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映画評『ベネデッタ』(ポール・ヴァーホーベン監督)/無敵の論者をどう見破るか

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1年前

映画『ベネデッタ』感想 醜悪に塗れた救済の物語

「ベネデッタ」(2021年)は、17世紀イタリアに実在した修道女の数奇かつ痛快(!?)な半生を描くサスペンス映画である。宗教の欺瞞につけ入り利用して成り上がっていく主人公の現代的なところと、その上で自分のいるべき場所を弁えている狡猾さが同居するキャラクターに関心しきり。

ポール・ヴァーホーベン監督 『ベネデッタ』 : 「映画」の常識を超えた リアリズム