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ノーベル文学賞候補者の圧倒的な筆力「炸裂志」

閻連科「炸裂志」:「マジックリアリズム」という形容がぴったり【読んでみました中国本】

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河出書房新社/閻連科/泉京鹿=訳『炸裂志』の話。内なる因果に基づく神実主義。超リアリズムとも称される独自の手法に則り、盗賊と娼婦による神話とも、村の変遷を辿る年代記とも、ディストピアを語るSFとも言える世界を体現した快作。それはポストモダン的であり、マジックリアリズム的でもある。

ママがガメラなら、ウチは、ゴジラ。火噴くママに叫ぶウチ。遺伝子怖怖病。 ママが強烈なら育てられた子も強烈になる。親に勝てないけど、負けるな~子。 でも自分でわかってないと思うけど子も他人から見たら、かなりモーレツに強烈炸裂びっくりな性質の出来上がり。たまには自分でも気がついてね。

6年前

河出書房新社刊、閻連科/泉京鹿=訳『炸裂志』発売していたのか。嗚呼、購入する運命にある本が増えた。最近、私の中で閻連科氏の存在感がどんどん膨らんでいるのだ。本書も概要を読み限り面白いに決まっている。とてつもない創造力を持つ大作家であり、たくさんの人に認知されることを願っている。