見出し画像

長男だから家を継げ?

今回は、いつかnoteに残しておきたいと思ってたテーマです。

それはまだ、自身が中高生で実家暮らししてた頃、周囲から頻繁に言われてた

「長男だから家を継がなあかん」

田舎で生まれ育った環境の人や、家業がある家で、かつ長男という立場で、こんな言葉を投げかけられた経験ってないですか?

うちの場合、昔は農家で、先祖十何台か続く古い家、父親は長男として生まれ育ち母親と結婚、そして僕自身がその地で長男として生を受けたわけです。

実家を守っていくのが長男の責任みたいな感じが根強く、盆正月や、法事など親戚一堂が集まる酒席の場でそんな話になることがあった。

しかし、僕自身は長男の責務みたいな話に嫌悪感しかなかったんです。

特に父親が他界後、思春期真っ只中の僕に、この手の話はさらにエスカレートするようになり、嫌悪感はより強くなっていった。

親戚のおじさん圧力

親戚のおじさん達。

今でこそすっかり老け込んで威厳を感じなくなったが、自分が子どもの頃は口やかましくて、厳しい印象が強かったんです。

そんなおじさん達が、長男の責務を当然のように押し付けてくることが苦痛だった。

親戚が集まる場では、次第に心を閉ざすようになっていったんです。

長男の嫁だから?

長男だから家を継ぐという考え方に納得できない理由の一つに、母親の大変さを目の当たりにしてたから。

以前は、盆正月や法事以外でも、とにかく親族一同が集まる機会が多かった。

親兄弟からその子ども達が実家にやって来る、その度に大人数の食事、お酒、それらのもてなしを母親がやってたんです。他の大人たちは酔って騒ぐだけ。

そんなことが当たり前のように、毎度毎度、そんなの子どもから見てておかしいと思うでしょ?あの時代だから許容されることなのかもしれんけど。

長男の嫁ってだけで、これまでやってきた母親も色々と思うところはあったようで、後々愚痴っぽいことは言ってた。

芽生えた反抗心

その人の性格にも左右されるかもしれませんが、周りから強く指図されたり、指摘されたりすると、逆に相反する行動をとってしまうことってないですか?

今回のケースはまさにそう、長男長男と言われれば言われるほど、大人になったら絶対に実家を出ていってやる、そんな反抗心が芽生えていったのです。

結局、社会人になって実家を離れ、自分の家族を持つようになって、今では別々に暮らしてる、幸いにも弟夫婦が実家で同居してくれることになったが、そうでなかったら、母親をこちらに呼び寄せて一緒に暮らしていくことも考えてました。

多様化する家族のかたち

現在、家族のあり方も多様化し、昔の常識にとらわれない生活様式に変わってきたとは思います。

以前住んでた実家は新しくなって、懐かしさを感じることはもうありませんが、今でも実家という場所があることは有り難いことです。

ただ、「長男だから家を継げ」この言葉だけは、いつまでたっても心のシコリとして残っています。



この記事が参加している募集

多様性を考える

noteの世界には、たくさんの素敵な記事が溢れています。この場所で一人でも一つでも自分のnoteを通じて繋がることができれば嬉しいな