Tomato Hatakeno

ビデオ編集業・写真屋のカメラマン・SE等職業を経て、ニューハーフヘルス嬢へと転身。 娼…

Tomato Hatakeno

ビデオ編集業・写真屋のカメラマン・SE等職業を経て、ニューハーフヘルス嬢へと転身。 娼婦を生業とし、ついにAV女優としてもデビューも果たした。 現在はライターとして、攻略本などを書いております(^^ゞ

最近の記事

ジェンダーアイデンティティ/性自認/性同一性…。

あけましておめでとうございます。 挨拶とは関係ないのですが、ジェンダーアイデンティティについてです。(性自認でも、性同一性でもどちらでも良いです)昨年は色々なところで、ジェンダーアイデンティティとは?という部分についてお話させてもらったのですが、これは「ジェンダーアイデンティティが女」とか「ジェンダーアイデンティティが男」とかそんなに単純なものではありません。 まず、アイデンティティとは何?という部分からですが、アイデンティティとはその人の個人を構成する根冠であり、世界中誰1

    • 公開質問状を送ります。

      ふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会 が公開質問状を送ったようなので、これに賛同し、そして、私も質問状を用意していたので賛同に合わせて質問を送ることにしました。 以下、その質問内容です。 ------------------ 公開質問状 ウィメンズ・アクション・ネットワーク様 初めましてTRAとして名指しされているであろう、トランスジェンダーカフェ主宰の畑野とまとと言います。2020年8月12日貴サイトに掲載された『トランスジェンダーを排除しているわけではない』石上卯

      • 東京レインボープライドの最低な回答についての考察

        クラブイベントの問題に関して東京レインボープライドに対する要望書が提出され、私もその主旨に賛同するむね名前を連ねました。 そして、東京レインボープライドから以下の回答がもたらされました。 ・正直、残念としか言い様がない。 さて、この回答を見たときのガッカリ感は多くの人が共有してくれましたが、大人の事情で回答を得たことで今回はおしまいとしています。 しかし、それとは別に、この回答の何が問題であるのか?をキチント書き留めておく必要があると思い、このトピックを書いています。

        • 画期的な声明に感謝!そして…これからのことを

          一連のGOLDFINGERのイベントにおける騒動において、オーナーのチガさんが次の声明を発表してくれました。 曖昧な答えではなく「トランス女性を排除しない」という明確な決断は非情に勇気がいるものであり、トランスジェンダー活動家としてその答えを発表したことにたいして感謝いたします。 ・PRIDEシーンの始まりをもう一度考えてみよう。 現代のPRIDEシーンが始まる切っ掛けは、トランスジェンダーのID問題です。少しその流れを追ってみます。 ↑19世紀に活躍した女装の女優オ

        ジェンダーアイデンティティ/性自認/性同一性…。

          「それは差別です!差別を止めて下さい!」という話

          数名の人とやりとりをしていて判るのはトランスジェンダーの人権活動はまるで理解されていないということ。 Twitterにおけるトランスフォビアに対して「トランス女性は女性です」とハッシュタグまで作られたこの言葉が、たんなる冗談だと思われている…。それもプライドフラッグを掲げる人達がだ…。 「シス女性ONLYの何が問題なのか?」…問題であることを理解する気は無く、なぜクラブイベントで差別化することが行けないのか?と、そこに行き着く…。 まめ太君の記事でも書かれていたけど、現

          「それは差別です!差別を止めて下さい!」という話

          ICD11への話しとLGBTQ+の関係

          昨年ICD11リリース時に書いたノートの改訂版です。 ICD11が遂にWHO総会で承認されました。発行は2022年だそうです。 さて、性同一性障害が精神疾患から削除され、新たに性の健康『Conditions Related to Sexual Health 』というカテゴリーが追加され、そこに性別不合(仮)『Gender Incongruence 』が登録されました…。 これにより性同一性障害(Gender Identity Disorder)が削除されただけではなく、

          ICD11への話しとLGBTQ+の関係

          差別主義者が振るレインボーフラッグに価値は無い

          追記あり…。 遂に大手レズビアンイベント「GOLD FINGER」が「シスジェンダーオンリー」をうたい「トランスジェンダー」の排除を明確に表記するようになりました。 以前のトピックで戸籍性とかで振るいをかけることだってレインボーフラッグの元で考えるならアリエナイ行為と言う話をしましたが…私達がいまプライドの活動を行っている原点は、そのIDの性別で苦しめられた人達が切っ掛けになっているのに、あえてそれを自分たちがやるのは「レズビアンはトランスジェンダーを差別して良い」とでも

          差別主義者が振るレインボーフラッグに価値は無い

          まったく多様じゃないレインボーフラッグ

          先日都内で「WIFE -ワイフ-」という緊急のクラブイベントがあったそうで、その内容は 『先週の土曜日、新宿2丁目のレズビアンパーティーでトランス女性がお店側からトランスジェンダー差別を受けました。これに抗議する意味も込め急遽5/2 (木) に青山のクラブ蜂でトランスジェンダーをサポートするイベントを開催する事になりました! Queer and femme DJ Party!!! ※このパーティーはトランスジェンダー女性に寄り添う気持ちのある方は性別に関わらずどなたでも

          まったく多様じゃないレインボーフラッグ

          東京レインボープライド直前!「生産性発言を忘れてはいけない」

          さて、昨年の杉田水脈議員の記事が新潮45に掲載され、それに多くの人達が反発して随分時がたち、今年も東京レインボープライドの季節がやってきました。 杉田議員は何度かLGBTについて話をして、また、稲田朋美議員と共にLGBTフレンドリーをアピールしようと、二人が2丁目散策をしているシーンがアベマTVで流されるそうです。※201904274時半現在。 しかし杉田議員は議員としてあのようなトンデモもない記事を寄稿しながら、その言い訳に終始して謝罪の一言もいまだ在りません。そこで、

          東京レインボープライド直前!「生産性発言を忘れてはいけない」

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(9)

          性同一性障特例法に関する最高裁決定を受けて、日本の手術要件について海外ニュースとかでも取り上げられ、また人権団体ヒューマンライツウォッチがその問題について報告しています。ところがTwitterなどで意外な事でこれに拒否反応している人達がいるのを見て驚いています。 それは『SRS(性別再判定手術)は断種ではない、なんで違う事に意見するのか理解出来ない』と言ったもの…。 ・SRS(性別再判定手術)は断種を含む手術です。 SRSの中には例えばトランス男性の乳房切除なども含まれ

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(9)

          東京レインボープライドの前に知っておいて欲しいLGBTの事

          今年はStonewallの蜂起から50周年の年で、東京レインボープライドでもそれを掲げ、また、6月のNYCプライドにもツアーを組んで、TRPのフロートを出してAnniversaryを祝うそうです。 Anniversaryを祝うことは良いことだと思うのですが、何を祝うのか判っているのか不安になることがあります。近年吹き荒れているアンチトランスの風に加えて、TRP界隈からまで『「T」は別だよね。』『何でTが一緒に一緒に居るの?』『ドラァグクイーンの女装とかヤメテ欲しい』こんな声

          東京レインボープライドの前に知っておいて欲しいLGBTの事

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(8)

          日本のアンチトランスな動きで他国では見られない珍しい現象があります。それが『GIDなと分けろ!』とか『GIDは別だろう!』とか『診断書持ってないような奴を一緒にするな!』とか、性同一性障害とそうじゃない者を分けようとする言説がやたら目立つ点です。 まず、海外のTERFはトランスジェンダーが疾患であろうが無かろうが関係無い、むしろ疾患であるなら『治せっ!こっちくるな!』という立ち位置で語ります。また、一般的にGIDという疾患を知っている人が殆どいません。 ・ICD11への転

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(8)

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(7)

          ・トランスジェンダーとは誰のことなの? LGBTという言葉やレインボーという言葉を最近良く使っている人にこそ知ってほしい。トランスジェンダーとは何なのか? かなり間違った知識や、古くなった考え方、使っていませんか? トランスジェンダーという名前に込められた意味を是非覚えて下さい! ・知っていますかトランスジェンダーのことを 『トランスジェンダーとは、ジェンダーアイデンティティ(性同一性)および/またはジェンダーエキスパンション(性表現)が生まれた時に割り当てられた性と異

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(7)

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(6)

          ドラァグクイーンとセックスワーカー(2018年の東京レインボープライドに書いた話です。) ここ数年はプラカを持って、会場を練り歩くひとりトランスマーチをするのがあたしの参加スタイルで、パレードはそのプラカを持って歩いて浮かない所と考えTOKYO NO HATEで歩いていた。差別反対!というのは政治的プラカードを掲げるにはマッチしているし、効果的であろうとも考えていたからで…。 さて、今年は状況が随分違っていた、『セックスワークがテーマのフロート出すわよ!』とEDOさんから

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(6)

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(5)

          Twitterに於けるトランス女性への攻撃、またトランス女性への排除的な書き込みが目立ち、TERFという言葉を多くの人が使うようになって随分前からTERFの話をしていた私としてはこの現象に逆にびっくりしています。 ・そもそもTERFとは? ラディカルフェミニズム的な考え方で行けば「社会的な性差は破壊されてしかるべきもの、ジェンダーが無くなれば男性が女性にトランスする必要は無くなる」といった考え方。 つまり、以下の様なこと ・男女平等な社会であればジェンダーは無くなる。

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(5)

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(4)

          先日、岡山県新庄村の臼井崇来人(たかきーと)さん(45)が戸籍上の女性が手術なしで男性への性別変更を求めた家事審判において、憲法判断をせずに合憲との最高裁決定がでて話題になりましたが。 この話題を受けてGID.jpが「性同一性障害特例法の手術要件に関する意見表明」なるものを発表しまして、これほど酷い意見をまぁよく発表できちゃうものだと。 何故WHOが、何故国連人権委員会が、何故WPATH(トランスジェンダーに関する専門家の学会)が、そして、多くの当事者団体が『性別変更の法

          LGB「T」にまつわるちょっとした話(4)