ハスミ

関東でインテリア業界をフラフラ。 趣味は映画鑑賞と読書。好きなジャンルはホラーやオカル…

ハスミ

関東でインテリア業界をフラフラ。 趣味は映画鑑賞と読書。好きなジャンルはホラーやオカルト関係です。 ひとりで喋りながら観るのが好きです。心が動くので生きてる感じがします。

マガジン

  • 雪溶け日記

    フィンランドには「Hyhmä 」という雪を意味する言葉があります。 冬に空から降ってくるような真っ白な雪ではなく、地面で半分融けかけた雪を意味するそうです。 溶けかけて泥が混ざったような状態には、人生の途中に散らばる困難を踏みながら歩く様と、同時に冬が終わりかけて春が近い様子を感じました。 このマガジンは、内向型の私が、人生を暗くする「自分の中にある後ろ向きな感情」と向き合い、前向きな姿勢を得て「良い内向型」になるため模索する場所です。 暗い場所に仕舞って固まった記憶や想いを、日の当たる場所まで出すことで解かそうという試みです。 春の陽気のように、暖かい目で読んでいただけたら嬉しいです。

  • 座って考えた

    名作といわれる椅子が、なぜそう呼ばれるまでになったのか、実際に座って考えてみました。

最近の記事

なぜ図書館に住みたいと思うのか

私は本が好きだ。読むことは勿論だけど、所持していることにも幸せを感じる。本に囲まれた空間にいると安心できる。 さかのぼると通っていた保育園の隣に図書館があったり、父が本を読む人だったりと、幼少期から本に囲まれて育ったからか、身近な存在なのかもしれない。 明確に図書館が「居場所」になったのは、小学生の頃だろう。五年生から六年生の間、私はイジメを受けていた。そのため教室に居場所は無かった。 原因は不良になろうとした友人に苦言を呈した結果、そのまま彼が不良達に告げ口してしまった

    • 【名作椅子】vol.7 UP5&6

      こんにちは、蓮実です。 皆さんは「アートとデザインの違い」について考えたことはありますか? 私は「アートは問いかけ、デザインは解答」だと考えています。 その定義でいえば今回ご紹介する椅子は、アート作品かもしれません。 椅子の名前は「UP5」。球体のオットマンは「UP6」。 発表当時はドンナの通称でよばれていました。 ドンナとはイタリア語で「貴婦人」を意味します。 作者はイタリア人の建築家であるガエタノ・ぺッシェ。 彼はこの彫刻のような一脚をどのような目的で生み出したの

      • 【名作椅子】vol.6 Pirkka Chair

        こんにちは、蓮実です。 今回ご紹介するのは、唯一無二の脚を持った 【ピルッカチェア】です。 調べても多くの謎が残ったミステリアスな一脚と なっています。 1.独特の構造 椅子は、一般的に⑴前脚・⑵後ろ脚・⑶座面・ ⑷幕板・⑸貫・⑹背板・⑺幕板、種類によっては ⑻アームによって構成されています。 これが基本のカタチなので、部材や細部の形状は 違っていても構成はほぼ同じになるもの。 そう思っていました。 しかし、ピルッカチェアには「貫」がありません。 替わりに脚部が木の枝の

        • 【名作椅子】vol.5 NAVY Chair

          こんにちは、蓮実です。 今回紹介する椅子の軽さはなんと3.18kg、しかも素材は金属だ。 この重さを知ったとき、すぐには信じられなかった。 高級なロードバイクでさえ9kg台なのにその半分以下の重さなのだから…。 ちなみに日本でもすっかり一般的になった「Yチェア」。 この木の椅子の重さは約4.5kg。この段階でもすでにだいぶ軽い椅子だ。 これよりも軽いというのだからにわかに信じがたい 本題に入る前に椅子の重さについて寄り道させてもらいたい。 「軽さと丈夫さは両立できるのか

        なぜ図書館に住みたいと思うのか

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        • 雪溶け日記
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          7本

        記事

          【名作椅子】 vol.4 アーガイルチェア

          こんにちは、ハスミです。 ドタバタした日が続き、2ヶ月ぶりの投稿になりました。 危うく三日坊主で終わるところでした。 この三日坊主という美しい日本語は、修行に耐えられずに 小坊主が三日で修行から逃げ帰ったことに由来するのだとか。 この由来を知り、「私は修行と思っているから続かないのか」と、 目から鱗が落ちた気分です。楽しんで続けたれたらいいなと思います。 今回はアーガイルという椅子をご紹介します。 アーガイルチェアは1897年にアーガイル街にある ティールームの中央に

          【名作椅子】 vol.4 アーガイルチェア

          【名作椅子】 vol.3 イームズ エレファント

          こんにちは、ハスミです。 今回は【Eames Elephan】をご紹介します。 このスツールは、アメリカのミッドセンチュリーを代表するチャールズとレイの イームズ夫妻によって設計をされました。 夫妻は1940年代初頭から開発を進めていた整形合板の技術を使い、 当時戦後だったアメリカで、負傷兵のための添え木を開発しました。 エレファントスツールはこの整形合板の技術を応用して、 当時14歳だった娘さんのためにつくられました。 名前の通り、象のカタチをしたスツールです。

          【名作椅子】 vol.3 イームズ エレファント

          【名作椅子の背景】 vol.2 シェルチェア

          こんにちは、ハスミです。 今回は日本人デザイナー柳宗理による「シェルチェア」を紹介していきます。 シェルチェアといえばアメリカのイームズ夫妻が有名ですが、 実は日本にも同じように呼ばれている椅子が存在します。 正式名は「T-3036SP-ST」といいます。 1999年に天童木工から発売されました。 天童木工は山形県天童市に本社をおく家具メーカーで、 その成形合板の高い技術は国内だけでなく、海外からも 高い評価を得ています。 そんなシェルチェアで私が気になった点

          【名作椅子の背景】 vol.2 シェルチェア

          【名作椅子の背景】 vol.1 J6

          こんにちは、ハスミです。 今回J6という椅子についてまとめました。 お付き合いいただけたら嬉しいです。 この椅子は、1944年にデンマークの FDBモブラー社から発表されました。 設計したのはボーエ・モーエンセン。 彼は、「デンマーク近代家具の父」と言われる コーア・クリントの弟子であり、古典を参考にする 「リデザイン」という手法を学びました。 このJ6も、イギリスで誕生したウィンザーチェアを 参考にしてリデザインされています。 8本のスポークと一体になったアームによ

          【名作椅子の背景】 vol.1 J6

          自己紹介

          はじめまして。 小林 蓮実(コバヤシ ハスミ)と申します。 東北出身、関東在住の30代、インテリア業界に従事しているものです。 いきなりですが、私は「超」がつくほどネガティブ人間です。 日常の刺激に過敏に反応してしまい、色々と考え込みこみがちで、 よく悪い想像や、過去の失敗、劣等感でで頭がいっぱいになってしまいます。 そんな私に、友人から「頭がいっぱいになったら書き出すといい。書き出したら、 悩んでいることが可視化できて気持ちも整理できる。書き出したら一旦忘れて、 日常で

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