Yoshikazu Hashimoto

食品、飲料の研究開発に携わっています。最近はメンタルヘルス増進の事業化にトライしていま…

Yoshikazu Hashimoto

食品、飲料の研究開発に携わっています。最近はメンタルヘルス増進の事業化にトライしています。 関心あるコト:ウェルビーイング、身体拡張、触覚研究、バイオフィリア、リーダーシップ、組織開発、内省と対話、パタンランゲージ

最近の記事

ペインとビジネス

最近、ペインが強いか弱いかを、ビジネスアイデアの採択可否の判断のよりどころとしているようなんですが、人が感じているペインなんて他人がどうこう判断できるものだろうか。こんな疑問がぬぐえずモヤモヤしている。結局、ビジネス提案の場合は、ペインを軸に顧客セグメントを区切ったとき、そのペルソナのペインストーリーが、なんとなく一般的でありそうだなーという感覚で判断してるのだろう。 そうであるとすると、例えば、病態とか障害とかでセグメントを区切ると、ペインが定義しやすく分かりやすくなる分

    • 多様性について個人でできること

       ダイバーシティ経営といわれているように、事業活動の推進や組織活性化において「多様性の活用」をアプローチとして取り組むようになりました。経済産業省の資料によれば、ダイバーシティ経営とは以下のように定義されているようです。なるほど、何となく経営にとって必要そうな内容ですね。 「多様な人材(注 1)を活かし、その能力(注 2)が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営(注 3)」 (注 1)「多様な人材」とは、性別、年齢、国籍、

      • 新規事業の立ち上げに必要なもの

        loftwork社主催のイベント「新規事業の成長に必要なものはなんだ?LION・ANAと考える未来をつくるプロジェクトの育て方」に参加してきました。ライオン イノベーションラボ所長宇野さん、主任藤村さんと、ANA デジタル・デザイン・ラボの梶谷ケビンさんか、多くのヒントをいただいたのでメモしておきます。タイトルにあげた通り、「成長」というより「立ち上げ」の話がメインだったと思います。 まずはライオン イノベーションラボ所長宇野さんのご講演から。コーポレートイメージビデオが提

        • 責任を引き受けるということ

          職場では他責より自責が好まれるということがあります。好まれるくらいならまだしも、他責を排するような、例えば、発言が他責的な内容であった時(または、他責っぽく聞こえた瞬間に)、「私、聞く耳もちません」のような態度をとる人もいます。私は、なぜ他責ではいけないのか?違和感をもっています。 自分のみに責任があるようなことって、ほとんどないように思うのです。極端な話、この世に生を受けること自体、自分の意志によってコントロールされたものではないですから。かといって、人のせいにすればよい

        ペインとビジネス

          絶望から希望をみつけるために

          そごう広告に感じる「絶望」少し前に話題になっていた、そごうの「わたしは、私」という広告があります。 「わたしは、わたし」 https://www.sogo-seibu.jp/watashiwa-watashi/ 僕がこの広告で感じたことは、「絶望」です。「パイ投げ」というアクションが、顔面を圧倒的に汚す被害の凄惨さだけでなく、守旧性や全方向性もコンテキストとして含まれていて、とても抗いづらいイメージをもっています。人(男女に関わらず)ってここまでのストレスに晒されると普通は

          絶望から希望をみつけるために

          文喫(六本木)に行ってきた

          入場料1500円かかる本屋「文喫」に行ってきました。新しいビジネスモデルとして成り立つのかなぁと思ってたのですか、結論として十分楽しめました。以下に楽しめたことを書き出してみます。 http://bunkitsu.jp 「偶然の出会いがある選書が嬉しい」  本棚は陳列に起伏かあって、タイトルに目がひかれるようになっています。えっナニこれ?って具合で本を手にとることが何度も。本棚を巡るだけでも楽しめます。今回は、身体活動の中で「声」って考えたことなかったなぁと思い一冊、もう一

          文喫(六本木)に行ってきた

          「健康」をアップデートする

          1月以上前になるんだけど「情報ひろばサイエンスカフェ」にて、「医療×経営~健康だって『経営』だ!!」と題したサイエンスカフェに参加してきた。講師はミナケアの「ミナケア」代表取締役の山本雄士さん。カフェの様子はこのレポートに詳しい。ざっくりエッセンスをまとめてしまうとこんな感じ。 『病気を治すより、病気にさせない方法を考えるほうが大事。そのためには「健康」を個人レベルと個人に関わる環境レベルでマネジメントすること。』 言われることはごもっともなんだが、「健康をマネジメント」

          「健康」をアップデートする

          ビジネスモデル2.0図鑑 序章を読んで新しい価値の生み出し方を考えてみた

          「ビジネスモデル2.0図鑑」(著 近藤哲朗)という書籍が刊行されています。既にnoteやtwitterでのビジネスモデル図解の発信を重ねておられ、しばしば参考にしていたのだけども、この度は書籍化でまとまったインプットを得ることができるようになり、ありがたい限りです。さらにありがたいことに全文公開チャレンジも敢行してくださっております。 現在、読み進めているところですが、序章にほぼエッセンスがまとまっており、かつ自分にとって重要な気づきを得た状況なので、一旦noteにまとめて

          ビジネスモデル2.0図鑑 序章を読んで新しい価値の生み出し方を考えてみた

          「ウェルビーイングの設計論」の最前線 著者講演を聞いて

          「ウェルビーイングの設計論」という書籍を以前に購入していて、面白いなあと思いつつ半分までしか読み進めていなかった。そんな時、著者のラファエル・カルヴォ教授が来日され、本書に関する内容を講演されるとの情報が、監訳者のドミニク・チェンさんのtwitterから流れてきた。こりゃ丁度いいということで、本書のエッセンスを感じ取りに聴講してきた。 「ウェルビーイングの設計論」の最前線~『Positive Computing』著者ラファエル・カルヴォ教授を迎えて~ http://www

          「ウェルビーイングの設計論」の最前線 著者講演を聞いて

          考え抜くとは

          最近気づいたこと。 会社で「考え抜いていない」と評価されることがあった。自分で発案したプロジェクトなので、誰よりも考えたいたつもり。もちろん考えたアイデアがうまくいったり、いかなかったりすることはあった。また、そのアイデアを実行する前に他者の意見を反映し修正することもあるし、他者の意見が自分のアイデアより優先順位が低いと思われれば、(合議のうえ)採用しないこともあった。そのようなプロセスを経ていてなぜ「考え抜いていない」なのだろうか良く分からなかった。上司に聞いても「その考

          考え抜くとは