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ただ好きなだけじゃ仕事にならない時代で、個人をブランド化していくために必要なこと。【好きなことビジネスの新定義に迫る】


この記事はコアブラMTGの書き起こしです。


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この記事は、書き起こしとまとめです。


・11月08日開催分のオンライン講義、書き起こしとまとめです。

・好きなことビジネスの新定義に迫る、というテーマです。


今回の議題:『好きなことビジネスの新定義とは?』


気持ちいいことでお金と人が入ってくる?


今回のテーマは「好きなことビジネスの新定義に迫る」です。新しい時代においてのビジネスの新定義。やりたいことでは稼げなくて気持ちいいことで稼げるようになるよって話をしていきたいと思います。


前回のコアブラミーティングの最後に「気持ちいいことでお金と人がついてくるってどういうことだと思いますか?」と課題を出しました。自分のブランディングやコンセプトを作っていくうえで重要なことになりますが、皆さんどういう印象がありますか?

まず自分の中で「気持ちいい」って言葉に対してどういうイメージや印象があるかとらえてみてください。気持ちいいって言葉を聞いたとき、自分の気持ちいいはどのくらいわかってるだろうか?ってことも含めて考えてほしいと思います。


皆さんは自分の気持ちいいがわかりますか?どういうイメージありますか?


気持ちいいことでお金と人がついてくるってことについてです。わからないことがわかってスッキリすることが気持ちいいとか、体がゆるむことが気持ちいいとか、直感的にやることがわかってお金が稼げるとか、頑張らなくても続けられることとか、ありますね。

すごく抽象的な質問をしましたが、さてどっちのイメージで考えましたか?自分発信でイメージしましたか?それともクライアントから見たビジネスでイメージしましたか?


気持ちいいことでお金と人がついてくるって両側面があるんです。両方イメージしてみましょう。相手側とか外側から見た、自分側とか内側から見た、両方からの気持ちいいが大事です。頑張らなくても続けられるビジネスっていうのは、自分からの気持ちいいビジネスのイメージですよね。

ブランディングとかビジネスから話が少しズレてしまいますが、私は最近Facebookやメルマガで「あるがままの自分を大切にするってことがもう古くなっていくよ」って話をしてるんですね。あるがままの自分を愛してほしいとか、あるがままの自分を表現して好きになってもらうのって、今後の世界や社会において古臭くなっていくわけなんです。



一時期、自己開示っていうフェーズが主流でした。インターネット上やSNS上で自分を開示することでお客さんや人からの共感を集めていく。いわゆるファンビジネスですね。ファンを獲得することでビジネスが成立した時代があったわけなんですよ。



なぜかというと、インターネットを使ってビジネスをするとか、オンライン上で情報発信とか、自分を表現して収入につなげる人がまだそもそも少なかったわけです。ファンが多ければ多いほど直接収入につながる形が普通だったんです。だからファンを獲得したり、自分を好きになってもらうことがベースでした。

でも、いまコロナが起きたことでオンラインとかインターネットっていう場にみんなが活路を見出してきたんですよ。ファンを獲得することとお金を稼げるってことが、今後全く違うことになっていくんです。


自己開示ブームを感じたことある方いますか?いいところも悪いところも全部さらけ出して、あるがままの自分をどんどん出すことでお客さんから親近感を得て、お客さんから「私も同じ」とか「この先生もこんな同じことを感じてるんだ」って思ってもらってファンをつける。それがビジネスにつながるような。さらけ出すことがいい悪いは別として、そういう時代がありました。

これはビジネスだけじゃなくて、全体の構造、人のつながりにおいて自己開示することがすごく古くなっていきます。そこをまずとらえていただきたいと思います。


サクセスストーリーがピンと来ない世代


これから10年先、5年先でもいんだけど、いま17、18の高校生はあと5年もしたら社会人です。いまのインターネット界隈を見てみると、ものすごく年齢が若くなってきてるんですよ。参入の障壁がものすごく低くて誰でもインターネットを使ってYouTubeチャンネル作ったり、ブログを立ち上げたり、インスタグラマーになって稼いだりすることの年齢層が下がってきたわけです。

つまり、いまの高校生くらいの感覚が私たちの今後にすごく重要になってきます。私たちが当たり前に考えてる感覚をリニューアルしないといけないフェーズにあるんですね、いま。


これまでの私たちって、基本的にいいものに価値を払うって感覚だと思うんです。いいものに価値を感じる、お金を払う、時間を使うっていう。

いいものって他人の評価だとか自分の先生が言ってるとか、外側に基準があることが多かったんですね。だから、自分の声を聞いてとか自分の心に正直にとか、自分の心に素直にってメッセージは逆にすごく届きやすいんです。


なぜかというと、自分の中身を抑圧しても正解って言われるものを選ぶことが正義。それが価値のあるものだっていうのが240年続いた地の時代の基本だからなんですね。


たとえ自分の欲求を我慢しても成功してる人に憧れてきたし、自分の中で葛藤とか苦しみがあるとか、お涙ちょうだい的なサクセスストーリーが基本でした。プロセスがあって、僕はこういう成功しましたっていうわかりやすいサクセスストーリーに魅かれる世代なんですよね。


じゃあ、いまどうかって考えると、いまの世代ってサクセスストーリーにまったくピンと来ないんですよ。

私たちはサクセスストーリーにすごく魅かれる世代なんだけど、いまの中高生とか若い子はピンと来ないし、古臭く感じるんですよね。サクセスストーリーに魅かれない世代なんです。



今後私たちが過ごすのは若い世代が中心に作っていく世界観だから、私たちはそこに合わせてやっていくしかなくなるわけです。だから、泥臭さとかものすごく苦労してきたとか痛みを感じてきたっていうストーリーは共感を生まなくなっていきます。「…で??」ってなっていくんです。

ものすごく上の年齢層が高い世代とか古い考え方を持ってる人たちに向けてのビジネスがコンセプトならいいんだけど、集合無意識的に泥臭いサクセスストーリーに対して共感性がなくなるし、泥臭さをわざわざ踏むことに対する価値が下がっちゃったんですよね。みんなここに興味がなくなっていきます。


サクセスストーリーからファンになってきた側からすると、え?そんなのでいいの?みたいな話が今後どんどん出てきます。私たちが今まで正しいと思ってたやり方をやっても、多くの人に刺さらないって可能性が出てくるので、いままさにビジネスモデルの変更だとか、コンセプトをチェンジするとか、リブランディングをやっておくことで、新しい時代にマッチしていきやすいんじゃないかと思うんですね。


皆さんもまだサクセスストーリーとか、あるがままの自分を開示していくビジネスを主流にしていたら、ぜひチェンジしてください。



自分もすごく悩んできたってブログで露呈することに対して人が流れなくなっていきます。だから、あるがままを見せて共感してもらって、そこからファンを獲得することがそもそも古臭くなる、簡単に言うとダサくなるんです。


私はこんな失敗してきたとかって、入ってきてくれた人には言ってもいいんです。最初にファンになってもらった人に対して、あとからサクセスストーリーとしていろいろ紆余曲折があったとか、実はこういう感情とか経験があったっていうのは信頼を深めていく段階では使ってもいいんだけど、初見で選んでもらう段階では、その人のnoteとかブログとかYouTubeをゆっくり見てファンになることってないんですよ。


いまは時間もないし、コンテンツも多いし、たくさんの人がやり出すし、1人1チャンネルっていうような時代が来るときに、ゆっくり好きになったり、ゆっくりファンになったりするのが難しくなってきます。いかに初見で取ってくるか、いかに最初につかめるかって部分がすごく重要になります。


その感覚をインストールするうえで私が大事にしてることは、気持ちいいって感覚に着目することなんです。でも、さすがにちょっと抽象的じゃない?って思ったので、考えました。今回みんなとどういう風に議題を深めていけばいいのか考えました。



出てきた答えは「推し文化」と「課金文化」です。


この2つをイメージしながら考えていくと、すごくいいってことに気付いたんです。「推し文化」と「課金文化」。今回はこの2つで掘り下げていきます。



「推し」になるきっかけ




皆さん推しはいますか?推しがいる方は考えてみてください。思い出してください。推しを推しになったときって何で推しになりましたか?何がきっかけですか?音楽の推しがいたら、どうやって推しになりましたか?



ひとつ結論から言わせてもらうと、気持ちよくなかったら推します?推しって絶対に気持ちいいがあるんです。


生産性とか合理性とか抜いて絶対に気持ちいいんですよ、気持ちよくない推しって絶対にいないんですよ。


たとえば、推しを推したところで人生うまくいくかとか考えて推してますか?推しになったあとからサクセスストーリーを聞いて、よりコアなファンになることはあると思うけど、それって推しになるかならないかって関係ないと思いません?サクセスストーリーとかその人のあるがままを見て推しになったってありますか?


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もし人生が無条件に自由で豊かだったら何をするかと言われたら書く、というくらい書くことが生きる上で欠かせない人間です。10年間の集大成を大放出します。サポートは全て執筆と研究活動に使わせて頂きます