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若いって素晴らしい!

今は退屈な時代だ。ルネサンスこそ黄金時代だ。

映画「ミッドナイト・イン・パリ」より

高齢者にとったあるアンケート、
「人生で一番後悔していることはなんですか?」

1番多かった回答は、挑戦しなかったこと。

好きな人に告白しなかった、やりたい事をやらなかった————

歳をとると、そう思う人が多いらしい。

もっと挑戦すればよかったと。

でも実際のところ、その時に戻ったとして挑戦できるかといったらわからないくらい、当時はプレッシャーがあったり、他の人の目が気になっていたり、挑戦するのが良いとわかっていてもなかなか一歩踏み出せなかったりもする。でも—————

今日出かけた先で、2グループの高校生が話していた。

高校とかの学生の頃は、同級生の知り合いやらで嫌でもどんどんと新しい友達に出会う機会があった。

どちらかというとおれはその機会を、若さゆえの尖りというか、

ファーストインプレッションとか、普段つるんでるやつの雰囲気とかで人を判断しては、適当に挨拶はするが、あまり深い仲にはしようとせずにきた。

いま振り返るともっと素直でも良かったんじゃないかなと思う。

そこにいた2つのグループも、誰か知り合い同士の人が話をしていて、それ以外は顔見知りみたいな関係性のようだった。ふとその顔見知り側にいるうまく会話に入っていない人に自分が転写して見えた。

「もっと自分を出して素直に楽しめ」

転写された自分に心の中でそうアドバイスをした。

今の自分は、大学とか高校とかほど(今も一応大学生だが)、自動的にくる新しい出会いというのが少なくなってきていて、誰か新しい人と出会うためには自分から何か行動することが多くなってきている。

なんかそういう学生の時の自動的にくる新しい友人との出会いの機会というのが、夏のせいか妙に懐かしく感じて、今の俺だったら知らない人でもワクワクして話かけるだろうと思ったけど、もうその頃には戻れないんだと、なにか老いのようなものを感じた。

人はよく、

「昔は良かった」

と、過去を振り返っては今を感じようとはしない。

私たちは死に向かって生きていて、日々老いていっている。それゆえ、昔を懐かしみ、昔を羨ましがる。

でもきっと歳をいくらかとってからも思うだろう。

「昔は(今)良かった」と。

話している高校生のグループを横目に、歩く自分の姿がガラスに写る—————

そんな風に羨ましく思う昔と今を繋ぎ止めてくれているのは、若さではないか。

人は若いから昔を懐かしみ、昔を羨ましがる。

羨ましがっている今が一番若いんだと、今の俺にも、野球部の練習をフェンスの外から他人事のように覗いているおっちゃんにも、子供の頃の夢を「世界一周」と謳っていた、還暦祝いの酒で頬を赤らめているおじさんにも言いたい。

今が一番若いんだ、と。

何を始めるにも、今が一番早い。早ければいいってわけではもちろんないけれども、気づいたら人は先延ばしにしては、後ろを振り返る。人間は、振り返りの動物だ。

いつだって羨ましいのは若さで、
歳を取ればとるほど、若さを羨ましく思うのだろう。

それならば、

若ければ若いほど、今の自分の若さを認識しなければならない、感じなければならない、使わなければならない。

若者は、若さを忘れるくらい若さを感じるのが仕事だし、若さを盾にしてどんな道でも進む事ができるのだと思う。

すると、何年後かに今の自分を鏡で見て振り返った時に、感じる懐かしさというのは変わってくるのだと思う。

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