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【名作椅子】 vol.3 イームズ エレファント

こんにちは、ハスミです。
 
今回は【Eames Elephan】をご紹介します。
 
このスツールは、アメリカのミッドセンチュリーを代表するチャールズとレイの
イームズ夫妻によって設計をされました。
夫妻は1940年代初頭から開発を進めていた整形合板の技術を使い、
当時戦後だったアメリカで、負傷兵のための添え木を開発しました。
エレファントスツールはこの整形合板の技術を応用して、
当時14歳だった娘さんのためにつくられました。
 
名前の通り、象のカタチをしたスツールです。
座る際は、腰掛けるというよりも、またがるような姿勢になります。
前後の脚はR加工をかけているので、強度を高めつつ、
生き物としての立体感と存在感を出しています。
そしてお尻には可愛く尻尾までついています。
平面からこの自由な曲線形状をつくり出していることは
なんど見ても新鮮な驚きを覚えます。
細部にはR加工もしっかり施されており、
触っても痛くないような優しい設計です。
 
なんと象の他にも、熊や馬の試作品もあったそうです。
残念ながら技術的に難しく、商品化には至らず、
結局この試作の1脚に留まったそうです。
どんなカタチをしていたのか実際に見てみたいですよね。
そして座ってみたいです。是非復刻をお願いします。
 
実際に座ってみた感想としては、大人が座るものではないようです…。
とてもシュールな画になります。そしてまたがるように座るので、疲れます。
でもお部屋にあるだけで可愛いのはゆるぎありません。
インテリアとしての効果は言うまでもありません。
そして本来のメインユーザーである小さいお子さんが
象にまたがっているところをみると、あまりのベストマッチ具合に
顔がほころんでしまいます。
 
いるだけで可愛い、そんな象の椅子はスイス発の
家具メーカー Vitra社から販売されています。
素材は軽量で耐久性のあるポリプロピレンと、
当時の試作品を再現したプライウッドの2種類があります。
カラーバリエーションも何色かあるので悩ましいですが、
個人的にはプライウッド版が欲しいです。

https://www.vitra.com/ja-jp/living/product/details/eames-elephant

今回ご紹介したのは【Eames Elephan】、夫妻のプライウッドの研究成果と
娘さんへの愛情が詰まった椅子でした。
小さいお子さんがいる方は、誕生日やクリスマスにプレゼントにどうでしょうか。
お子さんが大きくなって座れなくなっても、ずっと一緒にいる。
そんな一脚になるかもしれませんね。
 
では、また。

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