すずしい木陰

映画短評第九回『すずしい木陰』/映画を呼び出すということ

 『すずしい木陰』の上映時間は96分。そしてこの映画は1ショットで終わる。緑に囲まれた木陰の中にハンモックがかけられており、そこに若い女性が寝ている。その姿をフル・ショットで、固定されたカメラが捉えている。つまり観客は、寝ている女性を1時間半ものあいだ見続けるだけなのである。途中、2回だけ女性が起き上がるが、それ以外は何も起こらない。何も起こらないまま映画は終わってしまう。  守屋文雄はこの映画を演出するにあたり、明るい気持ちで居ることを常に心がけたという。そうすれば映画はう

+2

木陰

スキ
8

『すずしい木陰』と言う特異点/ドキュメンタリーでもなく実験でもなく、劇映画(の・ようなもの)/ミニマルテクノっぽい視点と長回しの考察

・話題(一部で)のエーガ、『すずしい木陰』見ましたよー。いや〜ヤバイのなんのって。本当にスゴかった。 映画は、夏の夕方くらいの時間帯を画面フィックスでリアルタイムで映したもの。被写体は木陰のハンモックで寝てる女の子をただ一人。画面上で起こるのはその女の子が寝てるのだけ。ホントに、そんだけ!!しかも90分以上も!ただ、そんだけ!!!! いつも情報収集をしてる映画サイトでその情報だけを見て、猛烈に気になっていた。で、気になって気になって観に行ってしまった。 と、同時にかなりの覚

スキ
3

映画『すずしい木陰』

スキ
4

【延長上映決定】

ちょっとだけ上機嫌な気分をお許し下さい。  弊社コギトワークスが初めて《製作・配給》した2作の映画が、コロナの影響でほとんど同時、しかも緊急事態宣言解除直後という公開時期となってしまったのですが、それでも、なんとかなんとか毎日を乗り越えて、お客様に届けることが出来ました。 そしたら、2作品共に、劇場さんから「延長上映を」と言って頂けたんです。 こんなビッグニュースってないですよね!ね! 本当に、本当に、みなさまどうもありがとうございます‼︎ そしてまだ始まったばかり

スキ
10

【ビフォー アフター】

【たった一つの出来事によって価値は変わる。】  昨夜、弊社で製作・配給を行った映画「すずしい木陰」は満席でした。公開4日目、上映期間途中での「最終日」と判断した日の出来事でもありました。  まだ「コロナ」という名称すら知らない時期に、4月4日公開と決まったこの新作映画は、弊社にとっては初の【製作・宣伝・配給業務】の一切を自社のみで行った映画でした。  通常、多くの制作プロダクションは「作る」ことに特化していて、宣伝・配給業務までを行うことは珍しいです。この「分業制」とい

スキ
5

映画芸術の終焉、あるいははじまり、の幻想〜守屋文雄監督『すずしい木陰』に寄せて〜

2020年4月7日、日本では七都府県に緊急事態宣言が発令、それまで自粛ムードが続いていた娯楽産業であったが、東京都の映画館のほとんどは翌8日から1ヶ月ほどの休業を決めた。それに先立って4月4日から新宿ケイズシネマにて公開が始まっていた『すずしい木陰』は、新型コロナウイルス対策のため、座席数を半数以上減らして上映を続けていたのではあるが、あえなく7日の上映をもって最終日を迎えてしまった。その幻のような最終日に鑑賞したので映画を見ながら考えたことを記載する。 『すずしい木陰』

スキ
2