HELLO SANDWICHとピクニック
外でごはんをたべると、いつもよりおいしく感じるとずーっと昔から思っていた。でもバーベキューとかはちょっと準備も大変だし、家に帰ってからの片付けも疲れてしまうから、という理由で最近はめっきりピクニック派です。
この日は仲良しのハローサンドイッチのエボニーも来てくれることになって、日豪カワイイの融合!みたいになりました。そんなエボニーにこの日、エボニーから見た日本の「かわいい」について教えてもらいました。
A(AI):エボニーは日本のかわいい文化が大好きで日本に移住したって言うけど、どういうところが好きだったの?
E(Ebony):日本にはキャラ弁とかキティーちゃんとかいわゆる「かわいい」のメインストリームみたいな文化もあるけど、私が好きなのはもっと日常的なことなの。新幹線の清掃員の制服がピンクだったり、工事現場のバリケードの外でお辞儀をしている笑顔のキャラクターや、お金を引き出す時のATM に表示される「ありがとうございました」というお辞儀のキャラクター。とってもかわいいよね!でも他の国では見たことないから、日本が特別なんだと思う。
A:「かわいい」っていうとちょっと子供っぽいって思われるものが多いけど、その点についてはどう?
E:大人なライフスタイルの中にも「かわいい」は溢れているよね。カフェのテーブルに置かれた小さな花瓶に一輪の小さな花が咲いていたり、市から支給されたゴミ袋にまで花柄とかついていたりもする。全てはコミュニティーに幸せと喜びを提供するためにデザインされているんだなって思うから、子供とか大人とか関係ないかも。
A:私は海外っぽい食べ物とか、かわいいな〜って思うことがよくあるんだけど、やっぱりエボニーからすると日本の食べ物がかわいいって思ったりするの?
E:日本の食べ物はプレゼンテーションだけじゃなくてパッケージも細部にこだわっていて素晴らしいと思うよ!きのこの山のパッケージとか、きのこのふたが帽子になっていてきのこが微笑んでるでしょ。あれ大好き。アサヒビールには見たこともないような小さな缶があって、その小ささにキュンとする!!
ケーキ屋さんでテイクアウトする時に目的地までの時間を聞いて、保冷剤を詰めてくれた時、細かいやさしさ!って思った。これは「おもてなし」って思う人もいるかもしれないけど、私には「かわいい」なんだ。目を凝らせば日本中に「かわいい」は溢れていて、「かわいい」がもたらすハッピーで心地いい感覚に満たされてもっと日本を好きになるの。
A:確かに「かわいい」はもっと誰かを楽しませたい、喜んでもらいたいっていう気持ちから生まれるポジティブなものだよね。なくてもいいけど、あったら元気になるものだよね。私たちもなるべく誰かを元気にできるようなかわいいを発信できるといいね。今日はピクニックに来てくれてありがとう!また次は海辺とかでやりたいな〜。
HALLO SANDWICH(ハローサンドイッチ)
東京在住のオーストラリア人、Ebony Bizys(エボニー・ビジズ)。
グラフィックデザイナー、芸術家、zine作家。
母国ではヴォーグ・リビングで副アート・ディレクターを勤める。
現在は東京を拠点にフリーランス・デザイナーとして活躍中。
著書:
HELLO SANDWICH JAPAN: A Travel Guide by Creative Ebony Bizys(Hardie Grant社)
Hello Tokyo: 30+ Handmade Projects and Fun Ideas for a Cute, Tokyo-Inspired Lifestyle(Harry N.Abrams社)
HELLO SANDWICH かわいく暮らす、ものづくりのアイデア帖(ビー・エヌ・エヌ新社)
など多数。
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