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【取材報告】ManiA ミーティング&ミートアップ@愛知

【取材報告】カテゴリでは、アートプロジェクトラボのメンバーが取材・参加したアートプロジェクト・イベントの様子をクラウドファンディングや本の制作とは直接関係がないものも含めて、ご紹介していきます。

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連日報道が続いている「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督・津田大介さんも出演したManiA ミーティング&ミートアップ@愛知「文化と政治をむすんでひらく」に参加してきました。

会場は、長者町スクールオブアーツが主催する「ART FARMing」が行われている錦覚ビル。今回のことが騒動化する前から、文化芸術マニフェストを問う「ManiA」の関連企画として、ARTLOGUEさんが主体となり、計画されていたものです。進行役は、元愛知県職員(あいちトリエンナーレで長者町を担当)で文化政策研究者の吉田隆之さん。

津田さんが出演予定だったイベントが連日中止や延期となるなか(警備の問題などで、主催者や施設サイドからNGが出ることが多かったようです)、会場には30人ほどの参加者(一部記者も含む)と、テレビカメラ4台を含む多数のメディアが集まっていました。

まずはARTLOGUE鈴木大輔さんよりARTLOGUEやManiAについての活動紹介、その後、吉田さんが状況や関係者によるの発言を整理しながら、津田さんに論点を投げかける形で進行しました。

吉田さんからの問いかけに対する津田さんの回答の多くは、一昨日インターネット上で発表した文章に沿う内容。しかしその行間からは、前向きな姿勢と状況報告をうかがい知ることができました。

印象に残ったのは、「表現の自由が後退したか」という問いかけに対する回答。3日の時点では「『電突』で文化事業を潰すことができてしまうと言う成功体験、あしき事例を作ってしまった」と発言したが、そこから心境の変化もあり、そこで終わって悪しき事例をつくるのではなく、一連の騒動から見えてきたことを知見として残すことや、アーティストや市民とのディスカッションの場を積極的に設けていくことで前に進めるはずだと考えを改めているようでした。

最後には参加者やメディアからの質問も受け、津田さんも丁寧に回答をしていたので、これからうまく表で発言できる場をつくっていけるといいのだろうなと思いました。

吉田さんも最後に、情報がうまく出ていない中で、様々な立場の市民や専門家の発言が混乱を招いているきらいもあるので、今の現場の状況がよりうまく伝えられるようになればいいし、今日のイベントが次につながるきっかけになればいい、といったような感想を述べていました。

EDIT LOCAL LABORATORY 橋本誠

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