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人材育成ハンドブック第1章_2.人材マネジメントシステムのフレームワーク_後編

第一章

  1. 人材育成課題と対応策

  2. 人材マネジメントシステムのフレームワーク

  3. 人材育成のすすめ方

  4. 人材育成の効果

  5. 人材育成の限界

  6. 育成体系のフレームワーク

  7. 育成体系のすすめ方

  8. 育成体系のチェックポイント

  9. 欠かせないアンケートとインタビュー

  10. まとめ

の、今回は
2.人材マネジメントシステムのフレームワーク_後編
についてご紹介させて頂きます。

こちらの前編ではフレームワークとそれをトータルシステムとして認識することの重要性をご紹介させていたただ来ました。
前編はこちら

トータルシステムの重要性

ダメ!絶対!な教育10箇条

1、思いつきでやる教育
2、なんとなくやる教育
3、点の教育
4、予算不足OR予算消化型の教育
5、経営目的・目標にそぐわない教育
6、現場のニーズや意見を無反映な教育
7、目先のことしか考えていない教育
8、やって満足してしまっている教育
9、刹那的効果の教育
10、リピートしたいと思わない教育

結果どうなるか

・教育機会へのアンチが生まれる
・属人教育の爆速加速
・教育風土の希薄化

こうならないためにも、前編でご紹介した内容を念頭においておきましょう。

トータルシステムの考え方

上位との結合

この上位のところとちゃんと連動しているのか?
ここが最も重要です。
ここがずれているとボタンの掛け違いのようになってしまいます。
教育設計の際に思ったような効果が得られない場合は、ここがずれていないか?確認すると良いでしょう。

ここで大切なのは
経営層が持つ
『どのような人材像を評価したいのか』
『どのような教育を行いたいのか』
といったWILLをしっかりとキャッチしておくことです。
後者は無かったとしても、前者は必ず存在しています。
※この辺りが評価の仕組みにも繋がっていく理由です。

また、もう一つ大切なのは
『時間軸』
企業は変化し続ける生き物です、外部環境も同じく変化し続けます。
前述した
『どのような人材像を評価したいのか』
に関しても、どの時間軸で考えるかによって答えは変わるはずです。

こういった背景を考えると。

教育とは、企業の未来づくりである。
と同時に、スタッフ一人ひとりの未来づくりである。
と言えるかもしれません。というかそうなんです。

一番大切なのは教育制度じゃない

声を大にして言います。
もっとも重要なのは制度ではなく

『機会』

です。
人は、機会によって成長を遂げます。
それは、責任と権限の委譲かもしれないし、抜擢によるチャレンジかもしれません。

何が言いたいかというと、いわゆる教育制度をつくるのではなく
責任と権限の委譲の仕組みや、抜擢によるチャレンジ文化の形成などを含めた

『人が育つ』

仕組みこそが真のトータルシステムということなのです。

これが、教育研修が好きで好きでたまらない私が、たどり着いた答えです。
人を育てることはできません、人は『育つ』のです。
できることは『育つ』環境を整えること。

その環境は研修の設計だけでは不十分だということです。
ぜひ、教育設計だけで終わらせずに、このあたりまで含めたトータルシステムを意識して頂ければ幸いです。

次回は、人材育成のすすめ方についてご紹介したいと思います。

この内容が皆さまの働きがい向上につながることを願っております。
それでは、また次回。
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