島旅日記

8、生活開始 -島旅日記ー

〈生活開始〉

 島にやってきて、数日あわただしく過ぎていった。
そして、その間、ずっと雨だった。
 しかも、レンタカーは返してしまい、大家さんから借りた自転車を使っていたので雨だとどこにもいけなかった。
 けれども、気持ちをふるいたたせ、この雨が上がったら、三線ならったりしよう!、パワースポットも行ってみよう。
 島にきて、一週間目のわたしの心をしめていたのは、楽しまなくちゃという焦りと、二ヶ月

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7、島旅日記 -雪国とダウンー

〈雪国とダウン〉

 家が決まってからしばらくは、後ろ向きだった気持ちにも、二週間もすぎた頃、だんだんと変化が出始めていた。

「帰りたくないな」
そればかりが、心に浮かぶようになっていた。

 何をしていたわけではないけれど、この温暖な気候に慣れていったのかもしれない。
猛吹雪の雪国からやってきた反動でか、三人それぞれにさまざまな変化が訪れていた。
二月といえば、宮古島も冬真っ只中で、一番寒い時

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島旅日記ep1 「憂鬱on the宜野湾ビーチ」

一月末に東北道を抜けて仙台から飛行機で那覇に降り立ち、二月の頭に島入り。

「離島行きた~い!」
 せっかく沖縄来たのに、ずっと那覇にとどまっているなんて嫌だった。どどどっとチケットをとって、四日後に宮古行きが決まった。これから宮古島。はじめて行く島にワクワクが止まらないわたしをよそに、デッテは、浜辺で体育座りして、無言で何かにふけっている。こういうとき大概いじけていることが多いとわかっていたが、

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6、-洗礼ー 島旅日記

〈洗礼〉

 一軒家は、状態がとてもよく、ゲスト用にいろんな心遣いがちりばめられていた。
 越してきて、はじめにやったことは、家中を拭き掃除したことだった。
 綺麗だったのだが、自分の手で掃除したくなったのだ。これからよろしくお願いします、とここに住む神様に挨拶したいという気持ちからだった。
 それから、自分のサンクチュアリを作った。
そして、塩をもり、ここに住まわせていただけることに感謝をのべた

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5、空港にて -島旅日記ー

那覇から飛行に乗って、島につくまでの50分。
わたしは、これから行く島のことに意識を集中させていた。

意識の中で見える島は、濃い空気がどっと湧き出しているように、力強く迫ってきた。
鼻腔から入ってきて、肺に広がってゆくような、その濃い島の息吹は、強大な意識のように感じた。

到着して空港から、畑と荒野のような景色を見たとき、そのすべてが懐かしさでいっぱいになってきた。
はじめてやってくる島なのに

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作品を置いていきます -大切なことー

何年も、書き溜めていた作品をアップしています。

島旅日記は、私小説エッセイです。

自分のことが信じられずに、人といて普通にしなきゃと毎日もがいていた時分から脱出したくて、沖縄に行くことにしたのです。

ちょっと一ヶ月くらい滞在しようと思っていたら、いろんなことがあり

二年いてしまいました。

そのとき体験したことや、自分の中での殻をやぶることや、

周りの目を気にしちゃいけないとか、いろんな

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4、雪国から南国へ -島旅日記ー

沖縄産の旦那と、三歳の息子と、わたしの故郷、東北にある港町で暮らすこと三年。
冬の凍てついた時期になると、沖縄そばが食べたいな、オリオン飲みたいなと沖縄熱が首をもたげる。
 初めて、沖縄へ行ってから、もう四度来訪していたが、やっぱり沖縄は、いつ行っても、気持ちが楽チンになる楽しい場所だった。

旦那が、三年勤めていた会社を独立を期に退社した。
わたしは、バイトをしたりしながら専業主婦だったので、

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2、沖縄発上陸した日 -島旅日記ー

サトウキビをかじった日から、21年後。

那覇にある旦那の実家に挨拶に行くために、ようやく念願の沖縄へ。
けれど、沖縄熱狂人のわたしの初めての来訪は、あんまりいい思い出ではなかった。
それまでの思いが膨らみすぎてたのかもしれない。
沖縄についたとたんに、ぷわーっと体中の細胞が目覚めて、その昔琉球王朝にいたのではないのだろうかと思えるような、不思議な感覚が巻き起こり、あれほど強く来たいと願っていた沖

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1、あこがれの島 -島旅日記ー

〈島旅日記〉

 わたしは、小さいころから南の島にあこがれていた。

 小学校の五年生くらいのときだったと、思う。
 街の大きなお祭りの屋台で、さとうきびが生で売られていた。
 五月だったので、ちょうどその年刈られたキビをそのまま、わたしのいる東北の港町まで持ってきたのだろうと思う。

初めて見る、さとうきび。
 その竹のようなものが、皮をむくと甘い汁が出て、ずっとチュウチュウとしゃぶっていたのを

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はじめに -島旅日記人物紹介ー

〈はじめに〉

この島に、たくさんの人たちが、やってきて、通り過ぎてゆくとき、旅となり
そこにそのまま立ち止まるとき・・・

『島旅日記』人物紹介

「デッテ」
宮古島生まれ、那覇の都会育ちの、WEBデザイナー。
本質を、エレメントで例えると「土」
大地のように誰のことも受け入れられるが、無口、動かない、人に染まることがあまりない。
好きなものを聞かれると、決まってレゲエと馬というが、馬に関して彼

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