都市も登場する。

私たちは、この数多くの選択肢の中から、自分の住みたい都市を選べる時代がやってくる。

そう、お金がいらない世界は、現実化する可能性が十分にあるのだ。


お金がいらない世界は誰もが経験したことがある

私たちは、どこかで一度はお金がいらない世界を経験している。

それは、

家族だ。

私たちは、小さかった頃、家族からたくさんのものをもらった。

今でも、たくさんの人に支えられている。

お金という見返りがなくても、みんなが助けてくれる。

これこそがお金がいらない世界の始まり。


今日の質問

昨日と同じことをもう一度問います。

この記事を読んで少しでも昨日よりも考えが深まっていたら幸いです。

もしも、世界からお金がなくなったら、あなたは何をしますか?


今日も、貴重な時間を使って、記事を読んでくださってありがとうございました。

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