腸粘膜が弱る原因で最初に上げられるのが「粘膜の未成熟(子供)」です。 腸粘膜は他の組織に比べて成長が遅いため早い時期から離乳食を与えてしまうと、うまく機能できなくなります。 最近の子供達に小麦や卵のアレルギーが増えてきているのはそういった理由による可能性が高いと考えられます。
体内でアレルギーに関係しているのはIg(アイジー)免疫グロブリンです。 Igは血液中や細胞の液の中にたくさんあり、これが抗体となって、血液中に侵入してきた異物(抗原)と結びつきます。 その結果、異物を排除する免疫システムが働くのですが、その働きが過剰に起こるのがアレルギーです。
甘い物を食べるとイライラがおさまると言いますが、実はそこには問題が隠れています。 血糖値が上がるとインスリンが分泌され、トリプトファンの比率がアップすることにより幸せホルモンのセロトニンが合成されます。しかし、これは瞬間的な事でありさらに甘い物が欲しくなるというループに陥ります。
食物アレルギーはなぜ起きるのでしょうか? 消化とは大きな分子を小さな分子にすることで元の性質を無くすことです。 分子を小さくしきれず元の性質が残ってしまうことで起きるのがアレルギーです。例えばサバアレルギーの場合大きな分子のまま吸収するとサバの性質が残りそれが抗原となります。
血糖値が急激に上がるとそれを下げる為にインスリンが過剰に分泌されます。 逆に下がった血糖値を上げる際にもアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが放出されます。 その影響を最も受けるのが自律神経であり、様々な精神症状(うつ、焦燥感、イライラ、不安感、恐怖感)を誘発します。
遅発性(遅延型)アレルギーをご存じでしょうか? 食べてすぐに症状が出るアレルギーに比べ遅発性アレルギーは症状が数日~数週間後に出る為、中々気づけません。 毎日食べている食材ほどアレルギーを引き起こしている可能性が高いのです。 遅発性アレルギーの検査は専門の病院で受ける事が出来ます
皆さんは毎日の食事をどのような基準で選んでいますか? 今日は少し細胞レベルで食事を考えてみませんか? 食べる事によって脳や骨、内臓や血管、筋肉など…私達の体を構成している60兆個もの細胞が維持されています。 凄く当たり前ですが、私達の体は食べた物によって出来ています。
最近よく聞く「免疫」システムとはどのようなことを指すのでしょうか? 体の中に入ってほしくない異物や細菌、ウイルスなどの外敵が侵入するのを防ぎ、バリアになって体外に排除してしまう事を指します。 免疫の関所は3つあります。 1つめは口腔内、2つめは胃、3つめが腸です。
コルチゾールなど多くのホルモンを作り分泌している副腎(臓器)はストレスによって最もダメージを受ける器官です。 ストレスが大きく長ければ副腎はどんどんホルモンを作り、繰り返し放出しなければならなくなり疲弊します。 午前中に鬱気味になったり強い疲労感がある人は副腎疲労かもしれません。
空気が乾燥し風邪を引きやすいこの季節に最も重要な栄養素はビタミンCです。 ビタミンCは水溶性であることから尿と一緒に排泄され蓄積されないと考えられていますが実はビタミンCが貯蔵され、必要に応じて供給できる臓器があります。腎臓の隣にある副腎は高濃度であるビタミンCを蓄えておけます。
揚げ物や炒め物によく使われるコーン油、ベニバナ油、大豆油など植物系の油に含まれているのはオメガ6と呼ばれる脂肪酸です。 オメガ6も必須脂肪酸の為、体内にとっては必要で悪玉ではありませんが最近は摂り過ぎが問題となっています。何故なら、摂り過ぎは体内の炎症を促進させてしまうからです。
北極圏の氷雪地方に住むイヌイットという民族をご存じでしょうか? アザラシやシロクマの肉、魚や海藻が彼らの伝統的な食生活でした。 しかし、彼らの食生活にも欧米化の波が押し寄せ、それ以前にはほとんど見られなかった糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病が発症するようになりました。
体内に運ばれたアミノ酸が神経伝達物質に作り変えられる時に、補酵素として不可欠なのがビタミンです。 特に重要なのがビタミンB6。ドーパミン・セロトニン・GABAに変わる反応の全てに関わってきます。またビタミンCが不足するとストレスへの耐性が弱くなったり、葉酸は鬱とも関係しています。
【その不眠、もしかしてビタミンB群欠乏かもしれません!!】 あまり知られていませんが、ビタミンB群の最も重要な働きは脳の神経伝達物質の合成に深く関わっている事。 B群欠乏で現れる症状に睡眠障害があり、睡眠の質が落ち、夜寝つけなかったり、昼間眠くなったり、悪夢をよく見たりします。
「したい!」で始めた事が、いつしか「しなければならない!」に変わってしまう事がある。 周りの人や自分による強制にせよ「しなければならない!」になった途端に足が止まる事が多い。 今迄出来ていた事が億劫に感じるようになったら、戻るべき原点はそれを「楽しい」と思えるかどうか?だと思う。
【最近、集中力や記憶力が低下したと感じていませんか?】 その原因はビタミンB群の欠乏かもしれません。 B群は情報処理能力に不可欠な栄養素であり、欠乏した場合には大量の情報が発信されるテレビ・インターネットにわずらわしさを感じるようになります。読書も内容が入ってきづらくなります。
ミネラルも脳の神経伝達物質の合成過程に欠かせない栄養素です。 例えば、鉄が不足するとセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどの脳ホルモンが十分作られずうつ症状が出る事が知られています。 特に女性には生理がある為うつ症状を訴えているケースでは鉄不足が原因の場合が非常に多いです。
酵素は消化酵素と代謝酵素と大きく2つに分けられ、体にとってとても重要です。 最近は酵素ジュースや酵素食品などが人気ですが、消化の過程で分解されアミノ酸の形で体内に入ってくる為、直接的な効果はあまり期待できません。 大切なのはやはり材料であるタンパク質を十分に体内に供給する事です。
「糖質=甘い物」と思っていませんか? ごはんやパンなど主食になる炭水化物も糖質です。 そして、現在の食生活では精製された白い物を摂るのが一般的で血糖値を急激に上げてしまいます。 精製前の玄米や全粒粉を選んだり、糖質の前に食物繊維やタンパク質を摂るだけでも血糖値は緩やかになります。
「脂質(脂肪)=ダイエットの大敵」と思っていませんか? しかし、脂質は体の最大のエネルギー源であり、細胞膜を作ったり、ホルモンの材料にも使われる大切な栄養素です。 細胞の内側と外側は常に情報交換が行われており、それらを的確にスピーディーにする鍵を握っているのが細胞膜の状態です。
鉄欠乏というと真っ先に貧血を思い浮かべるかもしれませんが、鉄は脳の神経伝達物質の合成に深く関わっているので精神症状にも影響を与えます。 ちょっとした事でクヨクヨしたり、憂鬱な気分が長く続く、睡眠のリズムが乱れ寝起きが悪くなったり、夜中に目が覚めるといったことも起きてきます。
コレステロールを善玉と悪玉に分けたり、コレステロール値が高ければ降下剤を勧める医者がいるけど本当にコレステロールは主悪の根源なのだろうか? 海外では既にコレステロール値が高くても気にしていない所が多い。 食事からの影響も多少あるがコレステロールは必要だから肝臓で作られている。
最近、イライラや不安感が増したり、集中力の減退、夜中に目覚めるなどの症状はありませんか? 一見、症状がうつと似ている為疑われる事がありますが実は「低血糖症」かもしれません。 糖質の摂り過ぎなどにより血糖値の調整機能に不備が生じ自律神経が乱れ、心にも体にも様々な症状が出る病気です。
体内で亜鉛が不足すると以下のような症状が出ます。 ・味覚障害 ・免疫力が低下して風邪をひきやすくなる。 ・肌がカサカサになり皮膚トラブルが起きやすい。 (アトピー性皮膚炎の人に亜鉛欠乏が多い。) ・亜鉛はインスリンを調整する働きがあるので低血糖症や摂食障害の引き金になる。
カルシウムと聞くと「骨」の為に必要と思われますが骨以外にも大切な役割を担っています。 実は脳の神経細胞から神経伝達物質を放出するキッカケを作っているのがカルシウム。カルシウムが細胞膜にある扉を開けて細胞内に入ると様々な酵素が活性化し神経伝達物質が作られて放出されるという流れです。
【567ワ〇チ〇関連おすすめ動画】 物議を醸した子供向け雑誌「めばえ」9月号(小学館)の付録DVDに対抗して作成されたアニメがとても分かりやすくまとめられています。 567やワ〇チ〇に対して、そもそもという原点に戻って考えられます。 https://www.youtube.com/watch?v=wIvdX2rMO5g
ビタミンB群欠乏が増えている背景には日本の食品事情の変化があります。 精製食品が増えたからです。 玄米にはたくさんのビタミンB1が含まれていますが精製された白米にはほとんど含まれていません。 また摂取したブドウ糖をエネルギーに変える際にB群が大量に消費される為、二重で不足します。
たんぱく質欠乏の疑いがある場合は以下のような症状が当てはまります。 ▢ごはんやパン、麺などで食事をすませる ▢肉や卵などをあまり食べない ▢野菜中心、あるいは和食中心である ▢豆腐、納豆などの大豆食品をよく食べる ▢ステロイドを服用している ▢腕や太ももが細くなった
心の病が日頃の食事と関係しているという話を以前にしましたが「脳の栄養不足」によりうつ症状が出る事があります。 【食傾向の誤り→脳の栄養不足→神経伝達物質のバランスの崩れ→うつ症状】といった流れです。 残念ながら健康診断や保険適用の検査では「潜在的な栄養不足」は中々発見されません。
分子栄養学というのは「個体差の栄養学」である。 例えばビタミンの必要量にもかなりの個体差がある。 AやEなどの脂溶性ビタミンで10:1 CやB1などの水溶性ビタミンでは100:1 もの開きがある。最も多く必要な人は最も少なくて済む人の100倍のビタミンCを摂取しなければならない。
細胞のスイッチ機能を担うカルシウムとマグネシウムはブラザーイオンとも呼ばれ、互いにサポートし合って働いています。 分子栄養学の世界ではカルシウム2に対しマグネシウム1、もしくは1:1で摂るのが理想とされています。 ミネラルは体内では合成出来ないので食事を通して摂る必要があります。
【人とのつながり】 ここ数日、久しぶりにリアルの会場でのセミナーに参加したり、新しい人と出会ったり、尊敬する方と電話でお話したりと人と触れ合う事が多かった。 言葉ではとても表現しづらいけど、やはりパワーやエネルギーを感じるし、そのパワーをもらってまた頑張ろうとも思う事が出来る。
うつの典型的な症状にやる気が出ないというのがあり、原因の一つとされているのがセロトニンの不足です。 SSRIという薬がよく使われセロトニンの再吸収をブロックする事でシナプス間の濃度を高めて初めは効果が現れますが、再吸収されない為セロトニン量は減ってきてしまい効き目は悪くなります。
糖質は私達の体のエネルギー源であり、重要な役割を担っていますが「必須の栄養素」ではありません。 必須アミノ酸や必須脂肪酸はあっても、必須糖質や必須炭水化物などはありません。 脳のエネルギー源も糖質ですが、脳をいい状態を保つには血糖値を一定にキープすることがポイントです。
【567ワ〇チ〇関連おすすめ動画②】 昨日おすすめ動画として紹介したアキラボーイさん制作の「コロアンティーナの大冒険」にはパートⅡがあります。 パートⅠより内容が濃くなっており見応えもありながらも、子供にも分かりやすく作られています。 https://www.youtube.com/watch?v=KlyFdsxyDB4
栄養素と酸素は、毛細血管を通って各部に運ばれます。 脳も同じですが、他の組織とは違うシステムがあります。 それを「血液脳関門」いい、入れる物質と入れない物質を分けるバリア的な機能があります。しかし、薬や抗うつ剤、アルコール、ニコチン、カフェインなどは素通り出来てしまいます。
567騒動以降、流れてくるニュースを懐疑的な見方で見ようとしている自分がいる。 しかし、それは悲観的な事ではなく今迄自分がいかに世の中に対して無関心だったかが浮き彫りになった。 医療が崩壊寸前の今、全く違うアプローチから健康を考える「栄養学」がこれからの時代の主役になる日が来る。
ミトコンドリアは細胞内で酸素を燃やしてエネルギーを作る場所であり、そのエネルギーの生産力は40歳を過ぎた頃から低下してくる。 40歳過ぎの人の筋肉細胞を検査してみるとほぼ100%の人にミトコンドリアの変異が見られるという。 それにはコエンザイムQ10という補酵素が関係している。
ステイホームや緊急事態、リモートワークなどにより自宅にいる事が多くなり鬱になる人が増えている。 人と接する機会が減りコミュニケーション不足もその要因として考えられるが栄養学的にはやはり日光不足のビタミンD欠乏であると考えられる。 ビタミンDは日光を浴びる事により体内で生成される。
膠原病(こうげんびょう)を笑う事で克服した人を紹介したい。 医者に治癒率は0.2%しかないと宣告された彼は医療に疑問を持ち、処方された薬を一切やめてビタミンCの点滴とコメディ映画を見ながら過ごすことを決めた。 数日後には動かす事も出来なかった指が動き、やがて全身の痛みも消えた。
はたして病気は遺伝するのか? 私たちは両親から二通りの遺伝子を譲り受け、病気を抑制する遺伝子も2本ある。 その内の1本が変異してももう1本が抑制してくれていれば病気にならないが、最初から変異した状態で受け継いでいると病気になりやすい。 病気は遺伝しないが体質が遺伝することはある。
ビタミンB群欠乏の疑いがある場合は以下のような症状が当てはまります。 ▢音に敏感だ ▢イライラしやすい ▢集中力が続かない ▢テレビがわずらわしい ▢記憶力が衰えてきている ▢アルコールをよく飲む ▢よく悪夢を見る ▢寝ても疲れが取れない、とにかく疲れる ▢口内炎がよくできる
お酒の飲みすぎは肝臓の病気と深く関わっている。 肝臓に必要以上の脂肪が蓄積された状態を脂肪肝、これを放っておくとアルコール性肝炎を招く事がありさらに肝硬変を惹き起こす。 脂肪肝の段階で対処したい。 お酒を飲む場合でもビタミンB群やレシチンを含む豚肉、卵、豆類などを一緒に摂りたい。
人はなぜ病気になるのか?これは永遠のテーマである。 原因の1つはタンパク質を作る能力に個体差があるからだ。 アミノ酸の並べ方によって10万種類のタンパク質が作られるが人によりどのタンパク質を作る能力が高くて低いかには差がある。 低ければそのタンパク質の不足を招く病気になりやすい。