ディレクター日記

コロナ禍の美術展・文化施設を訪ねる(ディレクター日記 2020/8/19)

コロナ禍の美術展・文化施設を訪ねる(ディレクター日記 2020/8/19)

8月2日の梅雨明け以降は酷暑日が続き、強い陽射しとゲリラ落雷が轟く夏になった。お盆の頃には日中の最高温度が40度を超え、全国で一週間に1万2千人が熱中症で搬送された。都内の8月の熱中症での死者数はすでに100人を超えた(8月19日現在)。まさに殺人的な暑さの中、コロナ感染者数が報道されている。 ■TURNフェスの中止でできた夏休み 本来であれば8月15日から19日が、私がディレクターを務める「TURNフェス2020」の会期だった。物流や工場の動きがピタッと止まるお盆休み直

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東京アートポイント計画|こんな記事、あんな記事、あります。

東京アートポイント計画|こんな記事、あんな記事、あります。

こんにちは、「東京アートポイント計画」です。私たちのnoteをのぞいてくださり、ありがとうございます! 東京アートポイント計画は、地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを展開する文化事業です。2009年より東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団  アーツカウンシル東京が実施しています。 このnoteでは、東京アートポイント計画のスタッフ「プログラムオフィサー」が各現場での出来事や思考をお届けしています。 どんな記事をつづっているのか、少しだけご紹介しますね! ▶まずは

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「もつれるものたち」と“もつれた”7月( #ディレクター日記 2020/7/24)

「もつれるものたち」と“もつれた”7月( #ディレクター日記 2020/7/24)

4連休が明けると、8月が視野に入ってくる。第2四半期の7月が終わる。なんだか時間が経つのが早くなった。6月19日の移動自粛の解除を受け、対面での打ち合わせ予定が増えた。帰宅時間も遅くなってきた。7月前半と後半では、かなり空気が違う気がする。都知事選投票日の7月5日が、今日と同じ月内だということに驚く。 ▲ 40分のビデオ作品、藤井光≪解剖学教室≫(東京都現代美術館「もつれるものたち」展にて筆者撮影)。パリ国立高等美術学校の解剖学教室で行われた、災害がもたらす文化と記憶に関す

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“インスタレーション的施工”に居合わせながら( #ディレクター日記 2020/6/24 )

“インスタレーション的施工”に居合わせながら( #ディレクター日記 2020/6/24 )

オンライン会議のためのIDとパスワードの数字が書き込まれるようになった手帳に、リアルな場所の地名や最寄り駅の書き込みが混ざるようになった。対面での会議、現場の確認。季節外れの啓蟄。もぞもぞと動き出した感じの中、まだ表だって見えるわけではないが仕事再開感いっぱいの6月の後半を過ごしている。 これまでの生活習慣と「ニューノーマル」が入り交じる日常。マスクの付け忘れは、いまや最悪のマナー違反という空気だ。数ヶ月前には考えられない。それにしてもマスク暑い。 配信スタジオづくり、始

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日常の試運転と行動の再設計( #ディレクター日記 2020/06/03)

日常の試運転と行動の再設計( #ディレクター日記 2020/06/03)

日常の試運転が始まる この数ヶ月の時間が止まったような感覚をうまく言葉にできず、淡く懐く虚無的な感覚を「ロス感」と名付けた。そんな矢先に精神科医・斎藤環氏の「“感染”した時間」(2020年5月13日)というnote記事と出会う。 「それが“生産的”かどうかはどうでもいい。ただ活動——何かをすること——の機会の多様性のみが複数の時間線を育み、われわれの日常のリアルを支えている。外向きの不要不急を控えざるを得ない今こそ、内向きの不要不急を充実させる必要があるのだ」(斎藤環「“

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変わることなく“アートをする”存在( #ディレクター日記 2020/05/21)

変わることなく“アートをする”存在( #ディレクター日記 2020/05/21)

早春の肌寒さが戻ってきたような5月21日、関西の3府県(大阪、京都、兵庫)の緊急事態宣言が解除された。コロナ禍が起きてなければ、今週末の23、24日は「東京キャラバン」集大成の大本番だった( *1)。 東京はまだ4月からの自粛措置の中にあるが、25日にも宣言解除ではないかと報道されている。解除されると「都民の文化的・健康的な生活を維持する上で必要性が高い施設(美術館、博物館)が開かれる」ステップ1に措置が緩和される。美術館の開館が目前だ。しかし、他県では8月頃(場合によって

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日常生活に戻るためのキュー出し( #ディレクター日記 2020/05/04)

日常生活に戻るためのキュー出し( #ディレクター日記 2020/05/04)

昨日は今年初の夏日だったが、連休中日の本日5月4日は雨のせいか半袖だと肌寒い。換気のためにいつもは開け放している自宅の窓を、午前中は閉めて過ごした。 デスクに置いた「樟香舟(しょうこうぶね)」の香りがからだを包む。アーティスト五十嵐靖晃から届いたプロジェクトの成果物だ。五十嵐が太宰府天満宮で2010年から続けているアートプロジェクト「くすかき」では、多くの仲間とともに天満宮のくすのきの落ち葉をかき、その葉を蒸留して樟脳(くすのきから採れる芳香のある結晶)を取り出し、「樟香舟

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集えない状況下で文化をつくれるか ( #ディレクター日記 2020/04/20)

集えない状況下で文化をつくれるか ( #ディレクター日記 2020/04/20)

東京都の文化支援策に関するニュースが早朝からFacebook上に流れて来た。今日15日の補正案に数億規模でその項目があるという。(*1 2020年4月15日東京都報道発表資料「令和2年度4月補正予算(案)について 別紙・経済活動と都民生活を支えるセーフティネットの強化」より「文化芸術活動の幅広い支援5億円」) すでに憶測を含んだコメントも散見されるも、詳細は近く公表されるはずだ。文化庁の文化芸術関係者支援の構想が美術手帖の記事で流れて来たので、文化庁のウェブサイトをあたる

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