人気の記事一覧

野宿界の御大から譲っていただいた、カブ90。ずいぶんと走っていたものを、さらに10年走らせた。まだまだいけそうである。いや正直言うと、最新のカブに買い替えたい。けれど現状を分析するに、一生こいつなんだろうなあとも思う。季節の移ろいはさておき、私の上空には、いつもいわし雲がある。

3週間前

どこで止めるか考えていたら、いつの間にか300日も続けてしまった。さて、どこで区切りをつけるか。おそらく時間と労力が惜しくなった時だろう。それか、意味を見いだせなくなった時。ともあれ、初見の人が満足して読める分量を残しておきたい。こんな作家に興味を持ち辿り着く人がいるのだから。

桂三若氏に渡した創作落語のネタおろし日が決まった。落語は磨いて磨いてようやく形になる。なので初回は粗いはず。だが産まれたての赤子。誕生の瞬間に立ち会いたい方は、ぜひご参加を。ちなみに私は観に行くかどうかまだ決めていない。平日の都内の夜の、となると帰りが大変なのである。続く。

2週間前

人間、ある時期になったら「増やす」から「減らす」作業を始めなければならない。「時期」とは人それぞれ。きっかけも様々。ともかく得るのではなく手放すことを、足し算ではなく引き算することを考える。すると不思議なことに、新しい何かが備わる。内容はこれも人それぞれ。十を捨てると一を拾う。

生まれ育った福島県の方言を忘れていて、軽くショックを受けた。けれどそれも当然で、こちらで過ごした時間が圧倒的に長い。もうあの頃はノスタルジーに分類されるのか。そういえば記憶も、年々よい方に補正されている。引きずっていた重しもいつしか軽い。上京して45年。思えば遠くへ来たもんだ。

2週間前

ひっそりとした、朝方の横須賀中央。まるで祭りの後のように、歩道上にゴミがある。けれど清掃している人が何人もいる。私はある外国人の言葉を思い出した。「日本ほどきれいな国はない」。それは清潔を好み道徳心を持つ民族だからだ。つうかゴミ捨てんなよおまえら。日本で売ってない物ばっかだぞ。

1か月前

業界人ならわかると思うが、原稿に「支那」と入れると必ず問題が起きる。使用禁止のワードなのだ。といっても業界の自主規制である。私が幼い頃は「支那そば屋」が普通にあったし、「支那服」が売られていた。そこに差別的ニュアンスはまったくなかった。差別用語にしたのはマスコミだと思っている。

タイトルをまだ書いていなかった。「マスターのおもてなし」。しかし原稿用紙40枚近い短編を覚えるというのは、それだけでも大変なはず。さらに登場人物を演じ分け、言葉だけで観客に「絵」を見せるのだ。まさに話芸である。ただ好きな方以外は生で接する機会がなかなかない。これが惜しい。続く。

明治から続く老舗の、海軍御用達の羊羹。この店もそうだが、横須賀には甘味処が多い気がする。いや、以前はもっとあった。当時は辛党だったので素通りしていたのだ。ともあれこの羊羹を、世話になった人に贈っている。おいしいですよ、と。だがじつをいうと、食べたことがない。私は業スー物で充分。

1か月前

スーパーで「ガリガリ君」を見つけ、ああ秋が近いんだなあと感じた。なにせこの猛暑で、ずっと売り切れだったのだ。今になってはもう、買う気は起らない。でも不思議だ。真夏に冷房を効かせた部屋で熱々のラーメンは食えるが、真冬に暖房ガンガンにしてアイスを食おうという気持ちにはならない。

1か月前

あのままあの職場に留まっていたらどんな人生だったのだろうと、時々思う。それなりの役職に就きながらも、週末に音楽と文学を楽しんでいたはずである。けれど辞め時を逸したと悔いていたかもしれない。しかし人生に正解はない。いや、どれも正解なのである。比較の無意味は自己にも当てはまるのだ。

2週間前

普段部屋で仕事しているので、たまに出かけるとリフレッシュできる。けれどこの暑さには、我折る。やはり私はスーツだろうとジャケットを羽織るから、なおさらだ。ネクタイもしたいところだが、とても無理である。早くブラックスーツと赤いネクタイで飲み屋街を散策したい。街はネタの宝庫なのだから。

3週間前

こちらに移り45年か。うち約20年は会社員だった。職種が技術職だったからか、向いていないと思いながらも充実していたように思う。退職に散々迷ったのはその証だろう。そしてリストラ旋風が吹き荒れていた時期でもあった。そのせいか、誰にも慰留されずにすんなりと辞められた。呆気なかったなあ。

2週間前

私は今まで、ずっと勘違いしていた。庭のアゲハの幼虫だが、キアゲハではなく、ナミアゲハだったのだ。つまりこの植物で生まれ育つのは、すべてナミアゲハ。「キアゲちゃん」と呼ばれていた彼らは、さぞ困惑して育ったのに違いない。そういえば「え? 自分ってキアゲハなの?」という顔をしていた。

4週間前

トゥクトゥクかと思ったら、日本で組み立てられたものだった。調べてみたら車庫証明も車検もいらないし、三人乗りで高速も走れるらしい。こんなのもいいなあと思ったが、目立つのがなんとも。私は好奇の目が苦手なのである。でも、二輪でも四輪でもないという立ち位置は、捻くれていて好もしい。

退職後に困ったのは、収入。物書きだけでは食えずにバイトを探した。といってできるのは電車整備。他職種に応用が利かぬと思っていたが、それはまったくの間違いだった。玉掛け、クレーン、フォークなど操作できるし、強弱の電気的知識がある。けれどいろいろな経験がしたくて、様々なバイトをした。

2週間前

音楽にうまい下手はないのだなと思う夜を、久し振りに過ごした。詞が飛ぼうが小節が狂おうが、観客に伝わるものなのである。もちろん条件はある。だが土台となるパーソナリティーが確立していれば、ミスも味になるのだ。いや、落語などでそれは実感していた。小説も、突き詰めればパーソナリティーか。

3週間前

横須賀のタワーマンションの「ザ・タワー」。できてだいぶ経つが、私はここの住人と出会ったことがない。もしかしたら、住んでいると口にしないのかもしれない。ということは、住所を言わぬ人間がそうか。そういえば私もそうだ。といって「じつはタワーに住んでんだ」と言っても、誰も信じないだろう。

4週間前

業スーに米が並んでいた。台湾を応援していることもあり、国産米ではなく台湾米を購入。これも同じくずっと販売されていなかった。けれど輸入米なのに、なぜ? この米騒動には絶対に裏があり、誰かが笑っているのだと思う。去年は猛暑で不作とか言うが、作況指数は「平年並み」か「やや良」である。

自販機はどんどん進化しているが、空き容器の回収BOXはアナログのままである。いや、創意工夫は進んでいると思う。そこで、一体化は無理でも連動させるなどはできないだろうか。空容器をきちんと始末したら、なにかのポイントが溜まるとか。自販機側のクジが動き出し当たればもう一本とか。無理か。

ホッピーが飲みたくなり、久しぶりに飲みに出た。ところで横須賀のホッピーは焼酎が濃い。グラスになみなみと注いであるので「外」があまり入らないのだ。つまりセットを頼めば「中」だけお代わりして何杯も飲める。で気づくと5、6杯飲んでいる。お得ではあるが、こんな罠もない。帰りはベロベロだ。

1か月前

私はおそらくニンニク臭い。他人と交わらずに仕事ができるためか、ニンニクをよく食べるのだ。なので食いすぎて、自分でむせる場合がある。小便も汗も溜息も、さらには涙さえもニンニク臭がするからだ。けれど食べれば明らかに体調がよい。そしてよく眠れる。自分の臭い寝息で目覚める場合があるが。

庭の植物からナミアゲが消えたあと、早速次の幼虫が現れた。まるで打ち合わせでもしたかのよう。しかし大変なのは植物の方。餌となる葉の成長速度は遅いのだ。けれど不思議で、以前のように大量には生まれない。まるで植物の大きさに合わせたように、数匹。これも共生か。自然界はうまくできている。

3週間前

キャベツのはらわた 1

¥200
3か月前

横須賀の千日通り。由来は大阪の「千日前」から来ている。あの街の賑わいにあやかろうと付けられたらしい。けれど今は「黒服通り」の名の方が通用する。客引きが多いからである。夕刻になると、結構な数のキャッチが立っているのだ。けれど私は、一度も声をかけられたことがない。寂しいものである。

1か月前

こんな場所に入りたがるのは私だけだろうか? 夜でもそうなのだ。いや、夜こそそうなのだ。暗がりの小路を見つけると、ずんずんと進んでしまう。一度、なにかを遣り取りしている現場に出くわし、若者たちが私を見て逃げたしたことがあった。いったい、誰と勘違いしたのだろう?

1か月前

ハプニングもあった。式典会場に入ろうとしたら、警察官数名に囲まれ、詰所に連行されたのだ。職質と所持品検査である。私は、座る席がなくなったらどうするのだと抗議した。特別席に案内しますとのことで了承し、身元や荷物を調べてもらう。もちろん問題なし。おかげで前の席に座らせてもらった。

1か月前

やはり彼の国の政府はおかしい。さんざん反日教育してきて国民を洗脳し、「このような案件はいかなる国でも発生する」とほざく。犯人の動機を発表しないのも都合が悪いからだろう。精神疾患に仕立てて逃げる筋書きではないのか? 一党独裁、法より党、軍隊は国防軍ではなく党の軍隊、の国は異常だ。

創作落語を書くのはこれで二本目。今回のテーマは「おもてなしの心」。現代の下町を舞台にした人情噺で、世話好きな職人、口数少ない料理人、お喋りな近所の奥さんを出し、私流の「江戸の風」を吹かせてみた。もちろんそれだけではない。いつもの「笑って泣いて考えさせて」を存分に注入した。続く。

2週間前

さすがに辛抱できず、連日エアコンを使っていた。だが昨日は、エアコンなしで過ごせた。のだが。意識が曇り、熱中症のような症状になってしまった。室温30度ちょいだし、いけると思ったのだが。こんな感じで、屋内で知らぬ間におかしくなる人がいるんだろうな、そうだよと、扇風機と会話していた。

1か月前

楽観的思考の持ち主だと自分を分析している。「どうにかなる」が実際にどうにかなった経験が、その背景にある。失敗しても「どうにかなった」と曲解し、己を納得させている場合もある。違うものを見つけたので成功だ、と。そういえば私はケンカに負けたことがない。負けたと認めないからである。

消えた幼虫を探していたら、庭の収納庫の側面で、蛹になろうとしているのを見つけた。雨風をしのげるよい場所だが、ここで蛹になっても目立ち、外敵にやられると思うのだが。それを防ぐためにまわりと似た色になるというが、灰色の蛹など見たことがない。どうするつもりだキアゲ、じゃないナミアゲ。

3週間前

ということで、横須賀での落語会を模索している。いや、何度か開催した。ただ私は、若者に見せたいのだ。となるといろいろ課題がある。そして人手も必要となる。こんな時は一匹狼の自分が恨めしい。というわけで時期が来たら、協力してくれるボランティアを募ります。ホッピーくらい奢ります。終。

ナミアゲハの幼虫が蛹化した。なぜに茶色なんだと思ったら、横の木材に似せたようである。また灰色もきちんと混じっている。つまり全方位を考えての配色なのだろう。しかし立体であり、見ればすぐにわかる。けれどもう外敵を防ぐ術はなく、あとは運しだい。なんとか無事に羽化してもらいたい。

3週間前

そういえば職質されることが本当に減った。以前は横須賀だけでなく、どこに行っても職質されたのだ。渋谷で仕事の打ち合わせがあった時だ。駅構内と出た直後、公園を歩いていてと、三回も受けた。番組の打ち合わせでNHK放送センターに向かっていると言っても、警察官はまったく信じてくれなかった。

1か月前

この広島行で、ある若者と出会った。同じように「戦争を考えたい」と、なんとヒッチハイクで広島に着いた青年である。語り明かしたいと思ったが、私は馳走する金のない野宿者だ。元気でなと別れたが、今頃どうしているのだろうか。ここを見ているとは思えないが、いたら連絡を。横須賀の黒男より。

1か月前

アウトドアに慣れ親しんでいる人は、なにも揃えなくても防災グッズが家にあるはず。さらに火熾しやロープワークなどのスキルがある。そんな人は、山屋を含めて町内に一人くらいいると思う。講師として迎え、町内単位で、防災に役立つ知見を共有する会を開けばよいのでは。私は町内会に入っていないが。

1か月前

ガリガリ君はなくても我慢できるが、米がないのは困る。とにかく売っていないのだ。だが農水省は「コメの需給は逼迫していない」と言う。そう言わざるを得ないのだ。需要量が減るとし減反政策を推し進めてきたからである。なので備蓄米も放出しない。「原発は安心安全だから何もしない」と似ている。

1か月前

昨夜、今年初の鈴虫の音を聴いた。庭からである。移ろう季節の表れであるが、それにしても早い気がする。おそらく、草むしりをやめたことも関係しているのだろう。じつにさまざまな虫たちが出現しているのだから。ともあれ、そっと近づいてきたんだね、秋美。おまえはとっとと出て行ってくれ、夏子。

1か月前

昨日黙とうし、気づく。作品でよく戦争を取り上げていたが、ずいぶんと書いていない。私の世代は、戦争をよく知る人があちこちにいた最後の世代だろう。幼い頃に、街角に立つ傷痍軍人も見た記憶がある。今考えれば、おそらく偽者だ。けれど、そんなことも含めての「戦争」なのだ。少し考えてみるか。

1か月前

防災話。知っている人も多いと思うが「3の法則」というものがある。生命維持に欠かせない三つである。3分間の呼吸、3時間の体温維持、3日間の水分補給。これが揃わないと人は死に至る。なので発災から72時間内の救助が重要なのだ。意外に思われるが食糧はさほど重要ではない。水を用意しよう。

1か月前

さて、キアゲハならぬナミアゲハだが、丸々と太ると、突然姿を消す。ワンダリングと呼ばれる、蛹になる場所を探す旅を始めるのだ。そうして気に入った場所を見つけると、そこで蛹になる。けれど場所が悪く、外敵などにやられてしまう場合も多い。人間の都合に巻き込まれることも。虫の運は興味深い。

3週間前

これは私がよく持ち歩いている、ラジオも聴けるアマチュア無線機。災害時は、つながらない電話より無線が重宝するのだ。知られていないが、どこかで災害が起きると、無線家たちが非常通信を探索している。そうして受信すると、警察や救急に連絡してくれるのだ。山岳遭難でもそう。もちろん資格は必要。

1か月前

職質の鬼門は東京駅構内である。あそこには警視庁の私服がうようよいるのだ。監視する警官を避ける不審者を、陰から見ているのである。尾行もうまい。一度まいたのちに、別の私服に声をかけられたことがあった。無線連絡かもしれないが、警官を見張る私服を、さらに見ていた私服がいたように思う。

1か月前

また庭の例の植物で、蝶の幼虫が孵化した。姿からおそらく今までと同じ、キアゲハ。もしかしたら、ここで育った蝶が卵を産み付けたのかもしれない。だとすると、鮭のように生まれた場所を覚えているのか? ともかく無事に成長してもらいたい。前回羽化したのは、十数匹中の一匹だけだったのだから。

1か月前

そういえばタバコの自販機が減った。あってもこの品揃えでは、売り上げより電気代の方が高いのではないか。喫煙者たちで「そのうち一箱500円くらいになったりしてな」「そんなバカな」と笑っていた頃が懐かしい。喫煙者はマイノリティになる一方だが、心の安定剤は人それぞれ。火は消えない。

作りはよい。残念なのは「カラスいけいけ」なるネーミング。これでは「去れ」なのか「ゆけ」なのかわからない。「突っ込め」とも受け取れる。ニュアンスを取り違えたイケイケのカラスが大勢でやってきたらどうするのだろう。「カラスいやいや」のほうがよかったのでは?「カラスいやーん」でもよいな。

1か月前

暑い暑いと言ったところで涼しくなるわけではない。むしろ呟くたびに、体温が上がるような気がする。ならば寒い寒いと口に出したらどうだろう。不思議に涼しくなる。はずはない。ヘンな人に思われるだけだ。でも強弁する。これで体温が下がるのだ、と。すると涼しい、いや寒い視線を貰えるはずである。

2か月前

といえども小説ではなく落語。波長が合う演者がいなければ成立しない。波長とは価値観。その点で桂三若氏とはウマが合う。そして彼は今、脂が乗っている。とはいえ私は彼を、噺家ではなく「旅芸人」として見ている。もちろん賛辞である。ギターならぬ、扇子を持って全国をまわるアーティスト。続く。

2週間前

何年も前から温めている物語がある。やはりロードノベルである。テーマのひとつは「老い」。これは私自身が実際に戸惑っている問題でもある。ともあれ物語の中で旅をし、じっくりと考えてみたい。ただ派手さがないので、出版社としては扱いづらいだろう。版元を探す旅になるかもしれない。

1か月前