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影に染まった木々が星を握り潰そうと頭上に手を伸ばしている。深い闇と獣の気配に声を殺して泣いた。「迷子か?」木の上で琥珀色の瞳が輝く。「だあれ?」「森の賢者」「けんじゃ?」「だから子供は嫌いじゃ」「きらいじゃ?」「…早く出て行け」優しい歌声。草藪が道になり、お母さんの声が聞こえた。

8年前

子(ね)の会 吟行合宿記③

約束は果たされた。約束は果たされた。王を殺せ。王を殺せ。 弱き者よ、汝に王を殺す勇気があるか?ないなら私が誘おう。さぁ踊れ、さぁ唄え、鳥の王を殺せ。 …そう、約束は果たされた。今度は私が果たす番。しかし…。本当の弱き者は私。 マゼンダの瞳が歪に笑い、彼女は音もなく飛び去った。

8年前