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ライティングスクール課題集

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#リライト

詩が遺してくれたもの

詩が遺してくれたもの

とある休日、カフェでコーヒーを飲んでいたわたしの耳に女性2人のこんな会話がとびこんできた。

「仕事なにやってるの?」

「施設で働いてるよ。そんなに忙しくないし悪くないよ」「でもー、高齢者マジ無理。話し相手とか無理」

・・・聞こえてきたのは、なにか気持ちがモヤッとするやり取りだった。モヤモヤの理由はよくわからないけど。

施設といっても色々あって、心身ともに健康に近い高齢者が集うところもあれば

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春はあたたかで苦しい。

春はあたたかで苦しい。

子供の頃の春といったら新学期、クラス替えの季節。元来人見知りだったワタシにとって、新しい友達や担任の先生との関係を築く作業というのは無駄な緊張を伴うものだった。中学、高校は部活というシェルターがあったので教室での緊張を忘れることができていた。どこかめんどくさい性格な割に、大きな決断をするときにあまり迷わないワタシは、あっさり東京の大学を選ぶこととなる。当時、地元の新聞には県内の受験生がどこの大学に

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