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歩いてきた道にお花を咲かせたい|女子大生100人インタビュー#11

私自身誰かから愛されている、信頼されている時に強くなれたり、何か新しいことに挑戦したりするターニングポイントだと思っています。

HATACHI Communityが運営する女子大生100人インタビュー、11人目は人の可能性を開花させたい思いを持ち、様々な場所で活躍する女子大生にお話しを伺いました!

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|あらき ちほさん
*横浜市立大学国際総合科学部理学系
*山形県出身
*大切にしている価値観:歩いてきた道にお花を咲かせる


|売り子として感じた好きな瞬間

私はもともと野球が好きで、「大学生になったら売り子をやりたい」と小さい頃から思っていました。そのため大学受験の際、球場に近い大学が大学選びの軸の1つでした。実際に大学生になってから売り子として働き、60人以上いる売り子の中で年間売り上げランキングで、2年連続5位にランクインすることができました。

1年目はただ好きだからという理由で、シフトにたくさん入っていたために生じた偶然の結果だったかもしれません。2年目は5位以上を目指したいと思うようになり、「今のままではダメだ」と自分の中で色々考えPDCAを回すのを意識していました。

売り子を始める前までの私は、自分の中で頑張っても満足のいく結果が出せないことがすごくコンプレックスでした。例えば、勉強でも部活でも、頑張っても目標まで届かず、「自分は頑張っても無駄なんだ」と思ってしまうことがなんどもありました。努力をしても成果が出ない経験を重ねるたびに、自分への自信を失っていきました。

そんな中で売り子をしていた時、自分に自信を与えてくれた瞬間があったのです。3塁の席を取ったにも関わらず、1塁側にいた私のところまで来てくれた常連さんが「ちほちゃんからしかビール買わないから、ちほちゃんのために来たよ!」と言ってくれました。自分のために誰かが行動してくれたり、”私だから”選んでくれるということがとても嬉しくて、感動したのです。そして、「自分にしか提供できない価値がある」という事実が自信になりました。さらに、「その価値を提供することで人に喜んでもらえること」が何より私にとって大切なことだと気づきました。

売り子での気づきや経験はここ1年半ぐらい取り組んでいるライブ配信にも繋がっています。


|自分が持っているもので相手に何か価値を提供すること

自分が誰かに影響を与えられる存在になりたい思いがずっとあり、インフルエンサー=Youtuberというイメージがあり、調べてみたところ、Youtubeは編集は必要なため、1人で行うにはかなり大変ということが分かりました。そこで、色々ネットで調べていたら「ライバー」にたどり着き、色んなアプリを試した結果、DeNAが運営しているPocochaを配信のプラットフォームとして選びました。

ライブ配信というと、インスタライブがかなり浸透していると思いますが、私が使っているPocochaはアイテムやギフトを投げ銭方式で楽しめるようになっています。基本的に私が配信していることは、雑談がメインで配信を通してリスナーさんと仲良くなることができました。ただ、実際にやってみる中でリアルの世界と違って難しいと感じています。それは、配信している側からするとリスナーさんの表情が全く見えないからです。

これは売り子との大きな違いなのですが、売り子をやっていた時はオープンクエスチョンで聞くのを心がけていました。例えば、「今日試合どうですか?」とオープンに聞くことで相手が話したいことを広げていき、相手のニーズに合わせて会話することを意識していました。一方でライブ配信は、相手が答えやすい形で、質問をしなければいけないのでクローズドクエスションの方が比較的向いています。

そのため、今まで売り子で培った会話の広げ方とは違う上、配信時間を長くしないと見てくれる人が増えないので自分の頑張りで結果が左右されるし、ただ楽しいだけじゃ続けられないなと感じます。

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ライブ配信をしてリスナーさんを増やす理由は、応援してくれる人と一緒に自分のブランドや商品を作っていったり、「あらきちほ」という人間を大きく成長させていく過程を楽しみたい思いがあるからです。そのためにも今はライブ配信とSNS発信を通して自分の濃いファンを増やし、自分の思いを伝えたり、見てくれる人を幸せにしたいなと思っています。やはりこれは売り子の経験から得た「自分にしか提供できない価値があって、その価値を提供することで人に喜んでもらえること」が何より自分にとって大切であるという気づきが根元にあります。


|どんな自分でありたいのか

今は、自分のやりたいことが明確に伝えられる状態ですが、以前の私は自分に自信が持てませんでした。そんな時に自分を変えてくれるきっかけとなったのが、武者修行プログラムに参加したことです。また、この武者修行プログラムを運営する会社で、のちに人事部長としてインターンをすることになります。

実際に参加したこの2週間では、参加者の成長や変化を目の当たりにしました。それは私自身も同じで、自分のことを支えてくれる人がいたり、頑張る目標や置かれている環境が人を成長させてくれる「人ってこんなにも内側に可能性を秘めているんだ」という感動がありました。

私が自分に自信が持てなかった理由は、大学受験を失敗して浪人した経験から来るものでした。このプログラムに参加する前は学歴コンプレックスもあり、とにかく自分に自信がなく、人前で発言できないことも多々ありました。しかし、プログラム期間中、「ちーちゃんはどんな自分でありたいの?」とか「どんな自分が好きなの?」とすごく周りの人が聞いてくれて。

その時に、私自身のありたい姿とは何かを考え、はっきりしました。それは、リーダーとして人を巻き込んでいくのが自分の好きな姿だなということです。また、コンプレックスに思っていたありのままの自分を「そういうちーちゃんであってもいいんじゃない?」と肯定してくれるる人達のおかげで武者修行をきっかけに行動を起こせたり、色々なことに挑戦できるようになりました。

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またリーダーとしてのあり方も、中学生の時に務めていた部活の部長や生徒会長としての経験が影響しているのかなと思います。当時は人の前に立つようなリーダーにはなれなかったけれど、色んな人とチームを作ってその中で自分が他の人を支えてあげたり、横にいて伴走していく。チームとして目標に向かって走っていく過程で自分がそういう存在としてありたい思いがありました。


|人の可能性を広げたい理由

大学に入ってからは周りの人を笑顔にさせたいと考えていました。でも、だんだん「それもなんか違うな」と思い、どういう人を幸せにしたいのか、どういう風に人を笑顔にしたいのかと考えた時に自分の中で少しずつ答えが出てきました。

それは、自分の生きてきた道と同じ道を辿ってきた人や、似たような経験をしている人、同じ悩みを抱える人たちです。特にやりたいこと、好きなことはあるのに、自信がなくてできないことが多いと感じています。

金銭的理由や家庭環境の問題から、自分のやりたいことができない環境にいる人がいますが、一人一人が好きなこと、自分が元から持っている得意なことができる世の中になることが理想の状態です。それをいろんな人が掛け合わせていく社会になったら、すごく活気溢れる楽しい社会になるのではないかと思っています。

私としては好きなことや得意なことを積極的にできる環境を作りたいという思いがあって、可能性を広げるとか、咲かせるのが自分のやりたい軸の一部としてあります。

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そしてそれは私の言葉でいうと、「歩いてきた道にお花を咲かせる」です。

その取り組みの1つとして高校生のキャリア教育を行なっています。私も進路選択の時悩んだり、私が生きてきた時代はそもそも選択肢も少なくて、高校の先生にも「国公立に行きなさい」と教育をされてきました。そうではなくて自分のやりたいこと、好きなことで大学を選んだり、そもそも行くか行かないかを選択できたら良いなと考えています。

実際にやってみて、高校生は少しだけでも刺激を与えるだけで可能性がぱっと開いたり、すぐにキラキラ輝き出したり、行動に移すことができる存在であると知りました。彼らの姿を見て、やっていてすごく楽しかったのですが、一方で難しさも感じました。教育は本当に様々なステークホルダーがいて変えていくことが本当に難しいということです。


|できること×やりたいこと

また他にも挑戦したことがあり、その1つがグラレコです。他のプログラムに参加した際に、ワークショップ中みんなが話している内容をリアルタイムでグラフィックレコーディングしてくれる人がいました。

初めて見た時に、その場で話されている感情や内容をこんなふうに議事録に残せるのってすごくいいなと思ったのが始まりで、絵や柔らかいタッチにすごく惹かれて、その人に「教えてください!」とお願いして始めました。実際に、イベントで描いていたり、グラレコセッションをしています。もともとコーチングに関心があって、人の可能性を引き出すことをコーチングを通してやっていたのですが、人は話した内容を絶対に忘れてしまうので、「こういう目標を立てました」や話の内容を残せるグラレコと掛け合わせて、相手にとって形に残るようにしています。

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現在は、グラレコセッションとグラレコ講座を始めました。セッションでは、対話を通して今のビジョンや大切にしていること、今抱えているもやもやなどをリアルタイムに可視化します。講座では、「そもそもグラレコって何?」グラレコをするときの基本的な頭の使い方など、基本的なところから教えています。


|私の将来ありたい姿

自分にとってのロールモデルはたくさんいるのですが、一番この人になりたいのが菅本裕子(ゆうこす)さんです。私自身キラキラしている人に昔から憧れていることもあり、そういう女性がロールモデルになることが多いです。なので私も将来は、ただかっこいいだけではなくて可愛さも持ちつつ、人を惹きつける魅力を持っていたいと思います。あとはたまに悩んだり失敗したりするところを、さらけ出せるのも、ゆうこすさんの人間味があっていいなと思う部分なので、自分もそういう人になりたいです。

〈前回の女子大生:小松サラさんからの質問バトン📣〉

——3年後の今日は何をしていると思いますか?——
2023年は、働いてると思います。自分が今取り組んでいるライブ配信や、グラフィックレコーディングを軸に自分のブランドを立ち上げて、会社を設立したい気持ちもあるのですが、会社員としても経験を積みたいです。

まずは、入ってから2〜3年は営業をして、その後はイケてる会社の人事になりたいです。武者修行プログラムを運営する株式会社旅武者で人事部長をしていたこともあり、もともと人が好きだし、「人」という経営資源を生かして、会社や社会に貢献できることが私にとって、とても魅力的です。

なので、これから伸びる会社に入社して、会社として必要な人材はどんな人なのかを知ってから人事として働きたい思いがあります。

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また、今の所何を商品として売るのかは定まっていなのですが、自分のブランドを立ち上げることに関してはまず文房具、レターセット、アルバムを作りたいと考えています。最終的にペアルックや下着を販売したいと思っていて、わたしは「誰もが愛し愛されることに自信を持てる社会」をつくっていきたいです。

「愛」という言葉が好きで、一緒に働いてる人からも「ちーちゃんって愛っていう言葉めっちゃ合ってるよね」「愛っていう存在だよね。人のことを想ったりするのが得意」と言われることが多いです。

私自身、誰かから愛されている時や信頼されている時に強くなれたり、何か新しいことに挑戦したりするターニングポイントだと思っています。なので、誰もが愛し愛される社会を作りたいと思って、愛ってどういうもので表現するんだろうと考えた時に、付き合っている人や友達に手紙を書くのを思い出しました。ファンレターものその1つ。

だからこそ、まずはレターセットやペン・アルバムなど愛を感じられるものから始めたいと思っています。将来的には、D2Cブランドとして、自分の世界観を表現しながら、自分の思いを伝えたり見てくれる人を幸せにしたいです。

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運営:HATACHI Community
インタビュー:かなつなななみ

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