【個人の事情】組織で働くということ#2
このお話は前編後編の2話構成です。前編はこちらをお読みください。
がんばっても報われない賽の河原<営業マター>
商品構成が変わってしまったので、プロモコンセプトからやり直す必要となり、今までの積み上げてきた苦労はまったくの泡と消え、一からやり直さなくてはなりません。
むろん同時並行でいくつも企画を抱えている私だって、なんとかマイナーチェンジで済ませたかったのですが、
例えば「ネイル」のプロモーションになったのに「アイシャドウ」のキャッチだとおかしいし、「ブルー系」のカラーバリエーションになったのに「ピンクに恋して」なんてキャッチコピーがついていたら変でしょ?
屋台骨から変わったわけですから、どこをどうこねくり回しても、キャッチコピーとコンセプトの変更は避けられませんでした。
しかも私が企画の起点ですから、とにかく早く仕上げなくてはならず、必死で新しいコンセプトをひねり出し企画書を作り上げました。
ですが、先述したように他者競合を出し抜くため、当時は正式に印刷した企画書よりも前に、ワードで作ったコピーを使い、営業はすでに商談を始めていたので現場は大騒ぎです。
だから私は営業マネージャー『風見鶏』さんに先に進言していたのです。
「私が困る問題ではない」のだと。
にもかかわらず、結局その不満はなぜかがんばった私に、非難の目として向けられてゆきました。
がんばっても報われない賽の河原<同僚マター>
マーケティング部内でも一悶着がありました。
プロモーションツールを作る担当者に、新しいキャッチとコンセプトを説明したとき、変更にあたってマイナーチェンジができなかった旨も伝えたら、こう怒鳴られたのです。
「あなたは自分さえ良ければいいんでしょ!」
私はわが耳を疑いましたが、その人の立場からすると、販促ツールのアイディアやデザイン等の変更が免れないわけですから、気持ちはわからなくもありません。
ですが実はこの人は、変更する際の会議に出席して居合わせていたのですから、何なら自分でその場において異議を申し立てられる立場にいたのです。
にもかかわらず、そんな「あとはよきに計らえ」といった無責任な人たちの辻褄をなんとか合わせようと必死に頑張った私が、
片棒を担いだ張本人から「自分の担当のところだけ良ければそれでいい」人間扱いされたのでは、たまったものではありません。
あまりの言われように呆れて絶句した私はその夜、なぜ言い返さなかったのだろうと思い、疲れと怒りと悲しさと悔しさのあまり、クッションで口を覆って声を上げて泣いてしまいました。
ところがプロモーションツールが仕上がってくると、なかなかの出来ではないですか!
私には白い目を向けた営業はといえば…
「こんな短期間でこんな素晴らしいものをよく仕上げてくれました」
と、担当者を褒め称え、お互いに気持ち悪いほどに持ち上げ、労をねぎらいあっていました。
この様子を見ていて私はさらに虚しさを覚えました。私にはそんなやさしい一言を誰も言ってくれなかったからです。
「みんなのために」頑張ったつもりだったのに
なにせ私がマーケティング部に転属を決めた理由が
「営業のため」「営業が楽になるなら」
であって、おのれのためというよりも無私の心でみんなのために働いていたつもりだったので余計に傷つきました。
人から見たら滑稽に見えるでろう必死さがあってこそ、結果を出してインセンティブが全員に配られるようになったし、
企画立案が早くなったことで、何より営業にとってもマーケティング部の同僚にとっても、明らかに仕事が楽になったはずでした。
ですがいつもスケジュールに間に合わせるために必死になるしかなかった私を見て、営業は蔑んだ目でしか見ませんでした。
状況を理解されないどころか、私は努力の甲斐もなく蔑まれる対象になってしまい、
本来なら社長を止めれた人たちが被害者ヅラをして、背景を知らない「大勢」たちの側にくるりと回って紛れ込み、私を一緒になって白い目で見、なじったのです。
私は一体どうすればよかったというのでしょうか。こんなにがんばっても報われないことがあるでしょうか?
人というのはなんと残酷なのだろうと思いましたし、この試練に私は大いに傷つきました。
新入り営業の白眼チョップが追撃!
現状の改善がうまくいき、利益が出たことが、その後の新しい営業を雇い入れることにもつながったわけですが、
こうした問題の芽をつぶす、つまり問題が起こらないようにして「営業がやりやすくなった」ビフォーアフターを知らない新人たちに限って、
社内での潤滑油となる世間話をする暇もないくらい頑張っていた私を蔑んだ目で見ました。
都内某所の会員制レストランでお得意先様向けに新商品の説明会を行ったときのことです。
商品説明にあわせ、会場からコンセプトを体現するような仕掛けを作って、お出しするスイーツやお土産にも気を配り、ブランドの世界観を体感してもらえるよう工夫をしていましたので、お得意先様には人気のあったイベントでした。
企画し、段取りを組み、当日は商品説明のプレゼンをし、営業の商談サポート、お見送りまでと大忙しです。
イベントが終わってへとへとでしたが、夜から始まるレストランの営業に間に合うように、使った会場の現状復帰をしなくてはなりません。
私は声をあげて営業にヘルプの要請をしつつ、私自身も重いテーブルをスタッフさん達と一緒に必死になって並べ替えました。
ですがそんな時でも、私たちを手伝うことなく、呆れたような白い目でじいっと睨みつけていた新人営業の目がいまだに忘れられません。
経験から学んだこと
ですが、これらの経験から、いまにして思うとこうすればよかったのかな?と思った点がありましたので書いてみたいと思います。
まず、企画の商品構成に変更があった時点で、関係する責任者を一堂に集めて、納得されようがしまいがコンセンサスをとっておくべきでした。
企画の肉付けを始める前にするのがベストでしょう。
そうでないと責任者が当事者であることを忘れ、のこり8割の「集団」にこっそりまぎれて被害者ヅラをされてしまったのではたまりません。
どうも私はすべてのことを自分の責任のように感じ、そう思っていたからこそすべてを被ることになったのだと思います。
ですがぜんぶが私の職責ではないのですから、自分の役割、できること、お互いの立ち位置をはっきりと遠慮なく伝えておく必要があったのです。
そうしておいて、営業マネージャー『風見鶏』さんから
「企画内容の変更が起こった旨とそれにともなう営業活動の注意点」
についてをアナウンスしてもらうのがベストでした。
また、イベント時の営業チームの非協力的な態度も、当日の段取りの説明を「していたつもり」で私はいましたが、実のところ「理解されていなかった」のかもしれません。
もしくは「理解できない人がいる」ことも想定しておくべきでした。
会場は100人はゆったりと収容できるであろう広々とした空間でしたから、私1人では何も成し遂げられないのは明白です。
このことから学んだ私は、そういう時には一人一人に責任者、担当者を名指しで割り当てることにしました。
そして当日は、私が指揮するのではなく「営業の責任者」に現場を仕切らせると良かったのです。
よく「私ならこうするのに」と私たちは思いがちですが、実際には想像力がない人というのはトップに限らず、どこにでもいます。
そして、自分の常識は他人の非常識ということもあり得ます。
「場所を提供してくれた先方に迷惑がかかることを考えないのか?」
なんて、みんながみんな思い起こせるわけではないことが理解できてなかったのでした。
段取りを忘れていたとしても、これからの営業時間に間に合わせようとしてがんばっているスタッフさんを見たらば、その場で判断して手伝うと言ったようなことを、言われずともできる人ばかりではないということです。
そこを自分の物差しで「推し測ってくれ」「なんで自発的に動いてくれないのだろう」と期待するから頭に来るのだと、今ではわかるようになりました。
成長に限界はない!もっと先へ進化できる私たち
ですが、これはあくまでも[目に見える世界]レベルでの対応策。今の私ならもう一歩先に進んだ視点が持てるようになりました。
どうするのかというと、まずは自分の内側を整えるのです。すると、こういった事態に陥らならない「自分」になります。
整えるためには誰にも影響を受けることなく、自分とだけ向き合う必要があります。すると見えてくるものがあるのです。
そのため、答えが出ない、考えがまとまらないのにもきちんとした理由があるのです。
今となってはもはや、肉弾戦で自分を成長させようとは思わなくなりました。頑張っても超えられない[目に見えない]意識の壁があるのです。
それは、いままで通りの思考回路では「限界」があるという気づきに他ならないのでした。
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