2021年6月号

NEW LEADER LIBRARY📚(`21/6)
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NEW LEADER LIBRARY📚(`21/6)

📖作者は現役のテレビ局の報道記者 冤罪と死刑制度を巧みに問題提起 親族の癒しがたい傷跡を丁寧に描写 『蝶の眠る場所』 水野 梓(ポプラ社1800円+税)  本書のテーマは冤罪。冤罪ものというと読み進めるのが面倒くさそうに感じるかもしれないが、謎がつぎつぎ提示される推理小説仕立てなので最後まで飽きさせない。   作者は現役のテレビ局の報道記者。主人公もシングルマザーのテレビ局ディレクター。報道局のデスクだったが部下のちょっとしたミスを「やらせだ」と視聴者に追及され、その責任

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俳句の遊歩道(`21/6)

俳句の遊歩道(`21/6)

木の香降る風の歌降るハンモック 宮入 黎子  「ハンモック」は緑陰の立木や屋内の柱の間に張りわたす目の粗い網の吊り床が一般的だが布製などもある。掲句はアウト・ドアのハンモックをとりあげ、個性的な解放感を演出しつつメルヘンチックな抒情を醸している。どこか現代詩をやる人がその感覚をそのまま俳句に仕立てたというスマートさ、明るさがあり「木の香」「風の歌」の措辞が詩的なら、何よりも「降る」のリフレインがいい効果をあげている。最近ソロ・キャンプが流行だというがコロナ禍から脱出して「風の

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元特捜検事の複眼(`21/6)

元特捜検事の複眼(`21/6)

オーガスタのグリーン上で輝く松山英樹に 最年少記録を続ける棋士藤井聡太 目を凝らしても見えぬ父幹男と正史氏の姿 語らず出しゃばらず好感度抜群です  二人が頂点に立ったのは父親の努力と支援があってこそ。胸を張ってマスコミに登場しても許される筈。なのに「菊づくり菊見るときは影の人」に似て控え目な立ち位置、世間はその名前さえ知らず。型破りの無頼漢で息子以上の存在感を発揮した勝小吉との違い。親子鷹の尊称を得たプロ野球界のチチロー、女子プロゴルフ界の横峯良郎は「所詮は鳶と鷹の領域内、シ

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2021年6月号『ニューリーダー』

2021年6月号『ニューリーダー』

🔻目次・追跡レポート 政治に弄ばれる五輪  中止を恥じることはない。日本の実力の反映  私権制限が嫌なら命を守るためにも断念を ・短期集中連載 私たちは忘れない3.11㊦  未来の姿を追うフクシマ 五輪よりなによりも本当の復興あればこそ ・経済指標を読む    輸出は自動車関連が牽引 抑制と反動繰り返す消費、ワクチンが鍵 ・存在意義さえ問われかねない  金融依存は相変わらず、未完の「農協改革」  農業の激変に追いつていないのが現実だ ・日本の農林漁業はいま  原発汚染

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【政治】男を下げる岸田文雄・自民党前政調会長
ポスト菅に名乗りを挙げられるのか?

【政治】男を下げる岸田文雄・自民党前政調会長 ポスト菅に名乗りを挙げられるのか?

🔻ああ広島、ここで負けちゃ、男が廃る  来る衆院選の前哨戦と称された4月の衆院北海道2区と参院長野選挙区補選、参院広島選挙区再選挙で、自民党は不戦敗を含め全敗を喫した。選挙の要因となった政治とカネの問題、後手を踏むコロナ対応などに対する厳しい審判が下り、菅義偉首相に大きな痛手となったが、それと同じくらい、いやそれ以上に男を下げたのは、「ポスト菅」を狙う岸田文雄・自民党前政調会長だ。

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ノルディックウォーキングで
生涯歩き続けるぞ!

ノルディックウォーキングで 生涯歩き続けるぞ!

 若い頃から歩くのが好きでした。経営コンサルタントという体が資本の仕事だったこともあり、健康のためと考え歩いていました。  ところが60代の後半になると、長距離歩行の次の日に足腰の痛みを必ず感じるようになりました。勧められて始めたのがノルディックウォーキングです。両手にポールを持って歩く人を見かけることが増えていませんか。あれがノルディックウォーキングです。

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身近に迫るサイレントキラー
無自覚、無症状の高血圧が増えている

身近に迫るサイレントキラー 無自覚、無症状の高血圧が増えている

🔷自粛生活をしていても別の殺し屋が来る   自覚症状がないのに進む高血圧も  静かなる殺し屋と呼ばれるサイレントキラーが身近に迫っている。最近では新型コロナウイルスが多くの人々の命を奪っている。どこに潜んでいるか分からないが、リスクの高そうな場所でのエアロゾルの吸入で、健康者が数日で重症化する恐れがある。最強の防御策はいまのところワクチンである。  新型コロナウイルスから逃れようと、自粛した生活をしていると別のサイレントキラーが潜行し、活動を始める。例えば高血圧がある。血圧

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第13 回
三浦哲郎『忍ぶ川』

第13 回 三浦哲郎『忍ぶ川』

🔸平凡だが感動的な愛情物語 恋愛小説の古典ともいうべきもの  三浦哲郎の代表作『忍ぶ川』ほど平凡だが感動的な愛情物語は少ない。恋愛小説の古典といってもいいと思う。  冒頭は主人公である私が恋人の志乃を深川に案内するところから始まる。私は早稲田大学に学ぶ大学生、志乃は大学に近い小さな料亭「忍ぶ川」で働く仲居だった。「忍ぶ川」は学生の身で簡単に行ける店ではなかったが、寮の仲間の送別会の席の後、数人で繰り出すことになる。私は水を運んできた志乃に「あしたもくる」と強がりをいい、そん

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東京オリンピックが開催中止?
この程度、やせ我慢しろ。

東京オリンピックが開催中止? この程度、やせ我慢しろ。

🔹オリンピック以外は開催OK  東京オリンピックの中止を求める声が高まっているそうだ。  5月5日付の「ワシントンポスト」電子版は、IOCのバッハ会長を「ぼったくり男爵」とよび、「開催国を食い物にする悪癖がある」とした上で、日本政府にこれ以上の負担を背負わないように中止を呼び掛けた。  同じく5日から元日弁連会長の宇都宮健児氏がネットで始めた、オリンピック中止の署名運動は数日で数十万を集める勢いという。  7日には、競泳女子代表に決まっている池江璃花子選手のSNSに参加

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日本人がハワイに行くと癒されるのはなぜか?

日本人がハワイに行くと癒されるのはなぜか?

 私は、日本を今より少しだけ元気にすることを目指して、世界の伝統医療情報を発信している。  世界各地には古来より伝わる伝統的な医療がある。日本には東洋医学がある。ハワイには、風邪をひいた子の寝床にティリーフを敷いたり、お腹を壊すとある木の実を食べさせたりという自然な療法があったのだが、今は辿り着くのが困難なくらい、失われつつある。完全に消失してしまう前にどうしても知りたいと思い、ハワイ島を訪れることにした。

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