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「畑江麻里の初心者でも楽しめる浮世絵講座」をオンライン併用で開催しました

2021年1月31日(日)「畑江麻里の初心者でも楽しめる浮世絵講座」をZOOMによるオンライン併用で、無事に開催することができました!

今回の講座は、このような内容で行いました。

【講座内容】
 第一部
  浮世絵とは!?江戸文化の発見!
  東洲斎写楽の謎と、その浮世絵の面白さ!
     ~換気/休憩~
 第二部
  アニメにも見られる葛飾北斎の名所絵の魅力!
  ディスカッション/浮世絵鑑賞会

こちらの集合写真でみんなが持っているものは、参加者の方々にお渡しした写楽の浮世絵ノート。
※集合写真は、撮影OKの方と一緒に撮っております。
このノートにも描かれている写楽の江戸兵衛について、最初に説明なしで率直に見たままの印象をノートに書いて頂き、その後、江戸兵衛の役柄とキャラ、そのストーリー等々、詳しく解説をして、その違いを感じていただきました!

また、写楽の謎をいくつか説明した上で、「デビューして最初から豪華な雲母摺の作品が刊行された」という謎について、私の考えも踏まえながらお伝えさせて頂きました!

そして、今回、浮世絵彫師・朝香元晴氏と宣伝部の方のご厚意で「写楽の浮世絵鑑賞会(複製)」ができることになり、二部屋借りて、最大120名収容可能でかつ換気機能設備の場所で行うことにしました。(部屋の半分は展示コーナーとして使用)
参加者の方には、実際の浮世絵版画の彫摺を実感していただきたく、かつ芝居の物語の登場人物としての江戸兵衛を知っていただきたく、第二部で詳しく解説してから、鑑賞して頂きました。


初めての会場でzoom併用に苦戦し、準備もろもろ大変なこともありましたが、アンケートを見たら皆様「大満足」とのことで心から嬉しくなりました…

アンケートは、コチラご覧下さい。


そして、アンケートを見まして、参加者の皆様が、この日話した中で一番お好きだという浮世絵は、葛飾北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》
このお話は、第二部で詳しく語りました!!

まずデビュー当初の北斎の作品から、大ヒット作《冨嶽三十六景》シリーズを刊行するまでをご紹介したうえで、この葛飾北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》が、なぜ海外の画家たち、そして現代の日本のアニメにまで通じて、人々に愛される作品なのか、考えていきました!

アニメについては、大ヒットの「鬼滅の刃」、そしてこれはあまり知られていませんが、「らんま1/2」にもこの北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》が使われていることをみつけたので、ご紹介しました♪

※らんまと北斎の神奈川沖浪裏を語るのは、私が初めてのはず…!

最初にこの北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》をみた印象をノートに書いて頂き、この作品を読み解くうえで、今回は、
・注目ポイント
・描いた場所
・構図
という順番でご説明して、当初感じて頂いた印象とその後、解説した印象の違いも感じて頂きました。

北斎の構図については、北斎の著書『略画早指南』(文化9年刊)の中で、「定規」と「ぶんまわし(コンパス)」で絵が描けるという画論を展開しており、この画論は

《冨嶽三十六景》シリーズの中でも実は数多く使われている例をご紹介したく、今回は、昨年舞台で共演した足立さんという役者さんがご参加下さったこともあり、足立を描いた浮世絵も読み解いてみました!

こちらの作品をパワポのアニメーションを使って、その構図の巧みさを語りました!!

とても嬉しいことに、次回も開催してほしいとのご意見を多数いただき本当に嬉しい限りで、5月頃に第二回をできればと思っております!


そして、明日2月28日(日)は、いよいよ美人画研究会を開催します!


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