変わりたくて、変われなくて、どうしようかと考えて、振り出しに戻る。後戻りをしたくなくて、前にもどうやって進めば良いか分からないので立ち止まる。同じ所を行ったり来たり、傍若無人になり他人に迷惑を掛けてしまう。昨日より少しでも納得出来れば良くて、世の中は僕の踏み込めない場所ばかりだ。
彼は病院に入院している、僕もその方が落ち着いていられる。週一回のデイケアで彼と逢うよ、僕もその時は彼と同じ様に振る舞う。いつもは両親の介助とショートショートを書いている、彼は出て来るけど今と環境も状況も異なる。彼もまるで別人である、今書いている小説の僕と彼は友達の様な関係である。