漁撈：工芸：鰯籠
鰯籠というものにハマっていた時期があった。１辺が３ｍ程もある大きな竹籠で、写真を見るとわかるように軽トラよりも大きい。おそらく日本で一番大きな竹製品ではなかったかと思っている。
大きさにただ圧倒される。
作成の途中
鰯籠を作っている場所は熊本県水俣市だが、実際に使うのは沖にある横浦島（同県天草市御所浦町）の漁業者。横浦島では鰯の養殖をしていて、外洋に行く漁船が漁の「エサ」として買い付けにくる。その際に生簀から鰯を運び出すのに用いるのが鰯籠というわけである。
鰯籠を載せた運搬船はまるで航空母艦の様。
私が鰯籠を見に熊本に通っていたのは、2012年から2015年にかけて。今現在（2021年）ではもう作られなくなったとも聞く。
横浦島で見た船に載せられていた鰯籠が、国土地理院が2014年に撮影した空撮写真にも写っていることに気が付いた。さすが、空撮にも写る大きさの竹籠。この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？