さんざつぱら食つたその証しの塚 ざあつと引き上ぐ網を(阿弥・陀如來かあ…) 魚の腹が一斉に光る- 〈食うたれば魚臭國なり鰤の國 くにを〉 お次は一本釣り あゝなんと云ふ海への依存 近頃山も忘るな と。おうよ、見直せ豊かなぐるりを 〈宿畳み猿曳親子のごと去るか くにを〉 ©都築郷士