働いて お金をもらう そんな当たり前も バブリーな世界では 霞んでしまうようで…
鳥は羽を持ち 魚は鰭を持ち 自由に動き回る 人間は 地に足つけて歩くしかない
哀しみは 後悔と 孤独と 少しの希望で 出来ています
暇つぶしに 仕事をしているのに 退屈を感じるなんて もう 末期症状だ
進化でも 退化でも 老化でも ない ただ変化しているだけ
一度芽生えた タイムリミットは もう消えない 頭の中に響く 時計の振り子
波長が重なれば 密室でさえも 立派な 舞台に 様変わり
器が大きくなった そうではなく 受け止める 器の数が 増えただけだ
出会いは 別れの始まり 喜びの中に 少しだけ 哀しみの色が滲む
痛みは苦痛だが だからこそ 痛くない状態を 改めて 感謝できる
幸福も悲劇も 安心も不安も 興奮も退屈も 全ては揺れ動く 振り子のよう
人間力という 言葉に煽られて 自己啓発と 心の病の 市場が潤う
休みも仕事も どちらも現実なのに 皆 現実に戻ると言う 大型連休明けの初日
見たくない その哀しみ 見たく は ないのに…
服は濡れ 靴下も湿った それでも観たい 作品があった 雨の一日
観光するでもなく ただ 新しく来た 街を歩く 贅沢な時間